【お問い合わせのきっかけ】

ビフォーアフター

【点検時の様子　室内】
長年、雨漏りに悩んできたということで、室内から調査していきます。

 

全面改修をご依頼いただいた建物は大きな駐車場があり現在、店舗か倉庫として貸し出しているようです(左写真)。
室内に入ると、すぐに雨漏り跡が見つかりました。無残にも、白い壁が変色してしまっています。かなり長い間、雨漏りしていたのでしょう。

 

壁に汚れとカビが広がっています。そして、その近くには床に落ちてきた水滴を拭くためか、モップが常備されていました。確かに塗れた床は危険です。

 

天井にも雨漏りした跡がありました。天井材の表面が剥がれてきています。この黒いビニールで雨漏りを塞いでいたようです。右写真はそのアップです。天井材と天井材の繋ぎ目が広がってきています。

 

エアコンの吹き出し口の近くにも雨漏り汚れがありました。室内にこれだけの跡があるとなると、複数の箇所から雨水が浸入していると思われます。
右写真はそのアップです。壁の変色はおろか、表面がボロボロになって崩れています。

 

雨漏り対策のためか、プラスチックの箱がおいてありました。何か、悲しい風景です。
水分を含み、膨張したためか、壁材が剥離してきて、隙間ができてしまっています。水分は下に溜まるため、下の方の剥離が大きくなっています。

【点検時の様子　屋根】
続いて屋根の点検に入ります。

 

大きな店舗や倉庫には金属屋根がよく使われます。この建物も金属屋根でした。「雨漏り補修を繰り返してきた」というお客様の言葉通り、古い部分と新しい部分が混在しています。小さい傷を補修したような跡も見られました(右写真)。

 

屋根の端にはサビが発生していました。端に沿って錆が広がってしまっています。
錆の進行が酷く、穴が開いています。錆は発生してしまうと、どんどん進行し、全体を侵食してしまうため、取り除かなければなりません。

【屋根カバー工法】
これまでの屋根に新しい屋根を被せます。

 

高所作業ですので足場を架設するのですが、お施主様から「運営の邪魔にならないように」と言われています。なので、できるだけ場所を取らないように設置します。上に伸ばしていき…　屋根まで到達できるようにします。

 

屋根まで到達できる足場が架設できました。今回の工事ではクレーンも使用しました。大きな屋根ですので、使う金属屋根材も必然的に大型になります。クレーンは大きいので邪魔になりかねないのですが、効率的に運搬できるため、工期を短縮できます。

 

はぜと呼ばれる金属屋根材を固定している部分をはずしていきます。この部分も錆がまわり、ボロボロになっていました。こうした接合部分はどうしても水分が溜まりやすいため、錆びも発生しやすいのです。

 

錆びていた部分を放置してしまうことはできないため、その部分を完全に除去します。除去したら、その部分に金属板で補強します。
その後、端の部分を雨水が吹き付けても内部に浸透しないように、加工します。

 

錆びていた部分を除去し、補修と加工が終わりましたら、防水紙(アスファルトルーフィング)を敷いていきます。屋根だけじゃなく、その下の防水紙でも、建物内部への浸水を防いでいるのです。

 

新しい屋根材を設置し、固定していきます。軽い上に防錆性の高いガルバリウム鋼板を使用しました。

 

屋根の面と面が合わさる接合部分は鋼板をしっかり加工した上で組み上げていかなければならないので、職人の腕の見せ所です。
手前味噌ですが、弊社自慢の職人の腕でしっかりと組み上がりました。

 

最後に棟板金を設置すれば、屋根カバー工法の完了です。これでしつこい雨漏りに悩まされることもないと思います。短い工期だったとはいえ、施工中は不自由な思いをさせました。

【工事完了後】

雨漏りは原因の特定が難しく、今回のお施主様のように何度も補修を繰り返さなければならないということも少なくありません。特に屋根が老朽化している場合は、一箇所を直しても次の箇所で、そこを直しても次の箇所で…、いたちごっこになる可能性が高いのです。
街の屋根やさんでは、お客様のお住まいの状態を見極め、最適なご提案をいたしております。お客様の負担になる無駄な工事を一切させないというのも弊社のモットーです。

　記事内に記載されている金額は2019年02月21日時点での費用となります。
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