更新日 : 2025年04月11日
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更新日 : 2025年04月11日
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ベランダやバルコニーの床にひび割れが目立ち始めたり、屋上の防水面が色褪せてきたりしていませんか?
「そろそろ防水のメンテナンスを考えたほうがいいのかも…」と思いつつ、やはり気になるのは工事にかかる費用のことですよね。
防水層の劣化を長期間放置すると劣化が進み、最終的に雨漏りに繋がるリスクとなります。
大がかりな補修が必要になり、必要以上に費用が大きくなってしまう可能性もあります。
そこで、まずはトップコートの塗り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
トップコートの塗り替えだけで済めば、手軽なメンテナンスで済み、防水層そのものの寿命を延ばすことができます。
今回は、防水工事におけるトップコートの役割や塗り替えのタイミングについて解説します。防水メンテナンスを検討されている方はぜひ参考にしてください。

トップコートとは、屋上やベランダ、バルコニーなどに施工された防水層を保護するために施される塗装のことです。
ウレタン防水やFRP防水、シート防水などの施工後に仕上げとして塗布され、防水層を外部のダメージから守る役割を担います。

バルコニーや屋上などの外スペースは日々の雨風や紫外線によって大きなダメージを受けるため、常に健全な状態にしておくことが重要です。
そうしたダメージを軽減するために有効なのが、「トップコート」です。

トップコート自体には防水機能はありませんが、防水層を守る役割を果たします。
自動車の塗装に例えるなら、ワックスのような役割を果たしていると言えるでしょう。
ワックスは永続的な効果はないものの、定期的に塗布することで塗装の劣化や色褪せを防ぐことができます。
同じように、トップコートを施すことで防水層を長期間にわたり保護し、劣化を遅らせることができます。
特に、ウレタン防水やFRP防水は紫外線に弱い特徴を持っているため、トップコートの塗布による保護は必須と言えます。

ウレタン防水は液状化されたウレタン樹脂を複数回に分けて重ねて塗り、防水層を形成するタイプの塗装方法です。
防水工事の種類の中では比較的安価で、使用する防水材が塗料であることから凹凸にも柔軟に対応できるメリットがあります。
また、塗膜によって造られる防水層は、水漏れの原因となる継ぎ目が出来ない事も大きな利点の一つです。
一方、乾燥に時間が必要な事から工事期間は比較的長めなことに加え、さらに紫外線に対して弱い特徴があります。
そのため、耐久性を確保するためにもトップコートによる保護は欠かすことができません。

FRP防水は、ガラス繊維を編み込んだシートと特殊ポリエステル樹脂を組み合わせることで防水層を形成する工法です。
硬いプラスチックのような防水層が作られるのが特徴で、特にベランダやバルコニーなどの防水に利用されることが多いです。
ただし、FRP防水の防水層自体はほとんど透明に近いため、仕上げとして顔料を含んだトップコートを表面に塗布することが一般的です。
屋上やベランダ、バルコニーの防水面に劣化が見られ、色の変化や小さなひび割れが現れると不安に感じてしまいますよね。
⇒よくある劣化症状についてはこちら




それでは、トップコートのメンテナンスはどのくらいの頻度で施工すればよいのでしょうか。

表からも分かるように、トップコートのメンテナンスは約5年ごとに行うのが理想的です。
適切なタイミングで手を入れることで、防水層をしっかりと守ることができます。
特にウレタン塗装は紫外線の影響を受けやすく、劣化が進みやすいという特徴があります。そのため、3〜5年の間隔で塗り替えを行うことがおすすめです。
また、防水層自体の耐用年数は、トップコートのメンテナンスを定期的に実施している場合の目安です。
トップコートの塗装がいかに重要かがよく分かりますね!
ベランダのトップコートを塗り替える際の費用は、下地の調整や補修作業を含めると一般的な住宅では数万円~10万円程度が目安となります。
ただし、現在の状態や使用する塗料の種類によって費用は異なりますので、詳しい費用についてはお問い合わせください。

ベランダや屋上では、グレー系やグリーン系のお色を見かけることも多いかと思います。
「トップコートを好きな色に変更できますか?」といったご質問をいただくこともありますが、メーカーが用意しているカラーの種類は限られています。
主にグレー系、グリーン系、ブラウン系が中心です。
限られた選択肢の中にはなりますが、お好みに合う色をご提案いたしますのでお気軽にご相談ください。


トップコートの塗り替え時期は一般的に5年程度とされていますが、実際には周囲の環境によっても異なります。
では、どのような状態になったらメンテナンスが必要なのでしょうか。
そのサインともいえる症状についてご紹介いたします!
また、劣化の進行具合によってはトップコートの塗り替えだけでは十分な対応ができないこともあります。
大きなトラブルを防ぐためにも、早めの点検を行うことが大切です。

外壁や屋根など、屋外にあるものは常に雨風や紫外線の影響を受けていますので、経年により色あせも進行します。
床の場合は外から目立ちにくいため、美観への影響は少ないかもしれません。しかし、だからといってそのままにしておくのは厳禁です!
色あせは、トップコートの劣化を判断するための重要な目安の一つです。
「表面が白っぽくなる」などの症状が直ちに問題を引き起こすわけではありませんが、劣化が始まっているサインと言えます。
さらに、表面を触った際に白い粉が指につくようであれば、「チョーキング現象」が発生しています。
これは、トップコートの顔料が劣化している証拠です。

夏の強い紫外線や風雨の影響で塗膜には少しずつダメージが蓄積され、細かなひび割れが生じることがあります。
遠目には気づきにくくても、「近くでよく見ると細かいひびが広がっていた...」なんてことも少なくありません。
そのような場合も、トップコートの塗り替えを検討する時期にきています。
ひび割れが進行しても、それがトップコートの表面だけのダメージであれば塗り替えによって十分に維持できます。
防水層自体に影響が及ぶ前に対応することが大切です!
気になる症状があれば、お早めにご相談ください。

外壁や屋根と同じように、汚れや苔が目立つようになったらトップコートが劣化しているサインです。
そのまま放置すると、劣化の進行がさらに早まってしまいます。
また、ひび割れが広がってきた場合もトップコートの塗り替えを検討するタイミングと言えます。

ベランダやバルコニーは頻繁に歩くことで床が摩耗するため、それによるトップコートの傷みも避けることはできません。
色あせや黒ずみが目立ってきた場合は要注意で、特にFRP防水では劣化が進むとガラス繊維が表面に浮き出てくることもあります。
防水層にまでダメージが及ぶ前に、早めにトップコートを塗り替えましょう。

トップコートは劣化が進行する事で剥がれが生じさせることもあり、特にFRP防水ではこの現象がよく見られます。
防水層が直接露出してしまうため、トップコートの再塗装で状態を維持できるかは点検によって判断する必要があります。
塗り替えと併せて行う補修では、傷んだトップコートを丁寧に削り落とし、残っている部分との段差ができないように補修を施します。



施工から5年程経過したベランダ床面のメンテナンスをご依頼いただきました。
浸水被害などの大きな問題は見られませんが、防水層をできるだけ長持ちさせたいとのご要望によりトップコートの塗り替えを施工させていただくこととなりました。
普段から綺麗にご使用されている事が伺えるベランダでしたが、床面には人の出入りによって生じる擦れが確認されました。


まずは高圧洗浄を行い、残った汚れはヘラを使用して処理します。
こうした下地調整作業が仕上がりに大きな影響を及ぼしますので、しっかりと行います!


清掃完了後、密着度を向上させるプライマーの塗布を進めていきます。


最後にトップコートの塗布を行っていきます。
ムラが出ない様に2回塗りを行い、鮮やかなグリーン色の床に生まれ変わりました。

繰り返しとなりますが、車の塗装を長持ちさせるためにワックスが欠かせないようにベランダやバルコニーの床も防水層を守るためのコーティングが必要不可欠です。

せっかく防水工事を施しても、その表面保護が不十分ではせっかく防水層が持つ寿命も活かす事が出来ません。
車を大切にする方が塗装のケアを欠かさないように、住まいも適切なメンテナンスが必要となります。
防水層をできるだけ長持ちさせ耐用年数いっぱいまで雨水の侵入を防ぐ防水層を維持するためにも、トップコートの塗り替えは必要不可欠です!


近年の夏の暑さは異常で、それに伴い紫外線の強さも年々厳しくなっているのを感じます。
こうした過酷な環境から防水層を保護するためにも、トップコートのコーティングは欠かすことができません。
また、歩行による摩耗や物理的な衝撃に対してもトップコートは優れた保護機能を発揮します。

住宅のメンテナンスに対して意識の高い方は、定期的な点検を欠かすことはありません。
トップコートに注意を払いこまめに点検を行うことで、早期に防水の問題を発見することが可能です。
小さな異常を早い段階で見つけることが、わずかな修繕で防水層を保つことに繋がります。
「街の屋根やさん」では無料で点検を承っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

本来12年の耐用年数を期待できる防水層も、トップコートの保護が不十分であれば8~10年で防水工事が必要になってしまうリスクが大きくなります。
住宅に長く安心して住み続けるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません!
トップコートを適切に手入れすることで防水層を長期間維持することは、結果的に将来的なメンテナンスコストを抑えることに繋がります。


屋上・ベランダの床面の傷みが見られる場合でも、トップコートの塗り替えのみで対応できるケースは多々あります。
防水層の劣化が進行してしまう前に、お早めに対応する事が大切です。

街の屋根やさんでは、点検~お見積もりの作成まで無料にてご対応させていただいております。
お住まいの状態やお客様のご要望をお聞きした上、最適な施工方法をご提案させていただきますのでぜひお気軽にご相談ください。

まとめ
●トップコートは防水層を保護する役割を担い、ウレタン防水・FRP防水・シート防水などの仕上げとして塗布されます
●トップコートは紫外線・雨風・摩耗から防水層を守ります
●一般的にトップコートそのものには防水機能が備わっていません
●トップコートのメンテナンスサイクルの目安は5年程度です
●防水その劣化サインには、ヒビ割れ・剥がれ・汚れやコケ・摩耗などがあります
●床面に傷みが確認できる場合でもトップコートの塗り替えのみで対応できる可能性があります。早期に点検・メンテナンスをご検討されることをおすすめいたします

お客様のインタビュー動画
屋根塗装・外壁塗装をご依頼いただいた杉並区のO様より、竣工後の感想を伺いました。





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