更新日：2016年08月30日

長生郡一宮町にて雨漏りがあるとのご相談をいただき、点検にお伺いしました。
屋根のメンテナンスは定期的に行っていたが、雨漏りが始まってしまったということでした。
お電話でお伺いした際には、築年数もそれほど経過していない様子でしたので、一体何が原因なのでしょう？

まずは、雨漏り箇所の特定のため許可をいただき小屋裏を点検させていただきました。
小屋裏では雨漏り後がくっきりと残ってしまっています。築年数もそれほど経過していないことから野地板の状態も悪くありません。
しかし、この部分をはじめとして野地板には雨染みが多岐にわたり確認できます。なぜこのような雨染みができてしまったのでしょうか？
屋根の様子はパッと見ただけでは、赤い屋根でとても綺麗に塗装がされているように見えますね。しかし、この屋根に大きな問題があったのです。

屋根をしっかりと見てみると、塗装された部分がすべての隙間をふさいでしまっています。塗料がべったりと棟板金やスレートの隙間をふさいでしまっています。
これでは水分の逃げ道を失い、逃げ道を失った水分は釘を伝い屋内へと浸入してしまいます。屋根塗装を行う場合にはわざと屋根と屋根の間に隙間を作る縁切りを行ってあげなければなりません。
また、棟板金に隙間ができているからといってこの部分をコーキングで埋めてしまったり、塗料で埋めてしまうのは間違った施工になります。
雨漏りの原因を引き起こす要素となりますので、絶対にこのような施工をしてはいけません。また、雨どいには塗料を垂らした後がくっきりと残っていました。
すでに塗膜の一部が剥がれていることから、きちんと下地処理を行ったのかも疑わしい状態です。プロの塗装業者が塗ったとは思えない状態でした。
雨漏りの原因は、屋根塗装の施工不良によるものになります。こちらは既に野地板に大きな腐食が出てしまっている箇所があり、屋根材の劣化から縁切り後の再塗装というのは難しい状態です。
雨漏り箇所なども多く発生していることから、こちらは屋根葺き替えを行った方が良いでしょう。
屋根業者として、このような施工をする屋根の点検にお伺いするととても悲しい気持ちになります。屋根塗装をお考えの際は、屋根の知識がしっかりとある業者へ依頼することをおすすめいたします。
当店では点検・お見積りを無料で行っておりますのでお気軽に0120-989-936までご相談ください。