瓦が落ちた際の対応と火災保険の適用について詳しく解説!
瓦が台風や強風で屋根から落ちてしまった!こんなとき、
「このまま放置しても大丈夫?」
「雨漏りが発生したらどうしよう…」
と不安に感じる方も多いでしょう。
瓦が落ちた際に取るべき適切な対応や、火災保険を活用して修理できるかどうかを分かりやすく解説します。焦らず落ち着いて、適切な対策を取りましょう!
瓦の交換や部分的な補修も可能です。まずは、屋根修理の専門業者「街の屋根やさん」へご相談ください。無料で点検やお見積りを承りますので、お気軽にお問い合わせください!
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屋根の瓦が落ちたことに気づいたとき、まず心配になるのが雨漏りではないでしょうか?
すぐに雨漏りに直結しない場合もあれば、放置すると危険なケースもあります。ここでは、その違いについて詳しく解説します。
防水シート(ルーフィング)が健全な状態である
瓦が落ちた直後である
瓦がずれたり落下したりしても、すぐに雨漏りが発生するとは限りません。
屋根の構造として、まず一番下に野地板(のじいた)と呼ばれる下地があり、その上に防水紙(ルーフィング)が施工されています。さらに、瓦を固定するための桟木(さんぎ)が設置され、その上に瓦が並べられるという仕組みになっています。
つまり、瓦が一部落ちても防水シートがしっかりしていれば、すぐに雨水が侵入することはありません。
ただし、これは防水紙が劣化していないことが前提です。
防水紙も長年の使用でひび割れや破れが生じることがあります。もし防水紙が傷んでいたり穴が開いていたりすると、そこから雨水が野地板に染み込み、雨漏りの原因になります。
また、たとえすぐに雨漏りしなくても、瓦がない状態が続くと防水紙が直接雨風にさらされ、劣化が進んでしまいます。
焦る必要はありませんが、なるべく早めに修理することが重要です。
瓦が落ちた部分を目視で確認して問題なさそうに見えても、実際に剥がしてみると内部の下地がボロボロになっているケースは珍しくありません。
特に築年数が長い住宅では、瓦自体は頑丈でも内部の木材や防水シートが劣化していることが多いため、 専門業者に点検してもらうことをおすすめします。
防水紙が劣化している
土葺き工法の瓦屋根
築年数が長い住宅
棟瓦が落ちてしまった場合
瓦がずれてもすぐに雨漏りしない場合がありますが、防水紙の寿命が過ぎていると、屋根内部へ雨水が浸入するリスクが一気に高まります。
防水紙の耐用年数はおおよそ20~30年ですが、長年の風雨や紫外線の影響でひび割れや破れが生じることがあります。この状態で瓦が落ちると、雨が直接下地にしみ込み、雨漏りにつながる可能性が高くなるのです。
瓦屋根には
土葺き(つちぶき)と
桟葺き(さんぶき)という施工方法があります。
昔ながらの土葺き工法では、瓦の下に粘土や土を敷き詰めて固定しています。しかし、築年数が長い屋根では、経年劣化により土が流れたり痩せたりして、屋根の防水機能が低下していることが多いです。
普段は問題なくても、瓦が落ちることで葺き土も一緒に崩れ落ちることがあります。
こうなると屋根の防水性能が著しく低下し、雨水が直接屋根内部に侵入する危険性が増します。特に土葺き工法の瓦屋根は、早めの補修対応が重要です。
屋根の頂上部分(棟・むね)に設置されている瓦を棟瓦といいます。
棟瓦は 屋根の面と面の接合部を守る重要な役割を果たしており、ここが崩れると雨水が屋根の内部に入りやすくなります。
施工方法によって異なりますが、 棟瓦が脱落すると防水紙の劣化が早まり、最悪の場合、屋根の内部にまで水が回る恐れがあります。
さらに、 棟瓦が崩れると屋根の強度自体が低下し、地震や強風でさらに被害が拡大する可能性もあります。
そのため、棟瓦の落下を確認したら、できるだけ早く専門業者に相談することをおすすめします。
たとえ雨漏りが発生していなくても、瓦がズレたり落ちたりしている状態を放置するのは非常に危険です。
適切な対応をせずにそのままにしておくと、 さらに大きな被害につながる可能性があります。
瓦が一部でも欠損していると、次の台風や強風時に周囲の瓦も飛ばされるリスクが高まります。
特に、瓦の隙間に強風が入り込むと屋根全体に影響を及ぼし、一気に大量の瓦が飛散してしまうこともある ため注意が必要です。
屋根の防水性能を維持するためにも、瓦の破損やズレは早めの対応が不可欠です。
屋根から瓦が落ちたり、飛ばされたりする場面を想像してみてください。
もしも歩行者や近隣の住人に当たれば、深刻なケガを負わせる危険性があります。
また、隣家の屋根や壁、駐車中の車両に衝突すれば、修理費用や賠償問題が発生する可能性も考えられます。
特に瓦は重量があるため、落下時の衝撃は非常に大きいです。
このようなリスクを防ぐためにも、瓦のズレや落下は決して放置せず、早めに修理を行うことが大切です。
万が一、瓦が数枚破損・脱落した場合でも、すぐに専門業者へご相談ください。
瓦の種類によっては、すぐに交換用の瓦を用意できない場合や、台風後などで修理依頼が殺到している場合は、お待たせしてしまうことがあるかもしれません。
しかし、その間応急処置(ブルーシートなどの
雨養生)を行うだけでも、被害の拡大を防ぐ効果があります。
(※雨天時は安全上の理由で屋根に上ることができませんが、天候が回復次第、速やかに対応いたします。)
大切な住まいを守るためにも、瓦のズレや落下は放置せず、早めの修理・応急処置を心がけましょう。
台風や強風によって瓦が飛ばされたり、破損したりした場合、
火災保険の「風災」補償 が適用される可能性があります。
さらに、次のような自然災害による被害も、保険の対象となる場合があります。
①雪害(雪災) 大雪の重みで屋根に負荷がかかり、瓦がずれたり落ちたりして損傷した場合に適用されることがあります。
②雹(ひょう)による被害(雹災) 降ってきた雹が屋根に衝突し、瓦が割れたり破損したりしたケースも補償の対象になる可能性があります。
③飛来物・衝突による損害 例えば、強風にあおられた飛来物や、他人が操作していたドローンの衝突による屋根の損傷も、火災保険で補償される場合があります。
屋根の修理が必要な状況でも、火災保険の対象外となる場合があります。以下のようなケースでは、補償が受けられないため注意が必要です。
①経年劣化による損傷
瓦や屋根材が長年の使用によって劣化・損傷した場合は、火災保険の補償対象にはなりません。
②申請期限(3年)を過ぎた場合
火災保険の請求期限は損害発生から3年以内となっているため、申請が遅れると補償を受けられない可能性があります。
③契約内容による免責事項
保険契約の内容によっては、一定の損害額(免責金額)を超えないと補償が適用されない場合があります。
一般的には20万円以上の修理費が発生しないと保険の対象外となるケースが多いですが、契約内容によって異なるため事前確認をしておくと安心です。
火災保険を活用するには、契約内容や適用条件をしっかり把握し、損害が発生した際には速やかに点検・申請を行うことが大切です!
地震が原因で瓦が落ちた場合、火災保険では補償されません。
しかし、地震保険に加入していれば補償を受けられる可能性があります。
地震保険の補償額は、火災保険の契約金額の30~50%の範囲で設定されているため、屋根修理の全額をカバーするのは難しい場合もあります。
そのため、事前に契約内容を確認し、必要に応じて適切な補償額に設定しておくことをおすすめします。
火災保険を利用した修理に関してトラブルが増加しており、慎重な対応が求められます。
台風や強風で屋根瓦が飛ばされたり落下したりすると、焦ってしまいがちですが、以下のような事例には特に注意しましょう。

※図 PIO-NET3にみる「保険金が使える」と勧誘する住宅修理サービスの年度別件数
※出典:独立行政法人国民生活センター
火災保険は 申請すれば必ず適用されるものではありません。
にもかかわらず、「絶対に保険金が下りるので契約しましょう」と修理を持ちかける業者が増えています。
特に、 自然災害とは関係のない損傷を「災害被害」と偽って申請を勧める業者には要注意です。
虚偽の申請は不正行為にあたり、最悪の場合、保険契約の解除や法的な責任を問われることがあります。

※2022年度同期件数(2022年8月31日までのPIO-NET登録分)は893件
※図 PIO-NET1にみる屋根工事の点検商法に関する年度別相談件数
※出典:独立行政法人国民生活センター
「お宅の屋根がずれているようです。無料で点検しますよ。」と訪問し、実際には問題のない屋根を意図的に破損させたり、偽の写真を見せて修理を迫ったりする手口が横行しています。
このような訪問営業型の「点検商法」は近年急増しており、悪質な業者による被害報告も多数寄せられています。
●対策:怪しい業者は屋根に上がらせない!
突然訪問してきた業者には絶対に屋根を点検させず、ご自身で信頼できる専門業者を手配するようにしましょう。
瓦が落下した際の修理方法と、修繕費用の目安について解説します。

※上記は相場の目安です。状況や使用する材料によって変わりますのでご注意ください。
強風や台風によってずれた瓦を正しい位置に戻し、割れてしまったものは新しい瓦と交換します。
この作業を行う前に、屋根の下地(野地板や防水シート)の劣化状況や損傷の有無を確認することが重要です。
過去の台風で破損した瓦を、次の台風シーズンが来る前に修繕したケースです。
周囲の瓦も一旦取り外し、ビスでしっかり固定しながら再設置しました。
すでに生産が終了しているモニエル瓦だったため、形状が類似した素焼き瓦を用いて補修を行いました。
仕上げに塗装を施せば、外観の差異も目立たなくなります!
一部の瓦を取り外し、必要に応じて下地の補修を行った後、新しい瓦を設置します。破損のない瓦は再利用することも可能です。費用は修繕範囲によって変動します。
強風の影響で、屋根の端部(ケラバ)の瓦が剥がれ、下地の土が露出してしまいました。
約3㎡の範囲の瓦と土を撤去し、野地板の補強を実施。その後、新しい防水シート(ゴムアスルーフィング)を敷設し、瓦を葺き直しました。
風切り丸の部分には南蛮漆喰で土台を作り補修いたしました。
屋根の最上部にある棟瓦を修復する際には、漆喰の補充作業も必要になります。
棟瓦は屋根の構造を支える重要な部分であり、ズレや破損が進行すると、屋根全体の耐久性が低下し、雨漏りの原因になることもあります。そのため、早急な補修が求められます。
築年数が経過している建物で、被害の範囲が広い場合は、屋根全体の葺き替えが必要です。
部分補修では対処しきれないほどの損傷がある場合や、屋根材の劣化が進んでいる場合は、今後の維持管理を考慮して葺き替えをおすすめします。
全面的に葺き替えを行う際には、野地板の補強や新設、防水紙の張り替えを含めた施工を実施します。
頻繁に修理を繰り返している場合や、長期的に住み続ける予定がある場合は、新しい屋根材への葺き替えを検討しましょう!
防災瓦は、釘やビスで一枚一枚固定されており、ズレや脱落を防ぐ仕様になっています。通常の瓦は風速30m/s程度で飛ばされるリスクがありますが、防災瓦は40~50m/sの強風にも耐えられるとされています。
また、防災瓦は従来の和瓦に比べて軽量で、屋根への負担が少ないのも特長です。棟部分も芯木と金具でしっかりと固定されるため、より耐久性が高くなります!
近年、瓦から金属屋根への葺き替えを選択するケースが増えています。
金属屋根は非常に軽量で、地震や台風などの自然災害に強いという特長があります。また、瓦のように飛散するリスクが低いため、安全性が高いとされています。
特に「ガルバリウム鋼板」や「エスジーエル」といった次世代型の金属屋根材が普及しており、耐久性が向上し、メンテナンスの手間も軽減される傾向にあります。
屋根のリフォームを検討する際は、これらの屋根材のメリットを踏まえた上で、最適な選択をすることをおすすめします。
瓦が落ちても、すぐに大きな問題が発生しない場合もありますが、
そのまま放置するのは危険です。
特に、地震や強風を伴う台風の後は、多くの方からのご相談が寄せられます。迅速な対応が難しくなることもあるため、
できるだけ早めに専門業者にご相談ください。
屋根の破損や補修についてお困りの際は、ぜひ当社までご連絡ください。お住まいの状況やご希望を踏まえ、最適な補修方法をご提案いたします。
まとめ
●瓦が落ちても、防水シート(ルーフィング)が健全であれば直ちに雨漏りすることはありませんが、劣化している場合や棟瓦が崩れた場合は雨漏りのリスクが高まるため注意が必要です。
●土葺き工法の屋根や築年数が長い建物では瓦の固定力が弱く、落下の危険性が高いため、特に注意が必要です。
●瓦の落下を放置すると屋根の下地が雨風にさらされ、劣化が進行してさらなる被害につながるため、早めに応急処置を行い本格的な修理を検討しましょう。
●瓦の破損が台風や地震などの自然災害によるものであれば、火災保険が適用される可能性があるため、契約内容を事前に確認しておくことが大切です。
●「瓦がズレています」と訪問してくる業者の中には、点検時に意図的に破損させたり不必要な修理をすすめるケースがあるため、悪質な点検商法には注意し、信頼できる専門業者に依頼しましょう。
●瓦の損傷が軽度であれば部分補修で対応可能ですが、屋根全体が老朽化している場合は、将来的なメンテナンスコストを考慮し、全面葺き替えを検討することも重要です。
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