「最近、天井にシミが出てきて……もしかして雨漏りかも」
春日市にお住まいのお客様からこのようなご相談をいただき、屋根の無料点検を行いました。

お住まいは築年数の経過した和風住宅で、屋根は伝統的な和瓦です。
瓦屋根は重厚で耐久性が高い一方、定期的なメンテナンスが必要となる箇所も存在します。

現地での調査により、雨漏りの主な原因が「谷板金の穴あき」であることが判明。
さらに、漆喰のひび割れによる瓦の固定力低下も確認されました。

この記事では、実際の調査内容をもとに、劣化の状態と雨漏りの仕組みについて詳しくご説明します。

春日市物件情報・お問い合わせ内容

屋根に上がって点検を行ったところ、目視では瓦自体に大きなひび割れや欠けは見られませんでした。
一見、問題がなさそうな屋根に見えても、実際には内部の部材に重大な劣化が生じていたことが、今回の雨漏りの原因でした。

春日市雨漏り調査内容と確認できた問題点

1. 谷板金の劣化・穴あき

和瓦屋根には「谷（たに）」と呼ばれる、屋根の斜面が交わるV字型の部分があります。この谷には、谷板金（たにばんきん）という金属板が取り付けられており、雨水を集めて雨樋へ流す重要な役割を果たしています。

今回の調査では、その谷板金に錆びによる穴あきが確認されました。金属の腐食は進行すると板そのものに穴が開き、雨水がそのまま屋根内部に浸入する状態になります。

この穴が雨漏りの直接的な原因であり、室内に達する水の通り道が出来上がっていたと判断しました。

🔹【補足】谷板金は、特に水が集中しやすい箇所のため、劣化が早く進みやすい場所です。年数が経過した建物では定期点検が必要不可欠です。

2.漆喰のひび割れと固定力の低下

瓦屋根には、棟（むね）や隅棟（すみむね）部分などに漆喰（しっくい）が使われています。
漆喰は、瓦を固定するほか、隙間からの雨水や風の侵入を防ぐ役割を担っています。

今回の調査では、この漆喰に無数のひび割れが確認されました。一部では剥離も始まっており、瓦の固定力が弱まっている状況です。

瓦がズレたり、台風などで飛散するリスクが高まり、結果的にそこからも雨水が入り込む可能性が出てきます。

🔹【補足】漆喰のひび割れは一見すると小さな問題に見えますが、放置すると雨水が内部に浸入し、木部の腐食や構造材の劣化にもつながります。

谷板金の役割｜屋根の雨水を安全に流す重要な部材

谷板金は、屋根の谷部分（2つの屋根の斜面が交わる部分）に取り付けられている金属の板です。
ここには雨水が集まりやすいため、谷板金が排水路のような役目を果たし、集まった水をスムーズに雨樋へ流します。

とても重要な部分ですが、雨水が集中するため劣化しやすく、穴あきやサビが起きやすい箇所でもあります。
谷板金に不具合が起こると、そこから雨水が屋根内部に侵入し、雨漏りの原因になります。

瓦や屋根材が傷んでいなくても、谷板金の劣化だけで雨漏りが起こることもあるため、定期的な点検が大切です。

現在のリスクと放置による将来的なリスク

現時点での主なリスクは、以下のとおりです。

• 雨漏りによる天井や壁の内部腐食

• 湿気によるカビやダニの発生

• 漆喰の剥離に伴う瓦のズレ・落下リスク

• 内部構造材（野地板・垂木など）の腐食進行

今後この状態を放置すれば、室内への浸水被害や大規模な屋根改修工事が必要になる恐れもあり、早急な対応が望まれる状態です。

おすすめの工事内容

お客様には、以下の工事をおすすめしました。

1. 谷板金の交換工事
   　古い谷板金を撤去し、耐久性の高いガルバリウム鋼板製の新しい板金を設置します。これにより、防水性能を大きく回復させます。

2. 漆喰の補修工事
   　ひび割れた既存の漆喰を撤去し、新しい漆喰を充填・成形。見た目も美しく、固定力の回復と防水性の向上が期待できます。

これらの工事を行うことで、雨漏りの原因を根本から解消し、瓦屋根本来の性能を回復させることが可能です。

まとめ｜雨漏りは早期発見・早期対応がカギです！

瓦屋根は非常に長持ちする屋根材ですが、それを支える板金や漆喰などの副部材は劣化しやすく、定期的な点検が不可欠です。

今回のように、瓦自体は無傷でも雨漏りが発生するケースは少なくありません。
とくに谷板金は水の通り道となるため、屋根の中でも最も重要なメンテナンス箇所のひとつです。

「街の屋根やさん福岡西店」では無料で屋根調査を実施しています！

• 天井にシミがある

• 雨音が以前より大きく感じる

• 瓦屋根のメンテナンス時期がわからない

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