室内に広がった雨漏りの影響

お客様からは「室内の天井に濃い茶色の雨染みが出てきた」とのお問い合わせを受け、前回調査を行いました。
調査の結果、バルコニーの防水層に経年劣化が見られ、隙間から雨水が侵入していることが判明。

早急な対策が必要と判断し、耐久性・メンテナンス性に優れた「塩ビシート防水」をご提案しました。

塩ビシート防水とは、柔軟で耐久性のある「塩化ビニルシート」を床面に貼り付け、防水層を形成する防水工法です。

接着剤を使わず、機械的に固定する工法（機械固定工法）を採用することで、下地の状態に左右されにくく、長期にわたって高い防水性能を発揮します。

塩ビシート防水工事にて雨漏りを解決

✅既存防水の撤去と洗浄

まず、既存の防水を撤去し、洗浄を行いました。
平坦な下地を作ることで塩ビシートがしっかり密着します。

✅絶縁シート(通気緩衝シート)の設置

下地と塩ビシートの間には、絶縁シート（通気緩衝シート）を敷設します。
これにより、下地に含まれた湿気や水分が塩ビシートに影響しないようになります。
※今回は機械固定式の通気緩衝工法を採用。

✅塩ビシートを敷き詰め、固定

バルコニーの形状に合わせて塩ビシートを丁寧に敷き込み、専用の金具で機械的に固定。
シート同士のつなぎ目は熱風による溶着で一体化し、水が入る隙間を完全にシャットアウトします。

✅端部・立ち上がりの処理と仕上げ・完了

壁との取り合いやサッシまわりなど、細かい部分は専用部材とシール材を用いて丁寧に仕上げます。
仕上げ後は防水層全体の点検を行い、浮きやシワがないことを確認して完了となります。

塩ビシート防水を行うメリットとは？

• 高耐久・長寿命（約15～20年）

• 紫外線や熱に強く、劣化しにくい

• 機械固定により下地の影響を受けにくい

• トップコート不要でメンテナンス性に優れる

• 防滑性もあり、歩行頻度の高いバルコニーにも適している

FRP防水よりも耐久性が高く、定期的なトップコート再施工の必要がないため、将来的なメンテナンス費用も抑えることが可能です。

バルコニー防水で住宅の雨漏りを根本解決

今回の工事では、雨漏りの原因となっていたバルコニーに塩ビシート防水を施工することで、再発リスクを大きく軽減することができました。

表面に現れた雨染みは、目に見える「雨漏りのサイン」に過ぎません。
防水層が劣化したまま放置してしまうと、建物内部の木材が腐食し、大規模な補修が必要になる可能性もあります。

「ベランダが原因かも？」と感じたら、まずは無料点検をご利用ください。