更新日：2016年04月07日

朝から雨が降り続いていたかと思ったら天気予報通り午後から大風が吹き始めた船橋市ですが、みなさんの屋根は大丈夫でしょうか？良く大風が吹くと屋根の上の金属部分の棟板金が飛んでしまったり剥がれてしまったというお問い合わせを多く頂きます。風だもん仕方ないさ！ではなく風はあくまでも飛んだり剥がれたりするキッカケにすぎないこともあるんです。丁度、船橋市のお客様の屋根の棟板金を交換する工事が有ったばかりですので写真と合わせてご説明いたしましょう。

隅棟と言われる屋根の中央から屋根の角に向かって下りていく棟の板金部分が外れかかっていました。まさに「皮一枚」という表現がピッタリの状況です。危険なので金属部分はお客様の同意を得て外してしまいました。棟板金の下側というか中身は写真の様に厚さ約１．５センチ、幅約９センチ程の木材（主に杉板）が屋根面の棟に沿って打ち付けられています。よーく見てみるとこの板がかなり傷んできているのがお分かりになりますでしょうか。

今回の工事は全ての棟の部分の杉板も交換を行うことにいたしました。棟でも親棟と呼ばれる屋根の最上部にある棟や隅棟でも親棟に近い側は先ほどの写真の軒先側までの傷みは無いようです。他の隅棟もやはり軒先側に行くにしたがって痛みが激しくなっています。これは水は高い所から低い所へ流れて行くからです。

木材が傷んでしまうと板金を止めている釘も全くと言っていいほど効果を発揮できません。形だけ刺さってしまっている状態に棟の中ではなっているでしょう。お客様の板金部分を外したものの写真ですが見事なまでに釘が残っていますよね。通常この釘を抜いて板金を外すのですが釘を外さずに取れてしまいました。潜在的に他の部分もかなり危険な状況にあったと言えますね。棟板金の中身の貫板と言われる木材の劣化が要因になって、風をきっかけに外れる、というのが多くの事例です。難しいのが金属のカバーに隠れているので中が見えない！という事ですよね。劣化の原因はいろいろあります。木材は基本的に水に弱いです。その為、長い年月に棟の内部にて起こる結露であったり、棟板金の隙間から微妙に入る風雨も木材を痛める原因になります。棟板金ぐらいなくたっていんじゃないの？という声も聞こえてきそうですが、棟の部分は屋根材と屋根材が向かい合う部分で空間が出来てしまう部分です。当然、防水紙にて覆っては有りますがそこが切れていたら・・・と思うとゾッとしますね。水はそのまま防水紙の下を潜り抜けてしまいます。そうです、雨漏りしてしまうのです。じゃ、どうすれば？という事になりますが、お客様ご自身で点検されるのはほぼ不可能かと思われます。ですので塗装を行うタイミングにてガタツキや釘抜けなどで貫板の状態を判断して、必要ならメンテナンスを行うというのが良いかと思います。早め早めのケアが私たちの体もそうであるように家屋にも長持ちさせる秘訣となります。弊社では無料点検を行っています。気になるお客様はお気軽にご連絡ください。