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新居浜市で隅棟から雨漏り。屋根板と隅棟の菊間瓦を交換して復旧。
新居浜市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
大雨で天井から雨が落ちてくるということで現地確認へ。
当日は大雨で天井板から洗面器いっぱいの水滴が、屋根裏に入り隅棟から3か所で雨水が落ちている状態です。
後日天気の日に屋根に登り、塗装した日本瓦に重ね重ね塗布しているモルタルやコーキングで排出口を塞いでいる状態でした。
隅棟を取り除け屋根地を確認し棟の瓦を新調して復旧していくことにしました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:2日間
- 築年数:60年以上
- 使用材料:菊間瓦(のし、削ぎのし、平雁振)シルガード、コーキング、バラ板、ルーフィング
みなさんこんにちは。
街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。
今回は新居浜市の雨漏り現場です。
この日は大雨で室内にボタボタ雨水が落ちてきているので
早急に現場に行きました。
現場に行くとキッチンから雨漏りで洗面器いっぱいに落ちているほどです。
大雨だったので屋根裏から確認しました。
お客さんには動画で確認してもらいましたが、隅棟部分から3か所くらいで
雨水が滴り落ちていました。
天井板的にはほぼ同じところです。
この家は入母屋屋根なので隅棟は格子の壁際から軒先部分になります。
なので屋根裏では屋根の傾斜の関係上、上の屋根板がだんだん低くなってくるので
奥まで行くことは困難です。
今の場所で分かることで推測していくこともあります。
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屋根瓦です。
雨が降っていたのでこの日は上っていませんが
見るからに分かることは
・塗装している
・モルタルやコーキングを塗りまくっている
事です。
入母屋屋根の隅棟と袖瓦の取り合い部分はトンネルを作って
水を流しているのですがモルタルと塗装で塞いでいます。
これでは水がここに溜まって左右に走りどこから中に入るか分からなくなります。
以上で点検は終了です。
破損やズレなど明確な雨漏りで無い場合、安易にコーキングなどで
隙間を塞ぐのは良くありません。
雨水の排出口が無くなり、雨漏りリスクが高まります。
また侵入口も不明確になり雨漏り条件の雨量や風量、風向の条件も変わり
どうなったら雨漏りするのかも分からなくなります。
既存の瓦も再利用できなくなったり、撤去や下地交換など想像以上に時間と費用が
加算してしまうので、専門家に適切な処理をしてもらうことをおススメします。
隅棟の平棟瓦を取り除けます。
早速湿っている土が出てきました。
押し固めていた土も濡れと乾きを繰り返してポロポロになっています。
コーキングやモルタルで補修や応急処置している箇所の
大きな修繕は取り除けに時間がかかってしまいます。
2段目ののし瓦を取り除けました。
まだまだ全然瓦内に雨水が入っています。
コーキング箇所に苔が生えてます。ここでを積止めしてます。
入母屋屋根の隅棟は屋根板を反らした形状もあるので、のし瓦でも
反りのし、削ぎのしという瓦を使って沿った部分を調整します。
どうしても他の場所より隙間が出やすいかもしれません。
隅棟を取り除けました。
隅棟の土は全て水が含まれており色が濃い状態でした。
次に隅棟周りの地瓦を取り除けます。
隅棟と袖の取り合い部分を積止めしている部分です。
袖瓦にモルタルががっちりでした。
隅棟の右側の地瓦部分でやっと水が含まれて無さそうな乾いた土が出てきました。
雨漏り確認で水が落ちてたのは、隅棟正面から左側なのでそっちが怪しいです。
隅棟左側の家切部分です。
応急板金を外して瓦を取り除けました。
重なり部分の瓦に水が流れている跡がありました。
さらに瓦をめくります。
土が凹んでいます。最初に屋根裏で確認した土の重みで杉皮が
凹んでいる部分に当たります。このあたりはかなりの量が流れ込んで
いるのが分かります。
地瓦下の土も取り除け、杉皮が見えてきました。
屋根板が腐っている可能性もかなり高いので慎重にいきます。
取り除けが終わりました。
垂木がかなり腐っております。両側から角木で補強が必要です。
垂木の影響で竹野地の効きが悪く、土が水を含みすぎてふにゃふにゃ状態でした。
丁度雨漏りが天井板に落ちていた場所と同じくらいです。
これ以上垂木が腐っていたら大きく落ちていたかもしれません。
隅棟と周辺の瓦と土の取り除けが終わりました。
梅雨明けでは無いですが、気温も高く瓦も熱々です。
まずは腐っている垂木の補強です。
表面上はスカスカ招待ですが芯はまだしっかりしていました。
それでも耐久性は弱くなっているので不織布の棟木(30×40)を両側に沿わせて
補強します。
バラ板を施工します。
隅棟部分なので垂木と隅木の芯に合わせてバラ板を加工します。
垂木は沿わせた補強の棟木に打ち込んでしっかり留めていきます。
取り除けた部分のルーフィング(防水シート)を貼ります。
隅棟部分は面が変わるので屋根板も瓦も加工します。
丁度隅棟の真ん中部分に隙間を生じますので雨漏りしやすい箇所の1つでもあります。
もちろんそこに隅棟を付くので直接雨漏りはしませんが、
ルーフィングを隅棟越しに十分重ねる事も重要です。
瓦も防水シートも重なりが甘いと雨水が侵入しやすくなります。
取り除けた地瓦を復旧していきます。
土を取り除けた分段差が低くなってしまうのでシルガード(南蛮漆喰)で高さを合わせていきます。
瓦はビスでしっかり固定していきます。
地瓦は同じ形なので全く同じ場所に戻さなくても復旧は出来ます。
ですが、棟際の加工した瓦はその場所に合わせて加工しているので同じ個所に戻します。
形を合わせていくのもありですが、何段かごとに似た加工の瓦になってしまうので、
下から順に番号を記すなど目印があるとその分時短になります。
地伏せがもとに戻りました。
普段の雨漏りでの隅棟のやり直しは鬼瓦、巴瓦だけはそのままにすることも
ありますが、今回は取り除けていくと倒れそうだったので鬼から復旧していきます。
まずは鬼瓦と巴瓦の取付です。
和瓦も洋瓦も軒先、妻先から取り付けていきます。
鬼瓦は和風の家で棟を積んでいる時、両端や先端に見られる大きな瓦です。
迫力あるものからシンプルなものまで様々です。
巴瓦は鬼の下に付く瓦です。洋瓦だと末端につく瓦です。
鬼瓦を固定するのに鬼の裏側に銅線を巻き付けて固定です。
このように支えているんですね。
昔は外観の見栄えで棟が高い程・・・といった見栄みたいなのがありました。
外観にをより立派にの住宅でした。
今は、軽量、シンプル、ローコストで鬼を新築で付ける家もほとんど見なくなりました。
シルガード(南蛮漆喰)を入れてのし瓦を積み上げます。
今回は強力棟ではない修繕なので平棟に止める銅線を引っ張ります。
のし瓦同士の連結は1段目のみしておきました。
入母屋の家切り部分です。
袖瓦の流に対して隅棟が乗っかる部分にトンネルを作ります。
トンネルと言っても、地瓦やのし瓦など湾曲している瓦を裏向けにして
のし瓦と地伏せ瓦の間に敷き込みます。
トンネルが無いとシルガードが落ちて流れを止めてしまいます。
2段目の前に先端に削ぎのしを入れます。
削ぎのしは寄棟や入母屋の隅棟部分が先端に向かって反っている場合
反り部分の影響で普通ののし瓦を積むと隙間が出来ます。
その部分に調整して取り付けます。
3段目のシルガードを乗せてのし瓦を積みます。
幅木でのし瓦の横ラインを一直線に合わせます。
最後に平棟を取り付けます。
先端にある飾りは帆立と言います。(食べ物の帆立じゃないですよ!!)
平棟の穴に銅線を通して施工します。
銅線を括って余分を切り取ります。
隅棟の瓦施工が終われば、隅棟後ろの漆喰を塗ります。
正面からと後ろ側からの完成写真です。
下から見ることはあっても、屋根上から見る機会はあまりないので
こんな感じになります。
作業が終了しました。
のし瓦も地瓦も、昔の日本瓦や愛媛では菊間瓦、いぶしと言えば淡路瓦それぞれ、
長さ、幅、厚みが異なります。
状況によっては瓦そのものを新しくしないと出来ない事もあります。
今回は瓦そのものが塗料やコーキングがたくさん付いていたので1部新調しましたが
見栄えも綺麗です。
お客様も喜ばれ、暑い中ありがとうとうれしいお言葉もいただきました。
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