坂戸市にお住まいの皆さま、こんにちは。街の屋根やさん坂戸店です！

今日の施工事例は天窓の撤去工事をご紹介いたします。
トップライトとも呼ばれる天窓はお洒落な反面、経年すると雨漏りリスクも上がってしまうため、メンテナンスが必須です。
お家の屋根に天窓があるという方は、定期的な点検をおすすめします。

天窓（トップライト）とは

天窓（トップライト）とは、採光や換気のために屋根に設置される窓のことです。壁面に設置された窓に比べて、より多くの自然光を室内に取り込むことができ、開放的な空間を演出できるのが魅力です。
しかし、屋根という特性上、雨風や紫外線による影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に築年数が経過した住宅では、天窓からの雨漏りが発生するケースが多く見られます。

天窓からの雨漏りを放置すると、建物に深刻なダメージを与える可能性があります。

・天井や壁の染み、クロスの剥がれ: 室内側の天井や壁に雨染みができたり、クロスがはがれてしまいます。
・カビ・ダニの発生: 湿度の高い環境はカビやダニの繁殖を促し、アレルギーや喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります
・漏電: 電気配線に雨水が触れると、漏電や火災の原因となることがあります。
・建物の腐食: 雨水が建物内部に侵入し、木材を腐らせ、建物の耐久性を低下させます。

これらのリスクを回避するためには、天窓の定期的な点検とメンテナンスが非常に重要です。

現地調査の様子

早速、現地調査を実施させていただきました。
今回ご依頼いただいたのは坂戸市のK様。屋根には天窓が２つあり、そのうちの１つから雨漏りしているとのことでした。

室内

まず、室内を確認したところ、天窓廻りのクロスに雨染みが広がり、クロスの浮きも確認できました。
広範囲にわたって雨染みが広がっており、かなり前から雨水が染み込んでいたことが伺えます。

屋根

次に、屋根に上がって確認したところ、天窓のガラスにひび割れが見られました。
また、ガラスと窓枠の間のゴムパッキンが劣化しており、天窓廻りの板金も経年劣化が見られました。
築25年ということもあり、防水紙の劣化もあると考えられ、これらの複合的な要因により、雨水が建物内部に侵入し、雨漏りを引き起こしてしまったのです。

天窓撤去工事のご提案

天窓の耐用年数は一般的に25～30年と言われており、K様邸の天窓も築20年を経過していることから、経年劣化による雨漏りリスクが高まっている状態でした。
雨漏りリスクを根本的に解決する方法としては、天窓の交換、もしくは撤去という選択肢があります。
天窓を交換することで、再び採光や換気を確保できますが、定期的なメンテナンスは引き続き必要となります。
一方、天窓を撤去することで、雨漏りの心配がなくなり、メンテナンスの負担も軽減されます。

お客様のご要望と建物の状態を考慮し、今回は２つある天窓の両方を同時に撤去する工事をご提案させていただきました。
K様は「雨漏りの心配がなくなるなら」と、撤去工事をご決断されました。

天窓撤去工事の様子を大公開します♪

それでは、天窓撤去工事の様子をご覧ください。

工事準備

工事を始めるにあたり、まずは安全確保と養生を徹底的に行いました。
屋外では、作業員の安全を確保するために足場を設置し、高所作業のリスクを最小限に抑えました。
室内では、工事中に発生する埃や破片から家財を守るために、ブルーシートで広範囲に養生しました。
当店では、養生は、単に汚れを防ぐだけでなく、お客様の大切な家を守るという意識で行っています(*^-^*)

天窓の撤去

いよいよ天窓取り外すしていきます！
長年の風雨に晒された天窓は、見た目以上に劣化が進んでおり、取り外しには細心の注意が必要でした。
天窓を固定しているネジやボルトを一つ一つ丁寧に外し、ガラスやフレームに負荷がかからないように慎重に作業を進めました。
天窓を撤去したところ、天窓を固定していた木枠の一部が雨水によって腐食していることが判明しました。
これは、長年の雨漏りによって木材が湿気を吸収し、腐ってしまったことが原因と考えられます。

野地板の設置

天窓、木枠を撤去した開口部に、新たな木枠を取り付け、その上に野地板を設置しました。
木枠は、既存の屋根構造に合わせて正確に寸法を測り、しっかりと固定。
野地板は、厚みのある構造用合板を使用し、耐久性と防水性を高めました。
また、野地板の四隅は、特に念入りに防水テープで覆い、雨水の侵入を徹底的にシャットアウトしました。

防水紙の敷設

野地板の上に、防水紙を敷設しました。
防水紙は、屋根材の下に敷くことで、万が一雨水が浸入した場合でも、建物の内部に浸透するのを防ぐ重要な役割を果たします。
特に、野地板と既存の屋根材との接合部分は雨水が浸入しやすいため、隙間ができないように丁寧に敷き込みました。

天窓撤去完了！

新しい屋根材を葺いて、天窓の撤去工事は完了です。
屋根材は、既存の屋根の色に合わせて、同じ種類のスレートを用意しました。
しかし、新しい屋根材と既存の屋根材では、製造時期や日焼け具合によって多少色の違いが生じてしまうのは避けられません。
時間の経過とともに、紫外線や雨風によって色が馴染み、目立たなくなりますが、もし色の違いが気になる場合には、屋根塗装をセットで行う方法もあります。屋根塗装を行うことで、屋根全体の色を統一し、美観を向上させることができます。

室内側の天井工事

屋根工事が完了した時点では、室内側は野地板が見えている状態です。このままでも工事を終えることは可能ですが、今回はK様のご希望により、天井ボードを設置することになりました。

まず、木枠を取り付け、天井ボードを固定するための下地を作りました。木枠は、天井の形状に合わせて正確に寸法を測り、しっかりと固定しています。

Before ＆ After

木枠の上に天井ボードを設置しました。
天井ボードを取り付けたことで、室内側の美観が向上するだけでなく、断熱性や防音性も高まります。

天井ボードの設置後、天井クロスを張り替えれば、すべての工程が完了です！

まとめ

いかがでしたか？今回の施工事例は、天窓の撤去工事をお届けしました。

天窓は、お部屋を明るくしてくれる素敵なアイテムですが、年月とともにどうしてもメンテナンスが必要になってきます。特に、雨漏りは建物にとって大敵。早めの対策が、住まいを長持ちさせる秘訣です。

今回のお客さまも、雨漏りに悩まされており、思い切って天窓の撤去を決断されました。

工事中は、お客様とのコミュニケーションを大切にし、ご要望をしっかりとお伺いしながら進めました。天窓の撤去から室内の天井工事まで、全ての工程を丁寧に、そして心を込めて行いました。
工事後、「これで雨漏りの心配がなくなった」と、お客様の笑顔を見ることができ、私たちも本当に嬉しかったです。

住まいのことで何かお困りごとがあれば、どんな小さなことでも私たち街の屋根やさん坂戸店にご相談ください。
私たちはお客様の「困った」に寄り添い、最適な解決策をご提案いたします。
「もしかして、うちも？」と思ったら、お気軽にお問い合わせください。
プロの目でしっかりと点検し、お客様の住まいを長く快適に保つためのお手伝いをさせていただきます。

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