ホーム > 西条市のアパートのS型スレート瓦がズレている!コーキングによ…
西条市のアパートのS型スレート瓦がズレている!コーキングによるズレ防止補修を行いました。
西条市 屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
【工事のきっかけ】
「管理しているアパートの瓦が落ちそうと近隣から苦情が来ているから見てほしい」
お得意様伝いでお問い合わせがありました。
管理者は遠方にお住まいでアパートは現状空き家。今後は解体するつもりで賃貸として貸すつもりは無いそうです。
ズレているのは道路側なので最低限で落ちないようにしてほしいとの事でした。
現地調査を踏まえコーキングで瓦同士を接着。ズレ防止の補修を提案し実施しました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(スレート・カラーベスト・コロニアル)
- 施工期間:1日
- 築年数:築50年くらい
こんにちは、街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。
今回の現場は西条市にある2階建てのアパートの修繕をご紹介します。
2階部分のS型スレート瓦が落ちそうだから見てほしいとお得意様より連絡がありました。
きっかけでもお伝えしたとおり、この現場は現在は住人のいない空きアパートで管理者も遠方のようです。
現地調査では落ちそうな瓦だけでなく、屋根板の腐朽も進み軒全体にズレ防止の補修が必要だと判断しました。
本来であれば軒先の屋根板の補修からすべきですが、お客様の要望に沿ってコーキングによるズレ防止を提案しました。
自分のお住まいで雨漏りなどのトラブルに気付いた時、いかに早く行動するかが重要です。
屋根は放っておくと室内まで被害が広がり。ここまでの修繕で大丈夫⇒ここまで修繕しないと直らないの状態になってしまいます。
まだ大丈夫と思わず、専門業者に見てもらうだけでも早期解決の1歩です。
どこに頼んだらいいのか、相談したらいいのか。まず街の屋根やさん新居浜中央店にお話しください。
関連ページ
被害が出る前!? 出た後!? 屋根工事はどちらがオトク
地上から屋根を確認しました。北側の方にズレて落ちそうな軒瓦が見えます。
これが問い合わせで言ってた部分ですね。すぐ真下は道路ですから近隣の方は気になります。
何とかしてほしくなる気持ちも分かります。自分のご自宅でも気になってしまいますね。
瓦だけならこの部分だけでしたが、軒下の屋根地を見ると何かおかしい、
あれは板の面なのか?瓦の裏面なのか?
軒裏の白い筋は雨漏り後です。S型スレートは砂とセメントを混ぜ合わせて成型してますので
古くなると砂やゴミが剥がれ水返し部分にゴミが溜まりやすくなります。
それにより排出機能が低下すると、雨水は釘穴から落ちるようになります。
S型スレートは屋根地に直接釘を打ち込んでいるので釘を伝った雨水は屋根地で横に広がります。
濡れと渇きが繰り替えされ屋根板は白くなります。
・釘穴からの漏れになるので白くなった部分は貫通した釘が見えます。
・白い後は横に1直線に走っています。瓦は幅(横)流れ(縦)寸法が決まっているので
1定の間隔で同じ列に釘を打っているからです。
この2つの特徴がみられると雨漏りのサインです。
ズームした写真で撮影すると、軒先の屋根板が腐って落ちているところがあります。
垂木の先も見るからに腐っていそう。
そして軒先の瓦の裏面が大きく露出しています。
釘も錆びて効きづらく、軒先瓦は前面に垂がついているので樋側に重心が偏より
瓦がズレたり落ちこんだりしやすくなります。
さらに吹き上がる風などは軒瓦に与える影響も大きくなります。
そして1階部分の軒先も同様の状態でした。
屋根上に上っての点検では、軒先に段差あり。全体的にズレ留めが必要
階の屋根にあがりました。軒先部分の瓦を確認します。
すると、所々で横同士の軒瓦に段差が出来ている部分があります。
おそらく軒瓦のズレや、屋根板の欠落による影響だと思います。
地上から確認しズレている部分とは違う場所でした。
下から見るのと上から見るのは違います。
2階だけではなく1階も同様の状態が。
この状態を見る限り地上から見えた軒先部分の瓦のズレだけではなく。
2階、1階の道路側の軒先は全体的に処置の必要性があると推測します。
階数関係なく上から重たいものが落ちるリスクは防ぎたいですね。
ズレた箇所に来ました。
軒瓦がズレて下がり、軒樋に引っかかっている状態です。
屋根上からの状態だとさらに危険だと実感します。
瓦を取り除いてみると。かなり板が湿って腐ってます。
釘も効きそうにないですね。
瓦のズレや割れを放置すれば内に内にやられていきます。
そうなると修繕範囲も内容も大きくなっていきますので早めの対策が必要です。
他にも段差が目だつ箇所を除けてみました。
こちらは瓦が重なっていた分腐食度はまだマシですね。防水シートはボロボロですが。
というより消滅してるくらい無い・・・釘もさびがすすんで脆くなってます。
2段目の瓦は釘打って無さそうなくらい釘穴が綺麗ですね。
依頼の面とは反対の面ですが。
1枚の瓦が下にズレて屋根板が幅全体に露出しているのが分かります。このような状態になると流れ落ちる雨は瓦で受けることが出来ません。雨は全て瓦から屋根板を流れることになります。
昔は必ずしも瓦1枚1枚に釘を打っているわけではありません。ほとんどの瓦は上の瓦と横の瓦に重なりがあるので一定間隔でしか釘打をしていない屋根も多くあります。
*今は1枚1枚に釘打ちします。
釘を打っていなかったり、釘が板に効かなくなった状態の瓦は長い年月や台風などでズレることもあります。
そうなると今まで雨漏りが無くても、たちまち雨漏れしてしまう屋根になります。
少しでも瓦の位置や状態がおかしいなと思えばご相談ください。
少し余談になりますが。
先程みたいに瓦がズレたり、割れたりした場合。
その場所によって雨水を受ける量も変わってきます。
例えば写真のような切妻屋根ですが、Aの位置とBの位置で瓦に不具合があった場合
受ける雨の影響が大きいのはどちらでしょうか?
屋根は傾斜が付いてますから高い所(棟部分)から低い所(軒部分)へと流れます。
つまり不具合の場所より高い部分の範囲の雨を受けることになるので高い箇所よりも低い箇所での
不具合の方が受ける雨の量が多くなります。
ということはBの位置の方が影響が大きくなります。
ただし、軒先に近い場合は不具合箇所が家の柱より外側のになる可能性が高いです。
そうなると室内で雨漏は発生しないので気付きにくい場合があります。
以上で点検は終わりです。
しかし今回の調査はここからが本題。どう修繕するかです。
現状空きアパートで今後の入居対応は無し、行く行くは取り壊し。
落ちないようにしたいが費用はかけたくないとの事でした。
本来であれば、葺き替えや葺き直し。最低でも軒部分だけでも屋根地と垂木補強はすべき所です。
今回は応急処置的かつ外観からも落ちそうな印象を取り払うべく、1階、2階の道路面の軒先
瓦の整地とコーキング接着によるズレ防止を提案しました。
ただし、今の現状から軒先から最低5段分はさせていただくことにしました。
瓦の隙間は排出機能になっています。雨漏りが発生しない範囲での処理になります。
提案内容によっては、今後起こりうるリスクも説明します。
後日得意先様に提案したお見積りと写真を持って内容をすり合わせました。その後、管理者の方に現状と内容を説明していただきました。
ただし、今回のような応急内容になりますと今後起こりうるリスクもあります。
今回の案件ですと
・コーキングは瓦同士の接着でズレを防止している。
・屋根地がこれ以上腐朽すると、屋根地が瓦を支えられなくなる
などです。
街の屋根やさん新居浜中央店では、そういった説明も事前に説明もさせていただきます。
特に現状に相応した修繕で無い場合、部分的な修繕になった場合に多くあります。
万が一のトラブルにおける責任問題はお客様との信頼関係にもつながります。
そういったことが起こらないよう。予め予想されるリスクも説明させていただきます。
応急的な修繕の場合はご説明にご納得された上での修繕となります。
今回、コーキングする補修範囲は1階、2階道路面の軒先全列と軒先から5段分です。枚数にすると約300枚です。
枚数換算だと意外と多いですね。
補修内容はお客様の要望に沿い、補修範囲はこちらで提案しました。
地上から見た印象と屋根上から見て、触った実態は思ったより違うものです。
屋根板の状態、釘の効き状況から判断しました。
私も地上から見ただけならズレてる2枚だけ直せばいいと解釈してしまいそうです。
ただ地上からの確認で屋根板の腐朽を見つけたので。あらゆる角度から点検は大事です。
知らずに軒先の瓦に体重かけてしまう恐れがあります。
コーキングを瓦1枚、1枚に塗布しています。
意外と量を使いますね。
コーキング(シリコン)は建築業界では様々な所で活躍しています。
瓦の場合はズレ防止の接着、差し替えで釘が打てない代わりに使用したり。
水返しの土手をコーキングで作る場合もあります。
塗布したらヘラで慣らします。
基本的には瓦と瓦の接する部分に付けるので、瓦と瓦の隙間を埋めながら
接着します。
今日の職人は当社で今1番長く勤めてる職人です!!
コテでコーキング慣らしてます。
元左官職人だからこっちの方がやりやすいんですかね。
関連ページ
屋根工事と雨漏り補修に必要なシーリングやコーキングの種類と使用法
コーキングを塗布して慣らしていくと1枚1枚だとこんな感じです。
これを300枚は意外と大変。
先程、コーキングを慣らす時に瓦同士が接する部分の隙間を埋めると言いましたが。
絶対に塗ってはいけない部分があります。
それが、写真の赤い部分です。
瓦の隙間は強風で雨水が吹き込むこともありますが。同時に排出機能もあります。
雨水は例え吹き込んでもすぐ屋根板に落ちず、表面張力で瓦の裏面を伝います。
そして1段下の瓦の隙間から排出されます。
右の和型は湾曲して分かりやすいですね。一番低い部分に雨水が集まるのが分かります。
つまり、雨水の集まる部分をコーキングしてしまうと・・・・・・そう!!
排出口を塞ぐということです。
よく、飛ばないように、雨水が入り込まないようにとすべての隙間を埋め尽くしている瓦を見ますが
返って雨漏りしやすくなります。ご注意ください。
切妻屋根や片流れ屋根は左右両端には袖瓦が施工されています。
S型スレートの袖瓦は瓦表面にも釘穴が開いています。
端の瓦は風の影響を受けやすいので台風被害など受けやすい部分でもあるので釘の止箇所が多いです。
ちなみに和型の瓦は釘穴1か所が多いですが、袖や軒など端っこに使う瓦は釘穴が2つ付いています。
*商品によって異なります。
今回施工内容外だったのですが、一緒にやっておきました。
ワッシャー付きビスとコーキングで2重防水です。
表面の凹凸の凸部分に穴がありますが、全く雨水が入らないわけでもないので塞ぎましょう。
穴があったら雨水も入りたい。
今回の瓦は軒瓦にも表面に穴がありました。
軒瓦にも表面に釘穴はあるんですが多くは隣の瓦で重なるので見えなくなるんですけど。
昔はいろんなところで瓦作ってましたからね。
予算の都合上軒先の屋根板補修は無かったのでビスはほとんど効かなかったです。
ただ、穴から雨水が入ってこれ以上屋根板濡らされても困るのでしっかり塞ぎます。
作業完了しました。
コーキングの色も銀黒色にして正解です。
あまり目立たないです。
まだ寒いので乾くのに1日くらいですかね。
地上から見てもはっきり分かるbefore after
ズレていた軒瓦もしっかり列をなしました。
地上からでは屋根上の施工状態は分かりませんが、ちゃんと接着しています。
”いつ落ちてもおかしくない”の不安は解消されました。
軒下の掃除と確認です。
瓦は大きく移動したりしてないですが、古い釘は何本か除けたので
落ちていないか確認です。
・・・大丈夫!落ちてない。
以上が今回の施工事例になります。
お客様へは施工中、施工後の写真をメールで確認していただきました。
このように最近は管理物件の場所と管理者のお住まいが遠く管理が難しかったり
現状を知ることが難しかったりします。
今は写真やメール、ネットといったツールを使ってやり取りや確認が出来るので対応もスムーズにこなせます。
今回も依頼から作業完了までスムーズにやり取りが行えたので迅速に補修ができました。
屋根瓦をはじめ、屋根のお悩み、ご相談は街の屋根やさん新居浜中央店でご相談ください。
点検お見積りは無料です。
街の屋根やさん新居浜中央店
0120-32-6886
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-niihama@higaki-roofest.com
桧垣スレート株式会社
〒792-0811
愛媛県新居浜市庄内町3丁目1−46
愛媛県の加盟店一覧
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-ehime@tankawara.co.jp
有限会社丹瓦建材店
〒793-0073
愛媛県西条市氷見丙466
電話 0120-989-742
E-Mail machiyane-ehime@tankawara.co.jp
有限会社丹瓦建材店
〒791-1102
愛媛県松山市来住町798−7
ベルメゾン南久米102号室
共通の施工事例はこちら
記事がありません
表示する記事はありませんでした。
各種屋根工事メニュー
私たち『街の屋根やさん』は神奈川県を含む関東全域を施工エリアとする、お住まいの屋根の専門店です!
街の屋根やさんでは下記の工事を取り扱っております。工事内容の詳細は各工事ページでご確認下さい。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。
弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。
弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。