ベニヤの単板がヒラヒラとめくれて見えると、どれだけ立派なお宅でも印象が損なわれてしまいます。
近年では、軒裏の素材に**珪酸カルシウム板(ケイカル板)**を使うケースが増えています。
ケイカル板はベニヤよりも湿気に強い素材ですが、
「塗装しなくても大丈夫」というわけではありません。
塗装を怠って長い期間水にさらされると、ベニヤのように剝がれないにしても、
素材自体が脆くなり、割れや欠けなどのトラブルにつながります。
夏の強烈な日差し、冬の冷え込み、梅雨の湿気など、
外気は想像以上に建物への負担が大きいものです。
真夏の屋根の上に素足で立てないほどの温度になることを想像すると、その厳しさがわかりやすいですね。