施工前の状態

施工前のベランダでは、表面の防水層が剥がれ落ちており、下地が露出していました。
また、汚れの付着やひび割れ、シーリング部分の劣化も見られ、防水層としての役割を果たせていない状態でした。

このような状態になると、

✔雨水が下地に浸透しやすくなる
✔乾燥・湿潤の繰り返しで下地が膨れ・浮きを起こす
✔最終的には下階への雨漏りにつながる

といったトラブルを引き起こします。

今回は、水漏れを止めるためにベランダにウレタン防水を再施工していきますm(__)m

掃除・下地調整

まずは周囲への汚れや材料の飛散を防ぐため、養生シートで保護しました。

その後、床面のゴミや砂埃、剥がれた防水層などを掃除しました。

床面には既存防水の剥がれやひび割れが多数見られました。

ヘラを使って、浮きや劣化部分を除去するケレン作業を行い、素地を整えます。

その後、下地の不陸（凸凹）を均すため、カチオン系下地調整材を使用しました。

カチオン系下地材は、密着性が高く、ウレタン防水との相性が良い材料です。
この作業により、表面を滑らかに整え、ウレタン塗膜を均一に塗布できる状態に仕上げますよ✨

ひび割れ補修

外壁との取り合いや立上り部分には、経年による細かなひび割れが発生していました。

これらは雨水の侵入経路となるため、コーキング材での補修を行います。

下地処理をしっかり行うことで、ウレタン塗膜防水が密着し、長期間にわたって防水性能を維持することができます！

ウレタン防水塗料の塗布作業

まず1層目のウレタン防水材をローラーで均一に塗り、乾燥後に2層目を重ね塗りします。

層を重ねることで十分な厚みを確保し、強靭で柔軟性のある防水層を形成します！

ウレタン防水は弾力性が高く、建物の動き（伸縮）にも追従できるため、ベランダや屋上など、ひび割れが生じやすい場所にも最適な防水工法です。

トップコート塗布工程

ウレタン防水層がしっかり硬化したことを確認した後、仕上げにトップコートを塗布します。

トップコートは、
紫外線や雨風から防水層を守る「保護膜」としての役割があります。

表面の光沢や色あせが目立ってきたら、5〜7年を目安に再塗り替えを行うのが理想ですよ(*’▽’)

定期的なトップコートメンテナンスにより、
防水層の寿命を大幅に延ばすことができます！

【参考】
➡東広島市、ベランダ防水工事　FRP防水再施工！劣化補修から仕上げまで解説

➡広島市南区、加硫ゴムシート防水の上から施工するウレタン防水工事！

➡広島市中区、築40年　屋上防水工事でシート防水を施工！【IH工法を施工】