鉾田市で塗装後のセメント瓦屋根で雨漏りはなぜ起きたか！？屋根専門店が診断
更新日：2025年1月27日
お話では、「屋根を半年ほど前に塗装したものの、雨漏りが止まらない」とのことです(>_<)
『屋根の塗装で雨漏りが止まらない！？』ということは、塗装前にも雨漏りしていたのかな・・・？
ちなみに、屋根塗装では雨漏りを止められません。雨漏りしたら屋根の専門業者に相談しましょうね。
屋根はセメント瓦屋根で、築40年ほど経つそうです。
さすがに塗ったばかりなので、見た目はとても綺麗ですね^^
とはいえ、雨漏りが続いている・・・いったいどこに雨漏りの原因が潜んでいるのでしょうか？
雨漏りの調査は、天井の雨染みおよび天井裏を確認してから屋根に登ります。
天井裏を見て、おおよその雨漏りの発生箇所を確認するとともに、原因を推定しているんですよ〜
雨漏りしている箇所は、野地板にカビが生えて腐食していました(//∇//)
ちなみに、使用されている野地板は『ざら板（すのこ）』です。以前は、こちらのようにすき間のあるざら板が、屋根の土台に使用されていました。今では、構造用合板というすき間のない板が用いられています！
セメント瓦屋根のてっぺんにある棟瓦を確認すると、熨斗瓦（のしがわら）がズレて歪んでいる部分が見つかりました（ ; ; ）
熨斗瓦のズレが、原因でしょうか？
さらに棟瓦をよ〜くお調べすると、一部に浮きが生じていました><
おそらく塗装した時も浮いていたはず・・・不具合を残したままま塗るのはどうなのか・・・？
最近は、塗装職人さんも屋根に詳しくなってきており、不具合があった場合は塗らずに屋根の修繕を勧めるようです。
しかしながら、知識の乏しい方が担当だと、不具合を直さずに塗ってしまうことも・・・
ちなみに、お客様は『飛び込んできた訪問業者に塗装を依頼した』とのことです。訪問業者の全てが問題ありではありませんが、知識や技術にバラツキがあるのは避けられません。
浮いた棟瓦を捲ってみると・・・雨水が入っていた痕跡が見つかりました。
やはり、ここから雨水が瓦の下に入っていたようです(；ω；)
しかしながら、屋根は雨水が入ったくらいでは雨漏りになりません。防水紙が破損している箇所がどこかにあるはずです。
実は屋根は、屋根材と防水紙の二重で、雨漏りを防いでいるんです。このため、雨漏り調査では、『雨水の入り口』と『防水紙が破れている箇所』を特定しなければなりません。
天井裏の調査で目星を付けていた部分の屋根瓦を外してみると・・・このとおり防水紙が破損していました>_<
棟瓦が浮いた部分から雨水が入り、瓦の裏の傾斜を伝って流れて、防水紙の亀裂から雨漏りしたのが原因です。
雨漏りを止めるには、防水紙を敷き直す『葺き直し』が最善です。
セメント瓦屋根を塗装する前であれば、塗装費用を新しい屋根材購入費用にあてて、今後も長く使用できるように『葺き替え』するのがベストでした。しかしながら、セメント瓦を塗ったばかりなのでさすがに葺き替えはもったいないですよね。
なお、葺き直しについては、こちらの施工事例をご覧ください。
というわけで、葺き直しで対応するのが良いと判断し、お客様にご提案しました。
しつこいようですが、『約半年前の塗装+今回の葺き直し』の費用を考えれば、もう少し費用を足して新しい屋根にすることも可能だったんです。
ちなみに、街の屋根やさん水戸店では、屋根塗装工事の場合、下地の状況を判断してから最善策をご提案しています♪( ´θ｀)ノ
やはり屋根の塗装や雨漏り修理は、屋根のプロに相談するのがベストです！
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