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四国中央市の建物解体後の軒先瓦の復旧作業の施工事例
四国中央市 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
「瓦の復旧をお願いしたい」お世話になっている大工さんからの依頼です。
元々中谷板金で繋がっていた建物の片方を解体する際に残す方と繋がっていた板金を取りのけるため
軒瓦を取り除けそのまま処分していたそうです。
もちろんこれからも生活する自宅なのでかわらの復旧作業を承りました。
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:1日
- 築年数:40年以上
- 使用材料:淡路いぶし瓦58枚判 万十軒瓦24枚 ルーフィング、桟木、プラスチック面戸
復旧箇所の軒先瓦の確認です。
軒瓦が無い部分は24枚ありました。
2段目のいぶし瓦に水切りではない板金の残骸。
どうやら解体前の建物は中谷で繋がっていたようです。
そして解体で残すべきこの部分の軒瓦も撤去してしまったということ。
中谷とは異なる屋根面の軒先同士が近く、樋が設置できない場合
軒先間を樋の代わりに板金を設置し両軒先からの雨を拾う部分になります。
ただし板金を固定する釘は瓦の下の板に止めてあるので板金を撤去するには
1~2段分の瓦を取り除けることが多いです。
2段取りのけないと除けれない板金を切って部分的に残している状態ですね。
下は新しい縦葺き板金が施工されているので合板敷いたりして養生が必要です。
軒瓦の立ち上げを確認します。
瓦の多くは軒先部分に屋根板から30㎜~40㎜程度の立ち上げが必要です。
軒先の瓦は屋根板の面から60㎜~75㎜程外に出します。屋根板に近いと軒瓦の雨が
瓦の内側に舞い込み屋根板を濡らしてします恐れがあります。
軒瓦が屋根板の外に出る分、軒先の屋根板に立ち上げをしないと瓦が落ち込みます。
ただし、軒部分の立ち上げを上げすぎると逆勾配になります。
逆勾配とは屋根の傾斜と逆向きに瓦の傾斜が付くことです。
瓦は屋根の傾斜に沿って軒先の樋に雨を流しますが勾配が屋根傾斜と逆向きになると
そこで雨は屋根の内側に流れるので結果雨漏りに繋がります。
残っている軒瓦を確認すると、プラスチック面戸と桟木で立ち上げしているのでそれに
合わせます。
いぶし瓦は左から右へ葺いていきます。
板金が付いていた軒先の右端部分は軒瓦は施工してあるものの
瓦加工しています。復旧は真っすぐな軒になるのでこの瓦も交換が
必要です。
軒先の確認はこれで終わりです。
軒先から2段は釘留めしたいので3段取りのけして板金を撤去、
軒先に防水シートを貼って復旧していきます。
軒先の屋根板も結構古くなっているのでバラ板も用意しておこう。
次に瓦の種類とサイズチェックです。
いぶし瓦は表面の艶や手触りで淡路いぶしで合わせられそうです。
次にサイズです。幅が8.25寸~8.3寸 流れが7.4寸くらいなので58枚判が
一番近いかと思います。
和型は〇〇枚判といった感じで種類や大きさが異なります。
標準は53枚判です。1坪の範囲で使う瓦が53枚という基準です。寸法は幅8.8寸、流れ7.8寸
となります。数字が大きくなると1坪に使う枚数が増えるので幅、流れ寸法は小さくなります。
昔は色んな所で瓦を造っていたので現場によってサイズが異なります。
他、全体的に確認すると1階部分で地瓦の破損、葺止の崩れがありました。
地瓦の予備はあるのでそれを使用させていただきます。
調査が完了しました。
軒は3段取りのけして、板金撤去からの復旧、破損瓦は変えて、葺止め復旧の補修で御見積いたしました。
ただ、58枚判は施工現場や採用率が低いので、発注から到着まで時間がかかります。
葺止めは復旧後板金を巻き、外壁を取り付けるので瓦到着からの復旧までに日数がかかる場合は大工さんの方で整えることで打ち合わせました。
瓦の種類やサイズによって、在庫がすぐ手に入るもの、受注生産になるもの、廃版で近しいもので代用するもの
色々あります。間違ったものを発注したり準備しないように事前調査でしっかり確認いたします。
作業前に下屋根にすでに施工されている縦葺き板金屋根を傷つけないよう養生です。
現場にあるシートをお借りし、合板を敷いて物が落ちても大丈夫なようにします。
足場板は準備しましたが、外壁を貼るのに大工さんが取り付けてくれてたのでお借りしました。
ありがとうございます!!
軒先から瓦を3段取りのけます。
板金を取り除けるには軒先から2段分でも十分ですが、
軒先は風の影響を受けやすいので2段目までは釘打ちを実施することがおススメです。
上記の理由で軒先作業は最低3段は取り除けさせていただくことが多いです。
板金が入っているので3段目から土が入っています。土葺き屋根ですね。
土は取り除け前の瓦の底部分の形に象っています。
撤去が目的でない作業の場合は踏んだりして形を崩さないようにします。
土が崩れると意外と瓦同士がかみ合わなくなったりして余計な手間が増えます。
板金を撤去しました。
元々板金が取り付けてある部分からルーフィングを貼っています。
ルーフィングは板金上に流れるように板金が付けてあった部分に少し重なれば
問題ありません。
中谷板金は幅が広いので取り除けると、軒先までルーフィングが届いてない部分
が出てきます。そこにルーフィングを敷きこみます。
次に軒先の立ち上げを行います。
既存の桟木とプラスチック面戸を取り付けます。
部分的な修繕になると出来るだけ既存と同じ施工に合わせます。
高さが変わると段差が出来て葺けないか見栄えが悪い施工になってしまいます。
軒瓦の引っ掛け桟を取り付けて下地準備は完了です。
一列ずつ瓦を復旧します。
いぶし瓦は普通の地瓦は釘穴が1つしかありませんが
袖瓦や軒瓦の末端に取り付ける瓦は釘穴が2か所あります。
2カ所止めをすることで風の影響を受けにくくします。
また軒瓦には立ち上げ部分にL釘を留めます。
軒瓦は軒先の屋根板より6㎝ほど外に出ます。軒先の屋根板から近すぎると
雨が瓦の内側を伝って屋根板を濡らす恐れがある為です。
その分袖瓦より風による影響が大きいのでこのL釘は役割としてはかなり大きいです。
施工が終わりました。
準備した淡路瓦は多少の加工が必要だったもののサイズが合ってよかったです。
58判の瓦は納期がかかったため下屋根は外壁取付の都合上大工さんが整えてくれました。
ありがとうございます。
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