更新日：2017年06月01日

墨田区のお客様より屋根から雨漏りしているので見て欲しいとのご連絡をお受けいたしました。更に話をよく聞くと、雨漏りはちょっと前からしているということらしいので、被害が進んでいることが心配されます。雨漏りは浸水する入り口を補修するだけでなく、屋内のクロスなどの汚れ、また躯体の木部などまで腐食させることにもなりますので、雨漏りが発覚した場合はできるだけ早めに連絡するようにしましょう。

屋根に上ってみたところ、いきなり目の前に割れた瓦が落ちていました（左写真）。こちらのお住まいは一階の屋根は金属屋根材の瓦棒です。そして大屋根部分は瓦屋根となっており、どうやた大屋根の瓦がここまで落ちてきたようです。
そして瓦が落ちていた近くには屋根に大きな穴が空いておりました（右写真）。これだけ大きな穴が空いていれば、ここから雨水が屋内に入り込んでいるのは間違いありません。

屋根の調査を進めると他にも瓦が割れた箇所が数か所見つかりました（左写真）。瓦は耐久性が高いので数十年持つと言われていますが、それは経年によるもので以外と衝撃などでは割れてしまうという性質があります。今回は棟の上に設置された冠瓦（下写真）が強風時に飛散し、落下の衝撃で瓦が割れたりしたのでしょう。また、飛散した瓦は金属屋根にも落下していたようで、それにより穴を空けてしまったと考えられます。
調査の結果、大屋根は割れた瓦の交換で対応し、下屋の瓦棒屋根は葺き替え工事を行うようご提案させていただきました。工事が行われるまでの間、穴が空いた部分をそのままにできませんので、補修用テープで仮補修しておきました（右写真）。
今回、棟の冠瓦が飛散したことが原因ではありますが、根本的な問題は固定用の銅線が切れていたことです。このような問題は地上からでは確認できないため、屋根に上って調査する必要があります。街の屋根やさんでは点検や修理のお見積りは無料ですので、長年屋根の点検をしていない方はお気軽にご連絡ください。