更新日：2017年06月07日

君津市で築100年経つ蔵の改修工事をしています。内壁にクロスや珪藻土を貼ったり、塗ったりといろいろとこだわりたいとのことで、石膏ボードも数種類のものを使っています。

お客様の事務所になる予定のお部屋は内壁に石膏ボードを貼り、クロス仕上げになります。クロスを貼るのには基本的に石膏ボードが主体の下地になります。石膏ボードにもいろいろと種類がありますが、一般的に使われるのが吉野石膏（タイガーボード）の9.5ミリ・12.5ミリ・15ミリの種類です。厚みの違いにより準耐火、耐火と変わりますが主成分はいずれも石膏（硫酸カルシウム）で形成され表面を紙で包み込んであります。専用のボードビスが販売されているので、ビス止めが標準的な施工になります。遮音効果もあり、耐震にも対応しています。グレードを上げれば値段も高騰しますがさまざまな性能もアップします。ハイグレード仕様をお選びすることも可能ですが、こちらは受注生産で発注後納品にお時間がかかります。

一階は現在、クロス仕上げですが、二階の休憩室はよりナチュラルにするため、珪藻土で仕上げる予定です。現在の珪藻土は多種多様な内壁に施工可能になってきましたが、失敗のない様に専用の下地を設置いたしました。こちらも吉野石膏で製品名は「ニューラスボード」、7ミリと9.5ミリのものがあります。ラスボードの特徴は初めから凸凹が施されているため、表面に漆喰や珪藻土を塗る時に剥がれにくくなります。かぎ爪の上に固まるのでどなたが施工しても剥がれにくくなります。

石膏ボードは設置後、パテ処理をして平らになるように仕上げてからのクロス工事になります。石膏ボード下地の表面に何を施工するかで、仕様を変えていきます。石膏ボードは多種多様な場所に施工可能な便利なものです。今後、石膏ボードに代わる商品は当分先まで出てこないでしょう。

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