工事前の状況とお客様のお悩み

• 築年数：35年

• 屋根素材：瓦屋根

• トラブル：ケラバ板金の落下

• 原因：板金の下地である貫板が腐食していたため、固定できず落下

• 過去の屋根リフォーム歴：なし

• お客様の希望：「大掛かりな工事ではなく、必要なところだけ直したい」

現地調査で判明した屋根の不具合

• ケラバ板金が完全に落下しており、雨水や風の侵入経路となっていました。

• 板金を固定する釘の浮きやサビも確認。

• 板金下の貫板が劣化しており、指で押すと崩れるほどの腐食状態。

• 軒先での作業が必要なため、高所作業車を使用する必要があると判断しました。

実施した工事内容と工程

🔹高所作業車を使用しての安全な作業
軒先部分の板金作業には安全確保が不可欠です。足場の代わりに高所作業車を使用し、安全な環境で作業を開始しました。

①腐食した貫板の撤去・交換

• ケラバ板金を支える木製の貫板が完全に腐食していたため、すべて撤去。

• 新しい木製貫板に交換し、板金がしっかり固定できる下地を整えました。

▶ 貫板とは…？
屋根の棟やケラバに使われる板金の下に設置されている木材で、板金を固定する土台の役割を果たしています。

②新しいケラバ板金の取り付け

• 貫板の上に新しいケラバ板金を取り付け。

• 板金と屋根材の間に隙間が生まれないよう、丁寧にフィットさせていきます。

• 防水性・耐風性の高いビス留め施工を行い、強風にも耐えられるよう強固に固定しました。

③棟板金の釘打ち

• 棟板金の釘が浮いている箇所を複数確認。

• サビが進行しており、風の影響で抜けかけている状態でした。

• すべての釘をステンレス製ビスで補強し、固定力を回復。

工事を終えて：台風前に最小限の対策で「安心」を確保

今回の工事では、大掛かりな葺き替え工事は行わず、最小限の範囲で屋根の安全性を回復させることができました。
特にこれからの台風・ゲリラ豪雨シーズンには、落下や飛散した板金が近隣の家や人に被害を与えるリスクも高まります。
被害を未然に防ぐには、「軽微な不具合」の段階での対処が大切です。

台風前の屋根点検は今がチャンス

屋根のトラブルは、放置すると大きな修繕費用につながることも少なくありません。
「これまで一度も屋根を見てもらったことがない」「見えない場所だから不安」
そんなお悩みをお持ちの方は、無料点検をぜひご利用ください。