皆さん、こんにちは！
街の屋根やさん　加古川店　営業の福山です。

本日は加古川市のお客様宅で行った「漆喰塗り直し工事」のご紹介となります。

築30年の木造住宅のご自宅。
新築以後、漆喰の塗り直しはしておらず、下から見ていると黒く変色が目立ち、ところどころ落ちて無くなっている所も見えるため、雨漏りが心配になり、お問い合わせを頂けたとのことでした。

漆喰は10年～15年を目処に塗り直しが必要なため、調査時に把握した劣化状況を加味した上で、漆喰の塗り直し工事をご提案。
現況および今後起こりうるリスクの説明にもご納得頂き、工事のご依頼を頂きました。

漆喰の塗り直しを10年以上されていないお客様に是非参考にして頂ければ幸いです！

それでは現地調査の様子から見ていきましょう！

～現場となったご自宅のご紹介～

こちらが今回お問い合わせを頂いたご自宅になります。

木造２階建てで瓦葺きのご自宅でした。

屋根の勾配が比較的緩やかであった為、調査は３連のハシゴを使用し実際屋根に上り実施致しました。

屋根が急勾配の場合や３階建て以上の建物の場合はドローンを使用した調査も弊社では取り組んでいます！

～現地調査の様子～

瓦は淡路島産のいぶし瓦で、瓦自体の状態は非常に綺麗でズレや割れも無い状況でした。

淡路島産のいぶし瓦の特徴としては、年数が経過すると表面に黒い変色が現れる所です。

瓦の製造元である窯元の瓦を焼く温度が関係しているのですが、変色に伴い瓦に異常が生じているということではありませんので、ご安心下さい！

こちらは【鬼首漆喰】と呼ばれる鬼瓦の付け根に塗り込みされている漆喰です。

漆喰の変色が全体的に現れ、よく見ると「割れ」や「部分的な欠け」が発生しています。

このまま塗り直しをしなければ全体的な欠損に繋がる状況でした。

鬼首漆喰が欠損すると、鬼瓦と棟部の瓦との隙間から雨水が入り込み、鬼瓦を固定している銅線類を腐食させてしまいます。

腐食が進むといずれ銅線類は鬼瓦の重みに耐えきれなくなり破断、鬼瓦の落下に繋がり非常に危険です！💥

また落下した鬼瓦を復旧するためには、棟部分を一度解体する必要があるため積み直し費用が別途発生してしまいます💦

こちらは棟の接点となる【三又漆喰】です。

鬼首漆喰と同様に全体的な変色が有り、部分的な欠損も発生していました。

また、入り組んだ箇所で湿気が溜まりやすいため、苔も多く生えていました💦

三又部分の漆喰欠損は、鬼首漆喰箇所と同様に鬼瓦の落下に繋がる場合もあれば、棟内部の屋根土に経年劣化を与えるケースもあります。

屋根土に経年劣化が生じると、棟部に積んでいるのし瓦の勾配不良に繋がり、将来的な雨漏りの原因となります💥

最後に棟下の【面戸漆喰】の確認です。

こちらも全体的な変色が広がっています。

極端な割れや欠損は見受けられませんでしたが、全体的な変色や漆喰の状態から、塗り替えのタイミングと判断致しました。

棟下の面戸漆喰を確認する場合は、棟部に積んでいるのし瓦にズレや勾配不良が無いかも確認していきます。

ズレや勾配不良が生じている場合、漆喰の塗り直しをしても、工事後、雨漏りが発生する可能性があるため要注意です⚠

漆喰の状態だけで無く、棟部などの状態にも問題が無いか確認することが漆喰塗り直し工事をオススメする際のポイントです！

弊社では、棟部に問題がある場合は、別途、棟部の積み直しや積み替え工事もご提案させて頂いています！

こちらのご自宅では、棟部の瓦類に以上は見られなかったため、漆喰の塗り直し工事をご提案させて頂きました(^^)

【工事内容のご紹介】

「漆喰工事（既存撤去含む）」：８０ｍ

「鬼首漆喰」：５箇所

「三又漆喰」：３箇所

「接合部漆喰」：１箇所

今回の工事内容はこの様な内容となりました。

こちらのご自宅は、屋根の角度が急で無いため、足場を組み立てず工事施工が出来ました！

既存漆喰の撤去は漆喰塗り直しに際して最重要です！！

漆喰工事の始まりは、既存漆喰を撤去することから始まります。

先端が尖った瓦用のハンマーで撤去を進めて行きます🔨

既存漆喰を撤去しなければ、新しく塗り直した漆喰の早期剥離や最悪の場合雨漏りに繋がる事があるので気をつけて下さい！

漆喰工事を進めるにあたって既存漆喰の撤去は必須です！

屋根の上の作業となるため、撤去出来ているか確認するためにも、撤去時の写真を職人さんに撮影してもらうこともポイントですね！

撤去後、新しい漆喰を塗り込んでいきます！

もともとの漆喰に比べると真っ白で美観が非常に向上しましたね！

塗り忘れが無いか？しっかりと密着しているか？といったポイントを注意しながら施工を進めて行きます！

三又漆喰・面戸部分の塗り替えも完了しました。

三又部分や鬼首部分の漆喰は瓦の隙間に蓋をする重要な役割を担っているため、漆喰を塗り直す前にコーキング材の塗布も行います。

コーキング材を塗布しておくことで、万が一塗り直した漆喰に剥離が発生しても、雨漏りの侵入を防ぐ予防措置にも繋がります！

棟下の面戸漆喰もしっかりと塗り替え完了しました。

面戸漆喰は棟部ののし瓦との接点が見えづらく、塗り込みにくい為、塗り残しが無いように塗り上げていきます。

また、漆喰を分厚く塗りすぎてしまうと、棟部分からの雨漏りに繋がる場合もあるため、なるべく奥深くに塗り込みを納める事がポイントです！

各部綺麗に塗り替えが完了致しました！

工事後、施主様より「下から屋根を見上げた時の漆喰が、眩しいぐらい白く綺麗になっているので、雨漏りの心配も無くなりました！」と喜びのお言葉も頂けました(^^)

漆喰は塗り替えすることで屋根の美観向上にも繋がりますが、知識無く塗り替えを行うと雨漏りなどのリスクがある工事ですので、お気を付け下さい！

屋根の状態を加味した上で、漆喰の塗り直しを実施することが大切です！

漆喰の変色や欠損などで漆喰塗り直し工事をお悩みの際は、是非とも街の屋根やさん加古川店までご相談下さい📞

屋根状況の確認からベストな工事後提案をさせて頂きます💪

本日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました！