スレート屋根の劣化が酷く、屋根塗装ができない状態でした

こちらが工事前の屋根の写真です。
スレート屋根全体に変色が見られ、所々にひび割れも発生していました。
築年が経っていても比較的程度がいい屋根であれば屋根塗装でのメンテナンスも可能ですが、
ここまで劣化が進んでしまいますと塗装での修繕は不可です。

そのため今回は、屋根の重ね葺き（カバー工事）を行うこととなりました。

カバー工事について詳しくはこちらをご覧ください！！
⇒屋根の重ね葺き工事について

重ね葺きのメリットは、

・工期が通常の屋根葺き替え工事より短い
・既存の屋根を解体しないので屋根の処分費がかからないため、工事費用が抑えられる

などといったメリットがあります。

屋根にも年代ごとに流行りがあり、現在では廃盤となってしまっている屋根材も数多くあります。
写真のようなスレート屋根が比較的同時期に施工されており、メンテナンスされていない屋根ですとひび割れ等の劣化も進んできている状態の住宅が多いです。雨漏り調査のご依頼を頂くことも増えました。ここ数年スレート屋根の住宅に住んでいるお客様からのお問い合わせが増えています。
もちろん「葺き替え工事」での屋根工事も可能ですが、ほとんどのお客様が経済的な負担の少ない「重ね葺き工事」を選ばれています。

ごくまれに劣化が激しい屋根に屋根塗装を行う業者も見受けれますが、塗装不可の状態の屋根に塗装をしますと塗りたての状態だと綺麗ですが、
塗装後に日が経つにつれてすぐに劣化部分の塗装が剝がれてしまいます。

実際に市内で屋根塗装後一年もたたずに塗装が剝がれてボロボロの屋根になってしまった住宅を発見しました。よく通る道から見えるお宅で、毎回通るたびに塗装が剝げてしまっていて複雑な心境になります。

工事業者の安易な判断で塗装工事を行ってしまったのではないかと思います。
せっかくお金をかけて屋根を修繕したのに一年足らずでもとの状態に戻ってしまっては元も子もありませんよね。

お客様の工事業者選びも、とても重要になります。
「街の屋根やさんいわき店」では相見積をご希望されるお客様も大歓迎です！！
むしろ相見積されてください！！

これまで沢山のお客様と関わらせて頂き、他業者での工事で雨漏りがなおらなかった、施工不良があったので同じ箇所を工事して欲しいなど様々なご依頼を受けてきました。

家の修繕などの工事費用は家計にとってはとても負担になります。安心・信頼して工事を依頼して頂ければと常日頃思っていますので、親切・丁寧にご対応させていただきます。どんな些細なことでも構いませんので、ご相談くださいね。

既存の屋根の上に、ルーフィングを敷いていきます

重ね葺きといっても、既存の屋根の上にすぐ屋根を施工するわけではありません。
まずは既存の屋根の役物を外し、アスファルトルーフィングを屋根全体に敷いていきます。

お客様のご要望で、今回の現場ではさらにこの上にルーフィングを施工していきます

通常ですと、先ほどのルーフィング施工の後にすぐに屋根を葺いていくのですが、
今回はお客様から『ルーフィングを二重にして欲しい』とのご要望がありましたので先ほど敷いたルーフィングよりも
グレードの高いルーフィング材を敷いていきます。

ルーフィング材は、写真のようにロール状に丸まった状態の商品です。
施工の際は重なりをもたせながら一列一列、しわにならないよう丁寧に作業を行います。
この際にきちんと施工ができないと、雨漏りの原因となるだけでなく、上に設置する屋根材をキレイに施工することすらできなくなります。
一見簡単そうな作業ですが、ルーフィングは一番上にくる屋根材から雨水が侵入した場合、下地に雨水が侵入するのを防ぐ二次防水の役割をする重要な部材のため、とても神経を使う作業でもあります。

葺き替え工事の場合ですと、ホチキスのような留め具（タッカー）を使ってルーフィングを固定するのですが、
重ね葺きの場合は、下地が既存の屋根材ですのでビス止めで固定を行います。

屋根材の施工に入っていきます

ルーフィングの施工が終わったら、屋根材の施工に入っていきます。

今回はアイジー工業の金属屋根材の『スーパーガルテクト』を使用しての工事となりました。

こちらは断熱材付きの軽量の金属屋根で、重ね葺き工事に最適な屋根材です。

同じく断熱材付きの屋根材である、ニチハの『横暖ルーフ』も人気商品となっております。

それぞれ質感や色合いなどに違いがございます。

今回使用したスーパーガルテクトですと、屋根材に特殊なちぢみ塗装が施されており、卓越した質感を誇ります。

店長個人の主観でざっくり簡単に説明してしまうと、「ガルテクトはザラザラ系」、「横暖ルーフはツルツル系」といった質感です。
サンプル等も沢山ご用意しておりますので実際にご確認して頂くと質感の違いがよく感じられるかと思います。

どちらも遮熱性鋼板と断熱材付きの屋根ですので、優れた断熱性能を持った屋根材です。
断熱材が入っていることにより、金属屋根材で響きやすい室内への雨音も軽減されます。

屋根材を頂部まで葺いていきます

スーパーガルテクトを屋根の頂部まで葺いていきます。
この状態まで葺いた後に棟などの板金役物を取り付ける作業に入っていきます。

棟の施工準備を行っていきます

屋根と屋根がぶつかる部分に板金部材である棟板金を取り付けるための準備を行います。

棟の下地材となる部材を貫板と呼びます。
今回は、木材での施工でしたが、近年では腐食のしにくいプラスチック材の貫板での施工も増えています。

棟の施工

貫板を設置したら、棟板金を取り付けます。

「街の屋根やさんいわき店」では、お客様の建物の寸法に合わせて自社で板金役物を作成しています。
もちろん既製品もございますが、建物それぞれ形状や寸法が違うため、現場で職人が寸法や角度を確認し、
自社作業場にてジャストフィットする製品を作成しています。

自社で加工作業ができることによって、屋根や外壁のリフォーム工事に臨機応変に対応することが可能となっております。

屋根工事にも沢山種類があります。
詳しくはこちらをご覧ください
⇒屋根工事について

棟板金を取り付けたら完工です

棟板金を取り付け、コーキング等の仕上げ作業を行い、最後に屋根の足跡などをキレイに落として完工となります。

「街の屋根やさんいわき店」では、毎月何棟も屋根の重ね葺き工事を行っております。
屋根工事をご検討の際は是非一度お問い合わせください。