現場調査時を行った時の屋根の状態

こちらの写真が現場調査を行った時に見させていただいた倉庫の屋根の状態になります。

既存の波板には大量の苔が発生してこびりついてしまっていました。苔は水分を吸収するため屋根に水分が留まりやすくなります。これにより隙間から雨水が侵入してきて雨漏りを引き起こしてしまう可能性があります。
屋根にがっつりと苔が張り付いてしまっているので除去するのは難しい状態でした。

また波板を固定している金具ですが、すべてが錆びて脆くなっていました。
固定する力も弱くなっておりガタガタと動く部分もありました。この金具はフックタイプのものなので、台風や強風が起きた際に外れてしまうことも考えられる状態でした。

今回取り付けられていた波板はガラス繊維入りの波板でFRP波板と呼ばれています。
通常の塩ビタイプより耐久性は高いのですが、劣化すると屋根がすりガラスのようになり透明度がなくなってしまいます。
劣化状態から見てもそろそろ交換の時期となっていたので台風対策も兼ねて新しいものに交換することとなりました。

傷んだ既存の波板を取り外します

波板の取り外し作業中の動画もよければご覧ください。
注意！大きな音が出る場合があります！

まずは金具を取り外して既存の波板を取り外していきます。

金具は錆び付いて傷んでいるためハンマーで叩いただけで簡単に外れるようになっていました。
屋根の交換時期が遅れていたら、強風で外れていた可能性があったかもしれませんね。

取り外した波板は回収して処分させていただくのでご安心くださいね。

屋根の下地となっている鉄骨の強度に問題はありません

こちらが既存の屋根を取り外した状態になります。
鉄骨には錆が発生していますが、交換したりするほど脆くなってはいなかったのでそのまま使用することが出来ます。

劣化していたとしても鉄骨の補修や新しいものの取り付けを行うことも可能なのでご安心くださいね。

衝撃に強いポリカ波板を施工して台風が来ても安心

今回新しく取り付ける波板はポリカ波板というものになります。
これはポリカーボネートで出来ている波板で衝撃にかなり強いものとなっています。そのため割れない波板ともいわれていますよ。種類も豊富にあり種類によって透明度が高いものや低いものを使用することもできますので求めている波板を見つけることが出来るかと思います。

ただ性能が良い分、塩ビタイプの波板に比べてお値段は高くなってしまいますね。

軒先部分の波板は水糸に合わせて取り付け

波板を取り付ける際はまず雨樋部分に水糸を貼ります。
この水糸は波板の軒先部分を決めるために引いています。水が流れた際に雨樋にしっかりと排水でいるように水糸で軒先の先端部分を決めている形になります。

ポリカ波板の軒先部分はこの糸に合わせて施工していきますよ。

金具をフックタイプからビスに変えて固定力アップ

ポリカ波板の取り付け作業中の動画もよければご覧ください。
注意！大きな音が出る場合があります！

波板を固定する金具はフックのものから傘ビスのものに変えさせていただきました。
この傘ビスで鉄骨部分に穴をあけてしっかりと固定させる形になります。これを等間隔で取り付けていきます。
傘ビスにしたことでフックタイプのものより固定力がアップするので簡単に外れたりすることはありませんよ。

この傘ビスは六角ビスと座金と止水パッキンが組み合わさっているものです。
波板の山のてっぺん部分に穴をあけて取り付けますよ。てっぺん部分に取り付けるのは雨漏りが起こらな用にするためですね。

傘ビスについている止水パッキンはビス穴の部分に密着するようになり、ビス穴から雨水が侵入してこないようにするためのものなので雨漏りが起こらないようになっています。

台風対策としての屋根リフォーム工事完了

以上で傷んでしまった波板屋根の交換工事完了になります。
とてもきれいで透明感のある屋根に仕上がりましたね。以前よりも耐久性が上がり固定力も上がっているので台風が来ても安心できる状態になりましたよ。

お客様からは「早い対応と満足のいく工事をしていただきありがとうございます。これで台風が来ても安心できます。」とのお喜びの声を頂くことが出来ました。
こちらこそお客様のご要望にお応え出来て嬉しく思います。

波板の破損などは見落としたり放置されることが多くあります。破損したままの場合、台風など強風が吹いた際に飛ばされてしまう可能性が高いです。大体8月から10月にかけて台風が活発化するので、6月・7月あたりに傷んでいるところを直したり、被害が出ないように屋根などの状態を確認しておくと早めに対策が打てるのでお勧めですよ。

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