施工前の屋根の状態をチェック

軒瓦を剥がすと大きな巣が！

軒先の瓦を慎重に剥がすと、中から大きなスズメの巣が現れました。
巣の中には木の枝や藁などがぎっしり！

放置しておくと、毛細管現象を引き起こし、雨漏りの原因になります。また屋根材の劣化にもつながります。

※毛細管現象とは？→詳しくはコチラ

雨樋にも巣材がぎっしり！

雨樋の中にも巣材が詰まっており、雨水の流れを妨げていました。
雨の日には水があふれ、外壁に水が伝ってしまう恐れがありました。

このままでは、建物全体の寿命にもかかわってくる問題です。

鳥の侵入経路をチェック

調査の結果、屋根の軒先部分に面戸めんど（瓦の隙間を塞ぐための部材）が全く施工されていないことが判明。
これは鳥の侵入を許してしまう大きな要因です。
瓦の隙間が空いており、スズメが自由に出入りできる状態でした。
このような状態では、再び巣作りをされるリスクが高まります。

今回の工事のポイント

①瓦の下、雨樋、谷樋（大谷）周りから巣を丁寧に除去

全体的な清掃を丁寧に実施して、屋根にも雨樋にもびっしり詰まったスズメの巣をすべて取り除きました。軒先部分の瓦は一旦剥がし、スズメの巣を取り除いた後で、隙間に詰まった小枝や糞なども丁寧に清掃しています。

②軒先面戸の取り付け+漆喰での二重対策

今回は、瓦を剥がした後の約80ｍにわたる軒先部部分に、プラスチック製の軒先面戸を新たに約80本取り付けました。
さらに面戸の内側に漆喰しっくいをしっかり詰めて隙間を塞ぐ対策を二重に施しました。
漆喰は固まると非常に硬くなり、物理的に鳥の侵入を防げる安心の仕上がりになります。

③瓦の葺き戻しはしっかり丁寧に

瓦を一枚一枚戻す際は、丁寧にステンレス釘で瓦桟かわらざんに固定します。
ステンレス釘は鉄釘のように錆びないので、膨張して瓦の釘割れを起こす心配もありません。

これで軒先からのスズメの再侵入をしっかりと防ぐことができます！

※瓦桟とは…屋根に瓦を引っ掛けて固定するために、屋根の野地板に先に打ち付けておく木材または樹脂のこと。

④谷板金（谷樋）と瓦の隙間もしっかり漆喰でバリア

屋根の面と面がぶつかる凹んだ部分「大谷」は、谷板金（谷樋）と瓦という異素材がぶつかり小さな隙間が生まれます。
このような小さな隙間もスズメは見逃さず侵入してきます。

こちらの隙間も漆喰で埋めることで、再び鳥が入り込むリスクを限りなくゼロに近づけています。
丁寧に漆喰を塗ることで、見た目もすっきりと仕上がります。

※谷板金とは→詳しくはコチラ『谷板金（谷樋）の役割とその特徴』

小さな鳥の巣が大きなトラブルに！

屋根の小さな隙間でも、鳥にとっては絶好の巣作りスペースになります。
そして、鳥の巣による被害は、気づかぬうちに大きなトラブルへと発展します。
放っておくと雨漏りや害虫の発生、断熱材の劣化など、家の寿命を縮める原因にもつながるため、今回のように早めの対策で快適な住環境を守ることが大切です。
鳥の侵入を防ぐことで、屋根の美観と機能の維持にもつながります。

「うちも鳥の巣があるかもしれない…」「最近、屋根の周りで鳥をよく見かける」と心配な方、
屋根の小さな異変が気になる方、
ぜひ専門業者、街の屋根屋さん仙台石巻店へお気軽にご相談ください。
点検は無料です！