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四国中央市の強風被害による破損瓦の差し替え工事。尾を壊しての復旧でした。
四国中央市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
「昨日の強風で瓦が割れたので直してくれないか」とお世話になっている工務店さんからの依頼で四国中央市の現場へ伺いました。
現場は釉薬瓦で、強風被害にあった瓦は1枚ですが隅棟の下ということで棟の部分壊しと復旧も必要でした。
強風被害は火災保険が効くこともあり、今回の補修は保険で修繕が行えました。
基本情報
- 使用材料:シルガード、コーキング、(瓦はご自宅の予備)
全国的にも荒れた天気の3月下旬、愛媛県は20メートル強の非常に強い風が吹き、強風被害による問い合わせが数件ありました。
そのうちの1件現地調査へ伺った際の様子をご紹介します。
平均風速が20m/s以上30m/s未満の風を非常に強い風と表すそうです。
これは時速だと、およそ70km~110kmで、高速道路の自動車並みの速さです。何かにつかまっていないと立っていられないような風で、車は通常の速さで運転するのが困難になります。
このような風が吹くと、屋根瓦や看板が落下したり、飛散したりする恐れがあります。
新居浜~四国中央市も凄い風でした。
私も自宅の窓ガラスが音をたてて揺れていたので少し恐怖を感じました。(家が古いわけではない笑)
今回調査する現場もこの強風により瓦が割れていると、工務店さん通してお問合せいただき調査へ伺いました。
それでは、本日のブログです。
まずは、屋根にあがり現状調査です。
このお家の屋根瓦は、グレー色をしている釉薬瓦です。これはハイシルバー色といって表面にガラス質の釉薬層を着色しているため、とても滑りやすい瓦になります。(特に表面がぬれている時)
樋が痛まないように当て木をし、足元に気をつけ調査開始です。
屋根に上がり確認してみると、隅棟付近の唐草が割れているとすぐ確認できました。
おそらく風によって何かしらの物が飛んできて、瓦に当たり割れたと考えられます。
割れた瓦の付近に、緑色の破片が確認できました。
この破片が飛んできて瓦が割れた可能性が高いかなと。
ただ、プラスチックのような感じで、これ以外に周りには何もなく、はっきりとした原因はわかりませんでした。
隅棟真下、また風を受ける軒先の瓦なので、釘留めは確実にしておきたい箇所です。
一旦隅棟を部分的に壊し、唐草施工後、隅棟の復旧工事を提案させていただきました。
屋根全体を、点検してみると、地瓦にヒビがあるのも確認できました。これも隅棟の真下でしたが、ここは隅棟を壊さずに差し替えできる箇所でした。
また、自宅に予備瓦も確認できたので、この瓦を使い工事することにしました。
増改築したのでしょうか、地瓦のほかに鬼や熨斗(のし)瓦もありました。
以上で調査終了です。
屋根全体点検しましたが、思っていたほどは被害が少なく安心しました。
・割れた唐草は、一旦隅棟を部分的に壊し、唐草施工後、隅棟の復旧工事を提案
・割れた地瓦は差し替え工事を提案
上記2点をお見積りさせていただきました。
今回の強風で、普段見えない屋根が、なにかしら被害にあっているかもしれません。
割れた唐草の交換のため隅棟を壊し
赤色のラインで壊し、復旧していきます。
まずは一番上の、雁ぶりからはずしていきます。
雁ぶりの次は、熨斗(のし)、大面と上から順に壊していきます。
以前の屋根の施工は【土】を固めて施工していたため、多く土が見えるのが確認でいると思います。
現在は、土のかわりに、【シルガード】という屋根用漆喰がメインで使用されています。
隅棟が、予定の位置まで壊せたので、唐草を施工していきます。
唐草は軒瓦(のきがわら)とも言われ、最も軒に施工されている瓦です。そのため風を受けやすく、釘止めをするのが基本です。
これで唐草の差し替えが完了しました。
隅巴のボロボロに落ちた土をのけ、シルガードで施工しなおします。
この時、隅巴からシルガードが湧き出ないようにシルガードの量も調整します。
隅巴が、据えられたら次は大面です。
大面に銅線を通して大面どうしを緊結します。
銅線により固定することで瓦の落下や強風で飛ばされる事を防ぐ役割があります。
最後に、熨斗の上にシルガードを置き雁ぶりを付け完了です。雁ぶりも、もちろん銅線で固定します。
これで工事完了です。
一部隅棟を壊し、唐草を差し替えての作業になりました。
通常の差し替えより手間はかかりましたが、キレイになったと思います。
屋根全体を点検していると、隅棟の下にヒビ割れた瓦が見つかったのでこの瓦を差し替えていきます。
新しい瓦とありますが、このお家にあった【置き瓦】を使用させてもらいました。
【置き瓦】を使用するメリットとしては
・材料代(瓦代)が余分にかからない
・色合いが似ている
点があげられると思います。
隅棟下の瓦の差し替え工程を順に説明していきます。
普通の差し替え工事と異なり、隅棟があるので少しコツが必要です。
はじめに、差し替える瓦の一枚下の瓦をバールや手で持ち上げながらのけていきます。
この瓦は釘止めされているので、のけるのにコツと力が結構必要です。
次に割れている瓦を撤去します。
この瓦は無理に引き抜くと隅棟が壊れてしまうので、あえてハンマーで割り、隅棟に影響が出ないように撤去していきます。
瓦の水替えし部分や、野地板の埃を掃除します。
埃が残っていると、コーキングの接着が弱くなるのでキレイに掃除します。
野地板を確認するかぎり、ヒビから雨水は入ってなかったので良かったです。
掃除がおわり、最初に隅棟の下の瓦を入れ込みます。
入れ込むときも、隅棟に干渉しないよう慎重に入れ込みます。
最後に瓦を差し込み差し替え完了です。
釘止めできないので、コーキングをし接着完了です。
隅棟を壊すことなく差し替えすることによって、余分な工費がかからずに工事完了しました。
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