八幡市で訪問業者に瓦の破損としっくいの劣化を指摘され、心配なので現地調査のご依頼をいただいた事例を紹介していきます。訪問業者が屋根に登って点検したところ、瓦の割れ・漆喰の劣化を指摘されたそうです。

漆喰とは消石灰を主成分とした、伝統的な建築用の塗り壁材です。防火性・調湿性・抗菌性に優れており、日本の城や古民家などで広く使用されてきました。

今回は訪問営業に各所指摘された部分や、不具合が生じた瓦の様子を中心にお伝えしていきましょう。今回ご相談いただいた戸建て住宅は、三階建てで瓦屋根が使用されていました。

三階建て戸建て住宅の現地調査

割れた瓦

屋根の現地調査を開始したところ、早速割れた瓦を複数確認いたしました。状態を確認したところ、経年劣化で普通に割れたわけではなく何か強い衝撃を受けて割れているような状態です。

このまま放置すると瓦本来の機能を発揮できずに、屋根の下地へ雨水が浸入する恐れが想定されるでしょう。

面戸漆喰の剥がれ

棟瓦の隙間に補填してある面戸漆喰も、一部剥がれが生じている状況です。面戸漆喰は棟瓦の内部に補填してある葺き土が流れ出ないよう、蓋のような役割を果たしている建材です。

土が流れ出てしまうと棟瓦の歪みといった不具合に発展する恐れがあります。ご覧のように土部分が露出している状況のため、早めの漆喰補填工事が求められる状況でしょう。

屋根修理は悪質な業者にご注意ください

瓦の破損は自然に割れたようではないので、一旦保険会社に相談する事をおすすめいたしました。風災や雹災といった瓦の割れは、火災保険を活用した修理ができる場合があります。

ただし、今回のように訪問で営業を実施している屋根業者は、残念ながら手抜き施工を実施するといった事例も珍しくないのが現状です。国から注意喚起がおこなわれているほどなので、屋根リフォームの依頼は過去実績豊富で信頼できる施工業者への依頼をぜひご検討ください！