ご相談のきっかけと現地調査の流れ

岐阜県御嵩町にお住まいのお客様から、
「屋根の上に草が生えていると近所の方に言われて不安なので、一度見てほしい」
とご連絡をいただきました。

屋根は普段目にする機会が少ないため、こうした周囲からの指摘が大きな手がかりになります。異変に気づいた時点で早めに点検をすることで、大きな修理に発展する前に対処することが可能です。

今回は、ドローンによる上空からの全体調査を行いました。

屋根の状態と見つかった3つの問題点

① 棟に雑草が生えている

ドローン映像を確認すると、棟瓦のすき間から草が伸びているのがはっきりと見えました。

＜放置するとどうなる？＞
棟部分に雑草が生えているということは、瓦にズレや隙間が生じている可能性が高く、雨水の侵入や棟瓦の浮き上がりの原因になります。さらに、雑草の根が広がることで構造自体を押し広げ、落下や劣化を早めてしまうリスクがあります。

② 漆喰が劣化して崩れている

屋根の棟周辺では、古くなった漆喰がポロポロと落ちている様子も確認されました。

＜漆喰の剥がれが引き起こすトラブル＞
漆喰は瓦の固定と防水の両方を担っており、劣化すると瓦のズレ・落下、さらには雨水の侵入につながります。これが原因で、屋根下地や内部構造が腐食し、大規模な修繕が必要になるケースも少なくありません。

③ 瓦を固定するワイヤーが切れていた

調査の中で、棟瓦を押さえるためのワイヤーが切れているのも確認できました。

＜ワイヤーが切れると？＞
このワイヤーは、強風や地震の際に瓦を保持する重要な役割を担っています。切れてしまっていると、瓦の安定性がなくなり、万が一落下すれば建物周辺への被害や事故につながる恐れもあります。

🛠ご要望に合わせた最適なご提案内容

お客様からは、
「破風板の塗装も剥がれてきて気になっている。悪いところをまとめて直したいけど、できるだけ費用は抑えたい」
とのご相談がありました。

そこで、今回は以下のような内容でご提案させていただきました。

🔧 棟の積み替え工事をご提案

棟瓦のズレ・草の発生・漆喰の崩れといった症状が見られたため、**棟部分の瓦をすべて一度解体し、新たに積み直す「棟の積み替え工事」**をおすすめしました。

＜この工事で得られる効果＞
✅ 雑草の原因となる隙間を完全に解消
✅ 新しい漆喰でしっかりと防水と固定
✅ 今後10〜20年、安心して暮らせる屋根に

🎨 破風板の塗装リニューアルもセットで

破風板（はふいた）は屋根の端に取り付けられており、雨風の侵入を防ぎながら外観を整える役割も果たしています。塗装が剥がれていたため、今回の機会に塗装のやり直しもあわせてご提案しました。

＜塗装をやり直すメリット＞
✅ 木部の腐食を防ぎ、耐久性がアップ
✅ お家の外観も美しくリフレッシュ
✅ メンテナンス頻度を減らせる

「とりあえず話を聞いてみたい」だけでもOK