みなさんこんにちは。
街の屋根やさん新居浜中央店の合田です。

今回は四国中央市で天窓から雨漏りの連絡がありました。
以前にも見に行った現場でしたが今回は前回見た天窓とは別の天窓の依頼です。
職人と散水実験を兼ねて現場へ伺いました。

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確実な漏水箇所の特定のための散水検査

室内天窓の状況

天窓は寝室に取り付いています。
水下（軒側）のほうの隅に雨漏りしています。
日がまぶしくて天窓正面は伏せているそうです。

拡大写真。
両端に起こる雨漏り、内側の型枠にも雨水。
天窓のパッキンか、板金か瓦か散水実験に進みます。

散水実験開始

天窓の散水実験です。
瓦はフジスレートのドリーム３０です。
天窓の板金枠は袖瓦で納め、瓦の破損はありません。
水の流し方で漏れ箇所の原因を特定します。

職人に屋根上で散水してもらいながら自分は室内で雨漏りが
発生するのを確認します。
通常通り棟から軒に向かって水を流していますが
雨漏りが発生する様子がありません。

天窓付近の雨漏りが発生しました。
初め天窓の下から漏れ出したので驚きましたが
跡から天窓からも漏れ始めました。
かなり特定の条件なので天窓の南側の板金の取合い部分
が怪しいです。

天窓撤去して瓦で伏せることに

お客様に雨漏り発生の概要を説明しました。
天窓は現状使用していないので、天窓の撤去をご希望されたので
天窓撤去による雨漏り改善の御見積を実施します。

関連ページ
天窓の雨漏りはどうしたら？修理か交換か？事例を紹介

本棟の巴の亀裂が目立ったので合わせて交換します。
それ以外の部分は特に問題ありませんでした。

以上で散水と点検は終了です。

瓦は棟から取りのけます。

棟から瓦を撤去します。
天窓は本体、周りの板金も取り除けます。

スレート瓦は上と横に釘穴があるので、陶器瓦よりも
取りのけが手間取ります。
今回は棟から天窓までの距離が近いので、
棟から取りのけた方が、地瓦も釘が露出するので取りのけが
使用しやすいです。

天窓全体が確認できます。

天窓周りの瓦を取り除けました。
赤マル部分から雨漏りが発生しています。

板金をめくるとルーフィング（防水シート）が切れて防水テープが貼っています。
今はルーフィングを天窓まで立ち上げして、天窓側面のカバー部材を
取り付けて固定します。
板金折込部分から入った水がルーフィングと防水テープの隙間から侵入すると
雨漏りに繋がります。

板金を外し終えました。
4面とも防水テープ付近でルーフィングを止めていました。
板金から雨水が侵入する要因が増えると雨漏りする雨風の条件が増えますね。

テープを剥がすと屋根板が見え、天窓の金具が取りつけられています。

板貼りはお客様の要望に近く出来るように

天窓を取り除けて空間に合板を取り付けます。
元々光を遮っていたので、室内からの違和感を減らすために
黒のプリント合板を針葉樹合板に取り付けて屋根板に取り付けます。

室内から見ても依然と違和感ありません。
網戸はそのままでということで置いています。

瓦の復旧に入ります。

地伏せをします。

瓦はフジスレートのドリーム30カナディアンブラックです。

地伏せが終わって、棟にシルガード（南蛮漆喰）を敷きます。
棟瓦を止める銅線も取り付けます。

棟の施工と巴の交換をしました。

天窓部分が瓦になりスッキリ仕上がりました。

天窓は部屋に光が差し込み明るく照らしてくれるので、
室内も明るく、気分もあがります。

一方トラブルが起きると
部材の劣化か施工が悪いか。
簡単な止水で止まるか、天窓そのものを交換しないといけないか。
判断も難しいくなります。
部材交換も、当時のものがすでに無くなっていたりしますので
お気をつけください。

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