更新日：2017年04月06日

荒川区で屋根塗装の事前調査を行いました。スレート屋根を長持ちさせるためには定期的に塗装を行うことをご存知の方は多いのですが、その工程についてはあまり知られていません。せっかく塗装をしても長持ちせずに塗膜が剥がれて、思ったより早く塗装時期を迎えてしまった場合は、もしかしたら「下地処理」に問題があったのかもしれません。
下地処理は、名前の通り塗る前の下地を整える工程で、高圧洗浄や下塗りなどがあたります。下地処理は、この後に中塗りや上塗りを行うため、どのような下地処理がされたのか塗装完了時にはわかりません。そのため、極端な例として下地処理をせずに塗装をしても上から塗装をして見た目は問題ないような塗装も可能なのです。それをいいことに、手抜きの下地処理で作業時間を短縮したりする悪徳業者の話も耳にするため、それだけ業者選びは慎重に行う必要があるのです。

これから調査を行うお住まいです。以前、一度お住まい全体のリフォームを行ったということですが、年数が経っているため再度塗装をしたいとのことです。外壁は若干汚れが目立ってきていますが、屋根の方を見ると全体的に塗膜が剥がれてしまっています。
塗膜が剥がれる原因として

・高圧洗浄をしていない。もしくは洗浄不足
・下塗りに問題がある
・重ね塗りの間隔時間の仕様を守っていない
・希釈の割合や攪拌が十分でない
・厚塗り

などが挙げられます。

「下塗りに問題がある」を補足すると、例えば下塗りに使うシーラーの塗布を省いたり、中塗りと下塗り材が合っていないなどがあります。下塗り材と中塗り、上塗りの塗料は同じメーカーを使ったりし、相性を合わせることも大事です。
今回の点検で見られた塗膜剥がれは、どうも下地処理が適切にされていないことが原因のようです。

■屋根塗装の下塗りについて
下塗りをするのは今回の調査対象の屋根のように、塗膜が剥がれやすくならないための処理です。シーラーやプライマーを塗布することで、その後の中塗りや上塗り塗料と下地を強く密着させます。
 

左写真が下塗りです。下塗りでは屋根に色を付けることが目的ではないので、透明だったり白色などの塗料になります。下塗り後の中塗りからご依頼いただいた色の塗料で塗っていきますが、重ね塗りの間隔時間は塗料の仕様を必ず守ります。十分乾燥させずに重ね塗りを行うのは、施工時間は短くなっても塗膜自体の寿命も短くすることになります。また、塗膜を厚くするために一度に大量の塗料で塗るのも剥がれや割れの原因になります。
しっかりと手順を守って屋根塗装を行うことが、綺麗で長持ちする塗膜にするためには必要なことなのです。（屋根塗装の詳しい工程についてはこちらのページをご覧ください。）荒川区で屋根塗装をお考えの方は街の屋根やさんまでお気軽にご連絡ください。