更新日：2017年04月24日

千葉市美浜区で屋根カバー工法を勧める業者と屋根塗装を勧める2つの業者から見積りを取っており、どちらが正しいのかがわからないといったご相談をいただき点検にお伺いしました。

築11年ほどということでしたので、よっぽどのことがなければ屋根塗装での対応が可能だと思われていました。
しかし、実際に屋根の上へ登り点検を行ってみると屋根材の重なり部分のスレートが剥離しています。

実はこの屋根材、ニチハから販売された【パミール】という屋根なのですが、問題が多く報告されている屋根材のひとつになります。
ノンアスベスト商品の先駆けとして発売された商品になりますが、塗装剥離やヒビ割れが発生するなどのトラブルが多く今回のお客様邸のようにスレートの重なり部分がミルフィールのように剥離してしまうといったトラブルが相次いだのです。
メーカーでは屋根材の不具合を認めておらず、パミールで使用した釘による不具合だとパミールのラスパール釘に関してのみ否を認めていますが、果たして釘だけが問題で屋根材が剥離してしまうのかは疑問が残ります。
一般的な瑕疵保障がおよそ10年ほどですので、屋根塗装をご検討される期間にもなると瑕疵保障が切れてしま瑕疵保険が適用できない。
さらに酷い例をあげると家を建てた工務店やハウスメーカーに問い合わせても、知らぬ存ぜぬを決め込み逃げるようにお客様を避ける担当者というのも存在しました。

今回のお客様邸の状態を見ても、パミールの屋根に塗装を行ったとしても塗膜がすぐに剥がれてしまう可能性があります。
築11年ほどで屋根カバー工法をご提案することは、かなり珍しいのですが今回は屋根材がパミールということもあり屋根カバー工法をご提案させていただきました。

屋根カバー工法とは既存の屋根の上に防水紙を敷き、屋根材をかぶせていく工法となります。
屋根カバー工法は屋根葺き替え工事と比べて、廃材処理費がほぼかからないため費用の削減と工期を短縮することができます。
スレート屋根で雨漏りなどが無い場合には屋根カバー工法が適用できます。雨漏りがある場合は程度によりますが、野地板が完全に腐食してしまっている場合などは屋根カバー工法を行うことができません。
このように、屋根カバー工法にはメリット、デメリットが存在します。屋根カバー工法を行えるか否かは屋根の点検をしっかり行い見極めなければなりません。

屋根カバー工法のご相談は0120-989-742までお気軽にご相談ください。