雨どいが必要な理由と役割

雨どいがどのような役割を果たしているのか、ご存じでしょうか。
雨どいには、おもに３つの役割があります。

• ２階屋根から、１階屋根や地面に雨水が落ちる音を小さくさせる
  
• 地面から外壁に跳ね返る雨水を最小限に抑え、外壁が汚れることを防ぐ
  
• 屋根や外壁に水が侵入しないよう、正しく雨水を排水させる
  

屋根や外壁に少しでも「ひび割れ」があると、そこから水が侵入し雨漏りを引き起こしてしまいます。雨どいは、雨水から建材を守ってくれているのです。

現状を確認させていただきました

現状を確認させていただいたところ、軒先に沿わせて設置されている「軒どい」と呼ばれる部分に「ゆがみ」と「土の蓄積」が見られました。
雨どいがゆがんでしまう原因は、おもに３つあります。

• 土や雪などによる加重
• 経年劣化
• 取り付け金具の劣化や不具合

この「軒どい」と呼ばれる部分には土や落ち葉が蓄積しやすく、ひどい場合は植物が成長し、詰まりを悪化させます。
家の周りに畑がある場合は「土」、木が生い茂っている場合は「落ち葉」が蓄積しやすくなり、これらが原因で水の流れが悪くなると、建材や雨どい自体を早めてしまうのです。

特に、この軒どいが設置されている軒先部分は、雨漏りを引き起こしやすい箇所といわれています。雨水が正しく排水されずに湿気がこもってしまうと、建材が腐食して雨漏りの原因に。補修費用もより高額になってしまうため、早めの対処がおすすめです。

また、雨どいの不具合が気になったら、雨の日にその様子を動画で撮影しておきましょう。その資料が貴重な判断材料となり、不具合の原因が突き止めやすくなります。
雨の日の撮影は少々面倒ですが、無理のない範囲でお願いできますと幸いです。また、高所での撮影は危険が伴いますので、必ず地上から撮影してくださいね。

雨どいの工事について

雨どいの補修・交換工事は、必ず足場を組まなければなりません。そのため、どうしても足場代が発生してしまいます。屋根や外壁のメンテナンスの際も足場が必要になるため、こうした工事は同時に行うと経済的です。

また、雨どいの交換は高所での作業となります。「足場代がもったいない」という理由からご自身で行おうとせず、必ず業者に依頼しましょう。
危険回避以外にも、業者に依頼するメリットは他にもあります。

たとえば、落雪による歪みを防ぐための雪止めの設置や、落ち葉ネットを設置して詰まりを防止することも可能です。こうした予防策は、家の周りの環境や、地域によって適したものを使用しなければ意味がありません。ぜひお気軽にご相談ください。

施工が終了しました

雨どいは、パナソニックの「PC-77」を設置しました。以前設置していた雨どいと同様に、白系の色を採用しています。そのため、見た目には大きく変化はありませんが、ゆがみや蓄積していた土がなくなり、水を正しく排出できる雨どいへと生まれ変わりました。

雨どいの耐用年数について

雨どいは、樹脂製のものが多く流通しています。今回設置した雨どいも、塩化ビニール樹脂製のものです。
樹脂製雨どいの耐用年数は、１５～２０年といわれているため、この時期を目安に調査を依頼しましょう。表面上は不具合が生じていない場合でも、屋根や外壁に影響を及ぼしている可能性があります。

雨どいは計画的にメンテナンスを依頼しましょう

外壁や屋根のメンテナンスは「１０年に一度」といわれています。このタイミングで雨どいの状態確認も依頼しましょう。

「あと１０年は補修不要」と言われれば、次回の外壁や屋根のメンテナンスの際に交換すれば良いのですが、万が一「あと５年が限度」と言われた場合は注意が必要です。
部分的に補修を行うことで「あと５年」が「あと１０年」までもたせることができるかもしれません。そうすれば、足場代の削減につながります。

また、雨どいはパーツ毎に細かく分かれているため、部分的な交換工事も可能です。しかし、１５年を経過している場合は、全交換を検討しましょう。足場代の節約や、劣化による色ムラも防ぐことができます。

雨どいのトラブルは、街の屋根やさんにご相談ください

台風や豪雨などにより雨どいが破損した場合、火災保険で直せる可能性があることをご存じでしょうか。火災保険の補償内で工事を行う場合は、無償で交換することができるのです。ただし「被害を受けた日より、３年以内に申請しなければならない」「原状復旧しかできない」などの条件もあります。

街の屋根やさん坂戸店では、火災保険を使った雨どいの交換工事も多数ございますので、ぜひお気軽にご相談ください。