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高石市にて築45年の瓦屋根から雨漏り|瓦にはコーキング・漆喰の施行不良や凍害(凍て割れ)が見られました
更新日:2024年11月5日
こんにちは、街の屋根やさん堺店です。
本日は高石市の
リピーター様宅にて1階の室内に雨漏りが発生し、現地調査を行った様子をご紹介します。
調査を行うと、
コーキングや漆喰の施行不良が見られ、屋根瓦が
「凍害(凍て割れ)」という現象によって劣化や割れを起こしていました。
当店では丁寧な調査によって最適なメンテナンスをご提案しておりますので、お困りの際はお気軽にお問合せください。
▶メールにてお問い合わせ(24時間受付中)
お客様は以前大屋根(2階の屋根)から雨漏りが発生し、当店にて棟瓦(むねがわら)の積替え工事を施工しています。
今回の雨漏りは前回施工しなかった下屋(1階の屋根)から発生しているようです。
室内の雨漏り状況を確認すると、天井のクロスが膨らんでいる部分が2箇所ありました。クロスは専用の糊で接着されていますが、内側から雨水が廻ると接着力が低下してしまいます。
雨漏りは放っておくとどんどん被害が拡大してしまいますが、気付いたらすぐに修理することで被害を最小限に抑えることができます。
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雨漏り修理の費用と失敗しないためのポイント!修理や原因の特定方法
下屋に上がり、調査を行います。
こちらの屋根は「釉薬瓦」という、粘土で形成してガラス質の釉薬を塗って焼き上げた瓦を使用しています。
築45年が経過していることもあり、全体的に劣化が進行している状態でした。
棟瓦が歪んでいます。屋根の棟部分は風や地震の影響を受けやすい部分のため、長年の間で徐々に瓦がズレてきているのでしょう。
瓦がズレると隙間から雨水が浸入しやすくなってしまいます。
冠瓦を躯体に固定するための銅線が緩んでいます。
この銅線が緩むと瓦が不安定になり、風や地震ズレたり飛散してしまう可能性があります。
銅線を新しく交換したり、ビスで固定し直すなどの対策が必要です。
三日月漆喰(棟の下に詰められている漆喰)が劣化して黒く変色し、ポロポロと剥がれている箇所もありました。変色は漆喰が劣化しているサインです。
漆喰が剥がれ落ちてしまうと隙間から雨水が入り、雨漏りに繋がってしまいます。
また、瓦の固定力の低下にも繋がり、瓦がズレたり落下する原因にもなります。
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傷んだ漆喰の詰め直し、棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ
漆喰の中に銅線を通してしまうと、雨水が銅線を伝って漆喰の内部に浸入してしまいます。銅線が通っている穴の周りが特に黒ずんでいるのは、雨水が伝っている証拠です。
漆喰内部に侵入した雨水が、今回の雨漏り原因のひとつになっていると考えられます。
平瓦表面の劣化が激しく、瓦自体が雨水を吸い込んで内部まで浸透している状態です。これは長年にわたり風雨にさらされ続け、瓦の防水機能が大きく低下しているためです。
また、割れている箇所も複数見られ、隙間から雨水が浸入しているようです。
瓦の表面が剥離するように割れる原因として
「凍害(凍て割れ)」が考えられます。
釉薬瓦は塗装を必要としない瓦のため、メンテナンスフリーのイメージがありますが、定期的な点検は必要です。
▶屋根・瓦・漆喰の凍害を防ぐ!たった2つの方法
下屋の瓦全体に誤ったラバーロック工法が施工されていました。コーキング材が瓦の縦目地や横目地にまで施されており、本来水が流れるべき水路が塞がれています。
瓦屋根は水が適切に排水される構造で設計されていますが、過剰なコーキングは水の流れを妨げ、雨水を屋根内部に滞留させてしまいます。ラバーロック工法は正しく施工すれば瓦のズレ防止に有効な施工方法ですが、誤った施工方法は雨漏りを引き起こす原因となる場合があります。
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地震と強風に強くなる!?瓦屋根のラバーロック工法のメリットとデメリット
高石市にて雨漏りが起こっている瓦屋根の点検が完了しました。
瓦の劣化・棟瓦の歪み・漆喰の劣化・誤ったラバーロック工法など雨漏りの原因となる要素が多くありました。
今後雨漏りを心配せずにお過ごしいただくためには、下屋の葺き替え工事がおすすめです。
しかし、なるべく費用を抑えたいというお客様のご希望があり、今回は2パターンの工事のご提案をさせてただきました。
後日工事のご依頼をいただき、施工しました。
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工事の様子はこちら
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