石巻市内に貸家をお持ちのお客様から、住人から雨漏りしているとの連絡があり、早急に対応してほしいとのことで、お邪魔させていただきました。

屋根を確認させていただいたところ、トタン屋根がだいぶ腐食が進んでいるので、いま雨が漏っているところだけ補修しても、次の悪天候の際にほかのところから漏ってしまう可能性もあり、いたちごっこになってしまいますので、しっかり新しい板金屋根材に葺き替えすることを提案させていただきました。

屋根補修のタイミング
https://machiyane-sen-ishi.com/yanehosyu

既存のトタン屋根材を解体(はがし)していきます。

留め金具も本体屋根材も、すっかり色が落ち、だいぶサビて腐食が進んでいたようです。

トタン屋根材をはがしきると、下地が見えてきました。

土埃(つちぼこり)が入り込み、だいぶ積み重なってしまっていました。

ここで屋根についての基本情報を。

屋根を守る3つの組み合わせとして、屋根材、屋根下葺材及び屋根勾配があります。

屋根材は屋根を雨水から防ぎ、屋根下葺材を紫外線から守ります。
屋根下葺材は屋根材の隙間から入った雨水が室内に浸入するのを防ぎます。
さらに、屋根勾配を付けることで効率よく雨水を流します。

この3つの組み合わせにより建物を雨水から守ります。

 

ルーフィングを既存の下地の上に重ね葺きしていきます。
雨漏り対策には、屋根下葺材(ルーフィング)が最後の要となり、効果を表します。

ルーフィングにも種類があり、性能や金額によりさまざまです。

弊社では「カッパ23」という主流の非透湿系“改質アスファルトルーフィング”を使用しています。
改質アスファルトと合成繊維不織布を使用し、防水材としての機能を向上させた屋根下葺材です。
引き裂き強度が強く、釘穴の周囲をしっかりシールし、雨水の浸入を防ぎます。
耐用年数は20～30年と言われています。

下葺きが完成したら、屋根材を葺いていきます。
今回使用するのは
GL鋼板　アールロック１型　セリオスクリムゾンレッド色です。

アールロック1型とは縦葺き工法の一つで、嵌合式(締結部をはめ込むことで金属板同士を固定していく)の工法です。経済的で施工が容易なため、住宅の屋根仕上げでは多用されています。

横葺きという工法もあるのですが、何枚もの屋根材を重ねて葺くため縦葺きより雨水が流れにくくなります。
横葺きで雨水をスムーズに流すためには2.5～3寸以上の屋根勾配が必要で、守られない場合雨漏りのリスクがあり、勾配が緩い屋根の場合選択できません。

本現場は、屋根の勾配が緩いので、この工法をとりました。

ガルバリウム鋼板について　詳しくはこちら
https://machiyane-sen-ishi.com/galva-syanetsu


クリムゾンレッド色は東北楽天ゴールデンイーグルスのチームカラーでもあります。
落ち着いたきれいな赤色ですね。

最後に仕上げとして塗料でタッチアップ(傷や剥げているところにペンキ色塗り)していきます。



今回はしっかり葺き替えさせていただきましたので、屋根からの雨漏りの心配はなくなると思います。
しかし、屋根材にも耐用年数があります。(ガルバリウム鋼板だと25～30年)

雨が漏ってはじめて、屋根材の傷みに気づかれる方も多いと思います。
しかし、それでは大ががりな修繕が必要になることが多くございます。
是非定期的な点検の機会を持っていただき、簡易的なメンテナンスで保たれることをお勧めします。


弊社では点検、お見積もりは無料です。
うちは大丈夫かな？とご不安を感じたときには、どうぞお気軽にご連絡ください。
無料点検はこちらから。
https://machiyane-sen-ishi.com/contactus


いつまでも住む人が安心して過ごせるお宅でありますように。