現場調査時に確認した傷んだ銅雨樋

まずは現場調査時に確認した銅雨樋の状態を見ていきます。
劣化が見られたのは雨水を地面方向に排水するための竪樋（たてどい）部分になります。既存の雨樋は銅雨樋で、長い月日が経っているため緑青（ろくしょう）が発生していました。緑青は銅雨樋に発生する錆の一種で表面を保護し守る役割を果たす錆となっています。
保護するといっても劣化が進むと穴あきのリスクが出てきたりもします。写真の銅雨樋は緑青が進行して濃い青緑色になっています。この状態までになると穴が空く可能性が出てくるので放置するのは危険です。

またもう1カ所の竪樋部分には赤錆が発生していました。赤錆は金属を腐食させて脆くしてしまいます。さらに雨水により他の金属部分に運ばれて付着すると錆が移ってしまいます。これによりどんどん被害が広がってしまうので早めの対処が必要です。さらに錆が発生した竪樋の下部には過去に補修を行って形跡がありました。お客様もここは気になっていた様なので、この際部分的に新しくしてしまおうということで工事を行うこととなりました。

傷んでいた竪樋2本の取り外し

傷んでいた竪樋2本の取り外しに入ります。

集水器は軒樋に引っかけて固定されている形なので意外と簡単に取り外すことができますよ。竪樋はでんでんと言われる金具で固定されているので、この金具を外すことで簡単に取り外せます。
既存のでんでんはそのまま使用することになっていたので取り外さずにそのままの状態にしておきます。

既存の雨樋と同じ銅雨樋を使用

既存の雨樋の取り外しが終わったら新しい雨樋の取り付け作業になります。

新しく取り付けるのは既存の雨樋と同じ銅雨樋になります。パッと見た際に全くの別物に見えるかもしれませんが、銅雨樋は最初は写真のように煌びやかな状態になっています。高級感があり和風建築のお家によく合う雨樋と言えます。ただ通常の雨樋よりも費用が高いので取り付ける際はお気を付けください。

この銅雨樋が月日が経つことで緑青という錆びが発生して落ち着いた色合いに変わっていきます。この変化を楽しむために銅雨樋にするというお客様もいますね。

集水器の取り付けは既存の軒樋に引っかけるように取り付けます。集水器下部にはエルボを取り付けて雨樋の角度を変えます。

竪樋を加工して取り付け

竪樋ですが、そのままと長すぎるので取り付けるために必要な長さを測り加工します。
加工が完了したら一度仮組をして違和感が無いようなら雨樋同士のジョイント部分に専用の接着剤を塗布していきます。
これによりジョイントと部分から雨水が漏れたり、雨樋が外れることが無くなります。

雨樋の部分交換完了

以上で傷んでいた銅雨樋の部分交換工事完了になります。
一部変わっただけですがかなり印象が変わりますね。明るい印象になったかと思います。

お客様からは「依頼してからの対応が早く工事も丁寧に行ってくれたので助かりました」とお喜びの声を頂くことが出来ました。

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