スレート・ガルバリウム鋼板はどちらが優れている？屋根材選びに迷われている方へ比較情報をご紹介！
屋根リフォームをご検討されている方にとって、どの屋根材を選ぶかは非常に重要なポイントです。
そうした中、非常に人気で屋根材の中でもよく比較される２つの種類が、「スレート屋根」と「ガルバリウム鋼板屋根材」です。
この記事では、スレート屋根とガルバリウム鋼板屋根の特徴や違い・知っておきたい知識をわかりやすく解説します。
屋根材の選び方に迷っている方にとって、参考になる情報をお届けしますので、ぜひご覧ください。
この屋根材はセメントと繊維素材を混ぜて薄い板状に加工したもので、「カラーベスト」や「コロニアル」など、メーカーが販売する製品名で呼ばれる事も多いです。
スレートには「化粧スレート」と「天然スレート」の2種類がありますが、天然スレートは粘板岩を主な原料としており、コストが高いため一般的な住宅ではあまり使用されることはありません。
そのため、国内の住宅でよく見かけるのは、主にセメントを使って製造される化粧スレートです。
製品自体が比較的安価である事から、屋根材にスレートを採用することで住宅建築にかかる総費用を抑えることができます！
製品によって厚さに違いはありますが、スレートは一般的に5～6mm程度の薄さで作られています。
例えば、30坪の住宅の屋根にスレートを使用した場合、総重量は約2,000kgとなり、これは瓦屋根の約3分の1の重さしかありません。
地震が頻繁に発生する日本では、屋根材の軽さを選ぶことが非常に重要です。瓦からスレートに葺き替えることで、屋根を大幅に軽量化する事が可能です！
特に新築住宅では全体的な建築費を抑えることができるため、多くの現場で採用されています。
また、屋根のリフォームを検討している方にとっても、スレート屋根はコストを抑えるための有力な選択肢となります。
ただし、スレート屋根にも複数のグレードがあり、その価格差は屋根の機能性に影響を及ぼします。
加えて、ガルバリウム鋼板と比較するとスレート屋根は、定期的なメンテナンスにかかる手間や費用が多くなる傾向があります。
屋根材を選ぶ際には初期費用だけでなく、将来的なメンテナンスにかかるコストもしっかりと考慮することが大切です。
また、優れた施工性もスレートの大きな魅力の一つです。
国内での普及率が高いため経験豊富な業者が多く、施工業者選びに困ることはほとんどありません。
施工が容易であることから業者ごとの仕上がりのばらつきが少なく、安定した品質が確保しやすい点も大きな利点です。
そのため、定期的な塗装メンテナンスが不可欠です。
塗装が劣化するとスレート自体が雨水を吸収し始めセメント部分が脆くなり、屋根材としての機能が失われていくことで耐久性が大幅に低下してしまいます。
スレート屋根を長持ちさせるためには、塗膜による保護機能を維持することが非常に重要です。
そして最終的には屋根の雨漏りの原因となり、野地板にまで水が浸透してしまいます。
野地板が腐ると下地からの大規模な修理が必要となりその修理費用も高額になるため、早期の対応が重要です。
ただし、街中で見かけることの多いスレートの変色やコケ・藻・カビの発生は、防水性が低下している兆候です。
その為、年数に関わらず上記の様な症状が確認された場合は、長い間放置せずに早めに診断を依頼することをおすすめいたします。
このめっきにはアルミニウム（55%）、亜鉛（43.4%）、シリコン（1.6%）が使われており、特にアルミニウムの割合が高いことが特徴です。
優れためっき組成により、屋根材の耐久性・耐腐食性が大きく向上しています。
金属素材でありながら高い耐錆性を備えているこも、屋根材として人気を集めめている理由の一つです。
さらに、最近では改良型の「SGL鋼板（エスジーエル）」が登場しました。
SGL鋼板は、従来のガルバリウム鋼板にマグネシウムを加えることでより一層の耐食性を実現し、より一層サビが生じにくい特性があります。
今後はこのSGL鋼板が金属屋根材の主流となり、広く普及することが期待されています。
亜鉛とアルミニウムのメッキ成分が防錆効果を発揮し、錆が広がるのを長期間防ぎます。
そのため、ガルバリウム鋼板は非常に長持ちし、耐用年数は30年程度と長寿命を誇る屋根材です。
屋根を軽量化することは地震の際に揺れを軽減することに繋がり、その結果、家具や家電が倒れるリスクを減らすことができます。
台風や強風により飛来物が落下して、屋根に穴が開いたり傷がつくことはあります。
しかし、錆の発生に注意する必要はある一方で、ひび割れや欠損が起こる心配はほとんどありません。
スレート屋根と同様に、ガルバリウム鋼板屋根も定期的な塗装が必要です。
色あせや錆が目立ってきた場合には、塗り替えをご検討されることをおすすめいたします。
傷がついた箇所は塗膜やメッキが剥がれ、金属部分が露出することで錆を生じさせてしまうリスクもあります。
特に台風や強風、大きな地震が過ぎた後には屋根の状態をしっかりと確認することが大切です。
最適な屋根材は、お住まいの状況やお客様のご希望に応じても変わってきます。
次に、屋根材を選ぶ際のポイントについてご紹介いたします。
スレートは屋根材自体が比較的安価であり、施工が容易なため工事の費用を抑えることができます。
一方、ガルバリウム鋼板は初期費用が高くなりますが、その分優れた耐久性を持ち、スレートと比較して耐用年数に約5～10年の差があります。
一般的によく選ばれる塗料の色としては、グレーやブラウン、オレンジ系が挙げられます。
しかし、そのクールで洗練されたデザインを好む方も多く、最終的に受ける印象は個人の好みによる部分が大きいです。
金属屋根材として製品化されているカラーが限られているものの、鋼板自体には豊富なカラーバリエーションがあります。
そのため、葺き方によって選べる色の幅が広がり、明るく鮮やかな色合いも選択可能となります。
また、スレートに関しても同様ですが、塗装メンテナンスを行う際に色を大きく変えて屋根の印象を一新することも可能です。
確かに、スレート屋根と比べると素材自体の断熱性能は劣る傾向にあります
しかし、適切な断熱材を使用した対策を講じることで、この問題は十分に解消できます。
特に、断熱材と一体化した屋根材を選ぶと、スレートよりも優れた断熱性を発揮するとも言われています。
夏の暑さや冬の寒さにも快適に対応することが可能です。
さらに、どちらの屋根材にも共通する点として言えるのですが、屋根が二重構造となる「屋根カバー工法」を採用する場合には断熱性や遮音性について心配する必要はほとんどありません。
その理由は、スレート屋根材と比べてガルバリウム鋼板が圧倒的に軽量であるためです。
一方、ガルバリウム鋼板はその軽さを活かし、屋根カバー工法のデメリットとなる重量増加を大幅に抑えることができます。
特に日本では地震による災害が頻繁に発生するため、屋根の軽量化には大きなメリットがあります。
そのため、屋根カバー工法をご依頼いただくお客様の多くが、ガルバリウム鋼板屋根材を選んでいます。
例えば、将来的に長期間住む予定がなく、20年ほど屋根の維持が出来れば十分だとお考えの場合にはスレートは最も適した選択肢と言えるでしょう。
ガルバリウム鋼板は約30年の耐用年数を誇り、近年ではさらに改良された次世代鋼板「SGL鋼板」も登場しています。
寿命が尽きた屋根は葺き替えやカバー工法などの大規模な屋根リフォームが必要となりますが、耐久性に優れたガルバリウム鋼板屋根材はそうしたメンテナンスの頻度・コストを抑える事が出来ます。
屋根材を選ぶ際は導入時のコストだけでなく、長期的なメンテナンス費用を含めた総合的なコストで比較することが重要です。
金属屋根材を使用した葺き替えもご提案させていただきましたが、「これまで使っていたスレート屋根材の方が安心できる」とのことでスレート材を使用してカバー工法を施工させていただきました。
写真のように美しいオレンジ色の屋根に生まれ変わり、お客様にも大変お喜びいただけました。
「落下リスクを減らしたい」とのご要望からガルバリウム鋼板を選択
「今後は同じような被害を避けたい」とのお客様のご要望を受け、ガルバリウム鋼板を使用した葺き替え工事を提案させていただきました。
ガルバリウム鋼板屋根は割れ・欠け・落下の心配がほとんど無く、板金同士をしっかりと固定するため強風にも耐える丈夫な屋根になります。
屋根の重量を軽減しつつ、耐久性を向上する事が出来ました！
それぞれに特徴やメリットがありますので、どちらを選ぶべきか迷われる方も多くいらっしゃると思います。
屋根は大切なお住まいを守る重要な役割を果たしている存在ですので、時間をかけてじっくりとお選びいただく事をおすすめいたします。
また、屋根工事を依頼する際に気を付けておきたいのが、専門業者やリフォーム会社によって得意分野が異なるという点です。
その為、希望する屋根材が決まった際には、その材質を扱った施工経験を豊富に持つ業者を選ぶことが重要となります。
まずはHPに掲載された施工事例などを参考に、実績を確認してみましょう！
「リフォームにかかる費用はどれくらいか？」
「耐久性はどうなのか？」
「こんなデザインやカラーの種類はある？」
など、ご不明点や気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
●スレート屋根材とは？
・セメントを主原料とした屋根材であり繊維素材を混ぜて製造されます
・安価である事が一番の魅力であり対応可能な業者が多い事もメリットです
・耐用年数は約20～25年程度で約10年に１度を目安として塗装メンテナンスが必要です
●ガルバリウム鋼板屋根材とは？
・鋼板素材に特殊なメッキが施された屋根材で錆に対しても強い体制を備えています
・屋根材の種類の中でも最軽量で耐震性に優れます
・耐用年数は30年程度と長寿命ですが傷の発生や塗膜の劣化には注意が必要です
●カバー工法を行う場合には軽量なガルバリウム鋼板屋根材がおすすめです
●導入コストを重視される方にはスレート屋根材がおすすめです
●耐久性や対候性を重視される場合にはガルバリウム鋼板屋根材がおすすめです
街の屋根やさんが施工している様々な、屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
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