現場調査で分かった劣化箇所

さっそく現場調査に伺い、お住まい全体を確認していきました。

まず目についたのは、お悩みだったベランダ下の軒天部分のシミです。シミの原因はおそらく雨漏りと考えられます。さらに、シミだけでなく軒天材がたわんでいる箇所も発見しました。

これは内部に水分がたまっているサインのひとつです。サーモグラフィカメラで確認すると、やはり内部に雨水が浸入している反応が見られました。

さらに外壁も全体的に確認したところ、欠けやシーリングの痩せ・割れなども見受けられます。雨樋やシャッターなどの色褪せも、進行している様子です。

雨漏りを改善し、家の美観を取り戻すためにも、今回は外壁全体の塗装・補修＋ベランダ防水工事をセットで行うことになりました。

足場設置後は、まず高圧洗浄を行います

工事は足場を設置することからスタート！　その後、外壁やベランダなどの長年の汚れ・コケ・カビをしっかり落としてから塗装に入ることで、塗料がきちんと密着して長持ちする仕上がりになります。

この下地処理は、実は塗装工程の中でもとても重要な作業のひとつです。

シーリング補修で雨水の侵入経路をブロック

まずは外壁の目地（継ぎ目）部分の補修から開始します。

外壁の目地部分にはシーリング材が充填されていますが、経年で痩せたり割れたりしてしまいます。ここから雨水が入ると、壁の内部に浸水してしまうリスクが高まります。

シーリング施工の流れは、

• 古いシーリングを撤去
• プライマーを塗布（シーリングがしっかり密着するようにする下処理）
• 新しいシーリング材を充填
• ヘラで押さえてきれいに仕上げ

という順番で行っています。

こうして隙間をきちんと埋めることで、雨水の侵入をしっかり防止します。

軒天・外壁の丁寧な3回塗り

外壁や軒天部分は、下塗り → 中塗り → 上塗りの計3回塗装で仕上げます。

塗装には、「超低汚染リファイン1000SI-IR」という高性能な塗料を使用しました。

この塗料は汚れがつきにくく美観が長持ちする効果を持っています。さらに遮熱性能もあり、室内温度上昇を抑えてくれるのも特徴です。

また、塗装時には「ダメ込み作業」という工程も行います。

これは細かい窓枠まわりや隅の部分を先に刷毛で丁寧に塗り込む作業のことです。ローラーでは届きにくい場所までしっかり塗膜を作っておくことで、ムラのない仕上がりになります。

雨樋やシャッターの金属部分はケレンから塗装

雨樋・シャッター・水切り・霧除け屋根など、金属部分の塗装もあわせて行います。

金属部分はまず「ケレン作業」を行います。
これは、古いサビや汚れを落とし、塗料をしっかり密着させる上で、欠かせない工程です。

ケレン作業はヤスリやサンドペーパー、専用工具を使って行います。

ケレン後はサビ止め塗装→上塗り2回の順で仕上げていきます。こうすることで、風雨に晒される金属部分もサビに強くなり、長く美しい仕上がりが保たれます。

ベランダの防水工事も実施

今回の工事ではベランダ防水も行いました。

ベランダの外壁部分にひび割れも確認されていたため、まずは下地補修を実施。その後、リボール防水（L1〜L4工程）という防水工法を施工しました。

このリボール防水は、弾力性が高く割れにくい上に、重ね塗りができるのでメンテナンスしやすいという特徴があります。

防水層をしっかり作ることで、今後は雨水の侵入リスクが大きく減ります。

細部まで仕上げるタッチアップ作業

最後は「タッチアップ」作業も行いました。タッチアップ作業とは、塗装後に細かいムラや塗り残しを確認して修正する仕上げ作業のことです。

特に塗装の境目や細かい部分などは、塗り終わって乾いたあとに再確認しながら、ていねいに整えていきます。

こうした細かな積み重ねが、完成後の見た目の美しさと長持ちする塗装面につながります。

外観もすっかりきれいに生まれ変わりました！

すべての工程が完了し、シミが気になっていたベランダ下の軒天もすっかりきれいになりました。

外壁も新築のようにきれいに仕上がり、お客さまにもとてもご満足いただけました。雨漏りの心配も解消し、これからも安心してお住まいいただけます。

お住まいの小さな異変も早めのご相談がおすすめです

今回のように「なんだかシミができてきたな…」という小さな異変でも、実は早めの対処がとても重要です。

雨漏りは放置すると、

• 木材の腐食
• 内部の断熱材の劣化
• カビやシロアリの誘発

などさまざまなリスクにつながる可能性があります。

街の屋根やさん土浦店では、こうした外壁塗装や屋根・ベランダの防水工事まで幅広くご相談・点検・お見積りを無料で行っています。

「ちょっと気になるけど、まだ工事までは…」という段階でもお気軽にお声かけください。早めの点検が、大切なお住まいを守る一番の近道になります。