現場調査

こちらが今回雨漏り工事の現場です。

築45年が経ち、屋根の傷みがかなり進んでいました。
特にスレート屋根を支えている鉄の骨組み（C鋼）を止めているビスの穴から雨水が入り込み、それが原因で鉄の骨組み部分に錆が出てしまっていました。

このままでは屋根を支える力が弱くなってしまう恐れがある状態でした。

C鋼を固定しているビス穴から雨が侵入し、した

工事の手順

お客様のご希望は「太陽光パネルは使い続けたい」「でもコストは抑えたい」でした。

そこで私たちがご提案したのが、次の4ステップ：

1.太陽光パネルを一時撤去
2.傷んだC鋼だけ部分補強（必要最小限）
3.その上にガルバリウム鋼板でカバールーフ（重ね張り）
※ガルバリウム鋼板とは、サビに強く耐久性が高い金属屋根材です。
4.太陽光パネルを復旧

この工法なら、スレートの撤去費用もかからず、パネルも再設置可能。
納屋にとって、機能性もコスト面もバランスの良いご提案になりました。

工事開始

カバー工法は新しい屋根材を今の屋根の上にかぶせるため、少しだけ屋根の重さが増します。

そこで、屋根を支えている鉄の骨組み（C鋼）の中でも傷みが大きい部分は、C鋼を追加ししっかりと補強して安全性を高めました。

こちら側も補強しました。

まず、屋根に設置されていた太陽光パネルを一時的に取り外します。

そして、今ある屋根の上から「ガルバリウム鋼板」という金属屋根材で“カバー工法”で仕上げました。

カバールーフ工法とは
既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材をかぶせる工法のことです。
屋根を「カバー」するから、カバールーフと呼ばれています。
古くなった屋根を全部はがすと、費用も時間もかかってしまいますよね。
でも、カバールーフ工法なら古い屋根を残したまま、その上から軽くて丈夫な新しい屋根材を取り付けることができるんです。

カバールーフ工法のメリット：

• 解体費がかからないのでコストを抑えられる

• 工期が短く、生活への影響も最小限

• 断熱・防音効果がアップすることも

• アスベスト含有屋根などでも飛散リスクなくリフォーム可能

注意点：

• 屋根の下地（野地板や鉄骨）がしっかりしていることが前提

• 重ねるので屋根の重量が多少増える

• 劣化が激しすぎる屋根には不向きな場合も

屋根の上に敷いているネットは、職人が屋根を踏み抜いて事故を起こさないように設置した“踏み抜き防止ネット”です。

劣化が進んだスレート屋根では、屋根材がもろくなり、踏み抜き事故が発生しやすくなります。

今回はご予算の都合もあり、お客様とご相談のうえ足場は設けずに作業を行いました。
もちろん、安全対策として踏み抜き防止ネットなどを活用し、慎重に作業しています。
少しでもご負担を抑えつつ、安全・確実な施工を行えるよう工夫しています！

カバールーフが仕上がりました！

最後に、太陽光パネルを元通りに取り付けて、工事完了です。

他の業者さんに断られてお困りだったお客様から、
「これで安心できます！」と笑顔で喜んでいただけました。

その言葉に、私たちも本当に嬉しくなりました。

お客様の笑顔のために、これからも一つひとつの現場に真心こめて向き合っていきます。
屋根やお住まいのことでお困りごとがあれば、どうぞお気軽にご相談ください！

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