散水試験で漏水箇所を特定

まずは、屋上全体を確認しながら散水試験を実施しました。

水を撒いて様子を見たところ、カーテンレールの上あたりから水がしみ出てくるのを確認しました。
室内に現れる水の跡を確認することで、雨漏りがどの部分から入っているのかを推測します。

屋上の防水層は、塩ビシートと呼ばれる防水シートで覆われています。
このシートは幅が限られているため、つなぎ合わせて施工されています。

年数が経つと、つなぎ目の接着が弱くなったり、わずかに隙間ができたりすることがあります😣💦

今回は「屋上の防水シートのつなぎ目」から雨が入っている可能性が高いと判断しました。

プライマー塗布

コーキング材をしっかり密着させるため、まずは「プライマー」という下塗り材を塗ります。
これはいわば“接着剤”のような役割で、接着力を高めてくれます。

この工程を丁寧に行うことで、後からコーキングが剥がれにくくなり、防水効果が長持ちします。

コーキング材の充填

プライマーが乾いたら、雨漏りの原因となっていたつなぎ目のすき間にコーキング材を注入していきます。

コーキング材は柔らかく弾力があるため、建物の動きにも追従しながら水の侵入を防ぎます。

このとき、すき間の奥までしっかり入るように、少しずつゆっくり押し出していくのがポイントです(*’▽’)🌟

ヘラで均して仕上げ

注入したコーキング材を、ヘラで表面をならして整えます。
こうすることで、見た目もきれいになり、水がたまらないようになだらかに仕上げることができます。

また、ヘラで押さえることでコーキングがより密着し、すき間ができにくくなります。

応急処置完了！

すべてのつなぎ目にコーキング処理を行い、応急処置が完了しました。
仕上がりを確認した後、再度軽く散水して水の侵入が止まったことを確認します。

これで、当面の雨漏りを防ぐことができると思われますm(__)m

早めに応急処置をしておくことで、室内の被害を最小限に抑えることができます。
ただし、コーキングによる補修は一時的な対策です。

根本的に解決するには、後日しっかりとした防水改修工事を行う必要がありますよ( ˘ω˘ )