仙台市泉区での葺き替え工事 屋根下地の増張り＋スーパーガルテクト施工を紹介
仙台市泉区 足場
【工事のきっかけ】
仙台市泉区のお客様です。お問い合わせ頂いたキッカケは過去に２階屋根から発生した雨漏りに対しての不安からでした。数年前に雨漏りが起き、当時のお付き合いされていた業者さんへ修繕をお願いしたそうです。それ以降から弊社にお問い合わせを頂く期間は雨漏りの再発は無かったとの事。しかし、度重なる大きな地震や昨今の天候の悪化などがあり、今後【また雨漏りが再発するのではないか？】という不安から屋根のメンテナンスを検討されていたそうです。
何社か現地調査や見積もりを依頼していたものの、お客様自身が望まれる屋根メンテナンスのプランが提案されなかった事もあり、インターネットで屋根の専門業者を探していたとの事でした。そんな折、たまたま弊社【街の屋根やさん仙台店】のHPをご覧になって頂く機会があり、たまたま会社近くに来る用事も有ったことから弊社事務所にご来店いただきました。
調査日の打ち合わせを行い早速現地にお伺いし、屋根の状態やカバー工法以外のご提案、お客様が１番心配されてた屋根下地の状態や補強等が可能なのかをご説明させて頂きました。
今回の工事では雨漏りの発生した２階部分のみ・屋根の葺き替えを行い、下屋根部に関しては塗装業者さんにて塗装を行うとの事です。
何度かご訪問・打ち合わせを重ねた結果、お客様のご納得いただけるプランが提案できたこと、屋根専門業者として安心・信頼して頂けた事から工事依頼を頂き着工の運びとなりました。
ビフォーアフター
施工前
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施工後
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基本情報
- 施工内容：足場
- 施工期間：20日間(全工程)
- 築年数：約３０年
- 施工費用：１９０万円/税込(※2021.11現在での価格となります。)
- 使用材料：ＩＧ工業 スーパーガルテクト
- 保証年数：自社雨漏り保証10年 メーカー保証20年(塗膜)
既存の屋根材を撤去していきます。既存屋根材は金属製の長尺・横葺き屋根材になります。【長尺】とはその名の通り【建物の屋根長さに合わせた１枚ものの屋根材】になります。メリットとしては【繋ぎ目がないので雨漏りしにくい】事が挙げられますが、デメリットとしては【屋根材の伸縮率が高い(伸び縮みしやすい)】【部分的な補修が難しい】等が挙げられます。屋根本体材は垂木(たるき)に釘で固定されていますので１つ１つ手作業にて釘を抜いていきます。
屋根本体材の下には【ルーフィング】と呼ばれる防水シートが施工されています。屋根全体を覆う黒いものがルーフィングです。主成分は【アスファルト】となり、イメージしやすいのは道路でしょうか？こちらの部材で屋根の一時防水を担っています。
ルーフィング撤去後、屋根に敷かれていた【石膏ボード】を撤去していきます。今ではあまり見かけなくなりましたが、数十年前までは屋根の断熱・雨音の軽減を目的に施工されていました。その下に見えている木材が【屋根下地材】になります。施工当時に多く見られる【杉のバラ板】と呼ばれるものになります。
こちらは屋根の【軒先（のきさき）】部分になります。【広小舞（ひろこまい）】と呼ばれる部分で多少の腐敗が起きていました。これは若干の雨漏りを起こしていた為に起きてしまった症状です。この箇所は建物の【外側】に当たる部分ですので室内への浸水はありません。しかし、このまま放置しておくと侵食が進み、屋根材が飛ばされる原因の１つとなってしまいますのでしっかりと交換・補修をしていきます。
屋根の劣化部分の補修が済んだら屋根下地に【構造用合板（こうぞうようごうばん）】を増し張りしていきます。一般的な呼び方として良く耳にするのは【コンパネ】でしょか？こちらを先程の石膏ボードの代わりに施工していくことで【優れた耐震性・耐風性・気密性・防音性】が確保できるようになります。
実は今回、弊社に決めて頂いた決定打になったのがこの【合板の増し張り】になります。お客様の方で他社様に『カバー工法ではなく、雨漏りした箇所の屋根下地が心配だから屋根の葺き替えで、石膏ボードからコンパネに張り替えて欲しい。』と相談しところ『カバーでも大丈夫です。』と返答されたそうです。
その回答に納得がいかなく、弊社へご相談頂きました。
合板の増し張り後、防水紙(ルーフィング)を施工していきます。今回使用した防水紙は【改質アスファルトルーフィング】と言い、通常・新築などで多く使用されている【アスファルトルーフィング】にゴム繊維を織り交ぜた物になります。アスファルトルーフィングよりも防水性に優れ、長期にわたりお客様のお家を守ってくれます。
新規屋根材に【スーパーガルテクト】を施工していきます。こちらの材料は葺き替え・カバー工法どちらにも対応しており、断熱材を含むことから雨音などの遮音性・断熱性能にも優れています。屋根の水下方向から水上に向かって施工を行います。
本体材はビスにて固定していきます。ビスの留め付け位置は屋根下地の【垂木】ピッチに合わせ、４５５mm間隔で留めます。予め垂木位置に墨出しもしておきます。
屋根材の２段目・３段目に専用の【雪止金具】を取付けます。一部地域を除く関東より南ではあまり取付けませんが、ここ宮城では冬にまとまった雪が降りますので取付けておくと安心です。弊社では標準設備にてお見積りしております。
屋根の端部(寄棟の場合は隅棟部)には専用の【捨て水切り】を取付けます。この部材は横走りした雨水を外部に排出する部材になります。この部材を間違った取付けなどしてしますと雨漏りの要因となってしまいますので、しっかりとした技術で取付けていきます。
同じ工程を繰り返していき、水上部までガルテクト本体材を施工していきます。屋根の頂上まで葺き上げたら雨仕舞い（あまじまい）用の下地を取付けて、棟板金等の専用部材を施工します。作業期間中は１日の作業終わりには常にシート等で養生はしていますが、この状態まで屋根が仕上がってくるとほとんど雨漏りはしませんので、工事店としては安心できる状態になります。
本体材の葺き上がった屋根に役物部材を取付けていきます。屋根の隅棟(すみむね)部・頂上の平行棟（へいこうむね）部に棟板金材を取付けます。
まずは下地材となる【タフモック】という部材をビスにて固定します。この【タフモック】という部材は材販メーカーの【KMEW(ケイミュー)】様の商品で、樹脂製のプラ貫板となる為・従来の木材の貫板と比べて腐敗しにくく、長持ちする材料となっています。
隅棟の水下側から取付けていきます。ジョイント部には【シーリング材(コーキング)】を入れ、雨水の浸入を防ぐように施工していきます。
棟の頂点に新規で開口を設け【換気棟】を新設します。取り付けることで屋根の小屋裏天井部分の熱い空気や湿気を逃がす役割が出来ますので、屋根・家全体の環境が良くなります。
今回の工事は屋根工事以外にも細かい板金工事を頂いていましたので、全体の工事としては１ヶ月程でした。
屋根工事自体は天候にも恵まれておおよそ２週間程度で完成です。
こちらが換気棟になります。今回のお客様宅では屋根面積も大きいことから、取付け台数いっぱいで２台取り付けさせていただきました。
隅棟と平行棟の交わる部分(巴部)には外部にもシーリング仕上げを行います。板金材自体は互いに重ねて有り、ジョイント内部には一次のシーリング処理を行っていますが、この部分が経年劣化で最も雨漏りを起こしやすい場所の１つとなりますのでしっかりとできる限りの施工をしていきます。
今回の屋根形状は【寄棟】という形状になり【谷】と呼ばれる屋根部位も含まれています。こちらも専用の谷板金部材を入れて屋根を処理していきます。
この谷部分が屋根上の雨水が集まりやすい部分となりますので、慎重に施工しました。
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