君津市で蔵の全面改修、一階内部工事編梁入れ替え
更新日:2025年01月22日
君津市で現在、全面改修を行っている蔵の工事の様子です。本日は内装の改修の様子をお届けします。

外壁はほとんど新たに壁面を組み直しまして、下地を作り直しました。外壁はもともと土壁でしたので、柱は土や竹を止めるために全てにしゃくりが付いていました。そのまま直貼りはできませんので、格子状に下地を作りました。その上に透湿防水紙を張り、取りあえずの雨仕舞は終了しております。

窓を入れる場所に丁度柱がありましたので、構造的に崩れないように補強します。柱と柱の間に梁を入れます。一間(180㎝)が柱無しの構造となりますので、大きな梁が必要となります。今回は7寸(210㎝)以上の梁を入れ込みました。

一階の窓台に下地を全て入れました。次回はサッシを入れ込みます。一階も二階同様に全て断熱材を入れ、居住空間に仕上げる予定です。一階にはトイレ・シャワー室・ミニキッチンを備え付ける予定です。改修している時に建築された記念?に記されたと思われるものを見つけました。これを見ると大正四年五月となっていますから、既に100年以上が経過しています。築100年以上の蔵が現代モダンのデザインに生まれ変わりますので、ご期待していてください。こういった蔵は改修には一手間も二手間も掛かりますが、手を加えればまだまだ先まで残すことが可能です。壊してしまうのは簡単ですが、現代建築ではこの様なものは造りませんし、造れません。壊してばかりではなく、残していく方がこれからの世の中にとって大切なことに気付くでしょう。ひと昔とは言え、木材も国産です。風土に合った木材は輸入物よりも長持ちいたします。
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