屋根の瓦がズレて歪みが発生している状態

こちらが現場調査時に撮らせて頂いた写真になります。地震の影響で屋根瓦がズレて歪んでいる状態が確認できました。
瓦ですが地震の揺れで崩れやすく、特に築年数が経過しているお家では釘などの緩みが原因で歪みなどが発生しやすくなっていますね。

ズレや歪みを放置してしまうと、雨漏りや瓦の落下による二次被害が発生する恐れがあり危険です。

そのため、ズレや歪みに気づいたときはすぐに補修を行うことをお勧めします。

↓現場調査時の内容は下記のリンクからご覧ください↓
＊いわき市にて地震などの影響でズレが発生した瓦屋根の無料調査を実施

棟瓦や風切り丸にもズレが発生しています

棟瓦や風切り丸という部分にもズレや歪みが生じていました。
こちらも直しておく必要があります。

軒先部分の瓦取り外し

軒先部分の強化を行うために既存の瓦を取り外していきます。
瓦は針金と釘で固定されているのでそれを取り外していきますよ。

軒先部分の防水シートと瓦桟を新しいものに交換

今回、経年劣化によりシートの破れや瓦桟の腐食等も見られましたので、新しいものに交換させていただきました。

防水シートは屋根を雨漏りから守るための重要なもので、種類にもよりますが20年から30年経つと劣化してきます。築年数が30年以上経っている場合は防水シートが劣化している可能性が高いので気を付けておく必要がありますよ。

瓦桟というのは瓦を支えるために取り付けられている横木のことを言います。瓦のズレや落下を予防する効果がありますね。
この瓦桟が折れたり腐食すると、瓦のズレや雨漏りに繋がる可能性があります。大体20年経つと劣化してきますので屋根の交換や葺き直しの際に新しくしますよ。

外した瓦を元に戻します

取り外した瓦を元の状態に戻していきます。
元々は釘で固定されていたのですが、今回はビスに変更して取り付けさせていただきました。ビスは釘よりもしっかりと固定でき、耐震性や耐風性の向上が期待できますよ。また、取り外しがしやすくなるのでメンテナンスが行いやすくなりますよ。

ズレていた瓦の葺き直し作業

ズレや歪みがあった部分の瓦ですが、一度すべて取り外し平行を確認しながら一枚ずつ丁寧に並べ直しています。
瓦同士の重なり具合や勾配を適切に調整することで、見た目だけでなく防水性能も高めることが出来ます。
そのため隙間からの雨水侵入のリスクも抑えることが出来ます。

棟瓦の土を取り除き漆喰にて再度施工

棟瓦を取り外したところ、詰められていた土の劣化が進んでいる状態でした。
一部分ではありますが、防水性や固定力が低下している状態でしたので、古くなった土を除去して、防水性と耐久性に優れた漆喰に変更させて頂きました。

漆喰は防水性が高く、虫や草の発生を防ぐ効果もありますのでお勧めです。

風切り丸も取り外して中を土から漆喰に変更

風切り丸部分も棟部分と同じく土が劣化している状態でした。
歪みやずれも所々発生していましたので、こちらは全体的に土を取りのぞいて漆喰に変更させて頂きました。

部分的な葺き直し工事完了

以上で歪みが発生した瓦屋根の葺き直しによる補修工事完了になります。
地震による瓦のズレや歪みを全面的に修復し、屋根の防水性・耐久性を向上させた形になります。瓦の固定方法や下地材も見直しも部分的に行ったので安心して暮らすことが出来るかと思います。

お客様から見栄えが良くなり、短期間で仕上げたくれたのでとても助かりました、とお喜びの声を頂いております。

全体の工事だけでなく部分的な工事にも対応していますのでお気軽にご相談ください。