雨漏りの原因特定

まずは現地調査を実施。

天窓の木枠には黒ずみが見られ、
明らかに水が内部へ侵入した跡が確認できました。

木枠の黒ずみは「汚れ」ではなく、
内部に水分が入り込んでいるサインであることが多いです。

外部を確認すると、天窓周りにビニールテープが貼られており、
天窓本体の状態が確認できない状況でした。

ビニールテープはあくまで一時的な防水処置のため、
根本的な雨漏りを止めることはできません💦

長期間貼ったままにしておくと、内部に湿気がこもり、木枠の黒ずみやカビの原因にもなります。

今回は、すべてのビニールテープを撤去したうえで、防水処理を施工することになりました。

ビニールテープ除去

施工に入る前に、ビニールテープを丁寧に剥がします。
テープを剥がす際には、表面の塗膜を傷めないよう慎重に作業します。

長期間貼られていたビニールテープは、紫外線や熱によって劣化し、粘着剤が固着していることが多く、剥がした後にベタつきが残る場合があります。

この粘着跡が残っていると、新しいシーリング材が密着せず、早期の剥がれや浮きの原因になります。

そのため、テープ除去後は溶剤や清掃用クロスを使って粘着跡をしっかり除去し、表面を清潔な状態に整えます。

細かいゴミや油分が残っていると、プライマー（下塗り剤）やシーリング材が正しく密着しないため、この清掃工程が補修の仕上がりと耐久性を左右する重要なステップとなります！

養生作業

マスキングテープで養生を行います。
➡シーリング材を打ち込む部分のまわりをマスキングテープで保護する作業

養生をせずに施工すると、コーキング材がはみ出して見た目が不揃いになったり、厚みが均一でなくなったりします😣

シーリング工事において、とても重要な工程です(*’ω’*)

養生が完了したら、シーリング材を充填していきます。

今回は、コニシ株式会社製『ボンド シリコンコーク ブラック』を使用しています。

耐候性・防水性に優れ、金属やアルミ枠との密着性が高いのが特徴です！！

ヘラでしっかり押さえながら表面を均しています。
ヘラの角度や圧の強さを変え、直線部と角部で仕上がりを調整しました。

ヘラ仕上げによって内部の空気を抜き、密着性と防水性能を最大限に高めています👍

天窓の開閉金具やネジ穴は、水が侵入しやすいポイントです！

これらの部分にも丁寧にシーリングを充填し、細部の防水処理を行いました。

防水処理後は全体を確認し、シーリングが乾燥する前に、養生テープを剥がして仕上げます( ˘ω˘ )

工事完了

天窓まわりのコーキング補修が完了しました。

劣化していたシーリングが新しくなり、
防水性と気密性がしっかり回復しました。

これで雨の日も安心してお過ごしいただけます( ˘ω˘ )✨

天窓は採光や通風に優れた設備ですが、屋根の上にあるため雨風や紫外線の影響を強く受ける部位です。

ひび割れや黒ずみを見つけたら、早めの点検・補修が大切です。