街の屋根やさん神戸西店の上橋です。

本日、ご紹介する施工事例は加古川市で行った「塩ビシートを用いた屋上防水工事」になります(^_^)/

屋上やベランダに施工されている防水材の種類は様々ですが、いずれにしても傾斜の緩い屋上やベランダから雨漏りすることは非常に多いです。

15年周期でメンテナンス時期を迎えると言われている屋上防水ですが、どのような工法で工事するのが望ましいのでしょうか？

既存の防水材の種類や建物の環境によって防水工事の工法は異なりますが、今回は塩ビシートを用いた防水工事を行いましたので費用と工程を詳しくご紹介していきましょう！！

加古川市で屋上防水工事を行う現場紹介

コチラが、加古川市で塩ビシートを用いた屋上防水工事を行う現場になりますよ(^_^)/

建物構造は2階建てRC造のハイツで、築38年の建物になりますね！

20年前に全体的な屋上防水工事を行いゴムシート防水を施工されたようですが、経年劣化で各所傷んでいる様子ですので、2回目の屋上防水工事を行うことになりました！

2階建てということもあり、仮設足場なしでの防水工事になりますよ。

コチラは、屋上防水に設置されている排水ドレンですが径が小さいですね、、、

構造上、仕方ないですがドレンの径が小さいと落ち葉などが詰まりやすいので「落ち葉除けネット」の設置をお勧めしております(^_^)/

塩ビシート防水には費用の異なる2種類の工法がある

それでは、塩ビシートを用いた屋上防水工事を始めていきましょう(^_^)/

まずは、既存のゴムシート防水の端部に設置されている「抑え金物」を撤去していきますよ！

コンクリート用の釘で固定されているので、バールを使用して1本ずつ抜き撤去していきます。

今回、屋上防水工事で採用した工法は「塩ビシート防水機械固定工法」になります(^_^)/

塩ビシート防水を用いる工法は2種類あり、既存の防水材にダイレクトに貼る「密着工法」と既存の防水材の上から下地を作り施工する「機械固定工法」があります。

既存の屋上防水がゴムシート防水の場合は「密着工法」で施工できないため、「機械固定工法」を採用しました！！

この工法では、既存の屋上防水材の立ち上がり部分のみを撤去していきます。

屋上防水工事で重要な下地工事を徹底解説

撤去した屋上の立ち上がり部分に、下地となるセメントを塗っていきます(^_^)/

既存の下地の表面を平らにすることが目的ですね！

ちなみにですが、立ち上がり部分は「密着工法」になりますので後程ご紹介しましょう。

今回のような屋上防水工事では施工期間が7日間程度必要です。

施工中に雨が降ってくると撤去した立ち上がり部分から雨漏りするリスクがあるため、撤去した立ち上がり部分にウレタンを用いて仮防水しておくと安心ですよ(^_^)/

排水溝の内部が劣化し雨漏りに直結しているケースは非常に多く、この部分をしっかりと補修しないと屋上防水工事を行っても雨漏りは直りません(>_<)

そこで、使用するのが「改修用ドレン」になります。

改修用ドレンは四角い亜鉛版の中心に穴が開いており、そこからジャバラのホースが取り付けられているものなんですね。

このジャバラのホースを既存の排水溝に突っ込むことにより、排水溝内部の劣化箇所に雨水が流れ込まないようになっております！！

屋上防水工事で既存の防水材の上から貼っているこの鶯色のシートは「絶縁シート」と呼ばれるもので、既存の防水層と新しい防水材との「縁を切る」役割がある部材となります。

機械固定工法のポイントとして「ディスク」と呼ばれる円盤状の部材を取り付けていきますよ。

絶縁シートには60センチ間隔で印が付いているので、この印の部分に下穴を開けてディスクをビス止めしていきます！！

要するに、このディスクにのみ塩ビシートを貼り付け、それ以外の場所は空気層にする工法が「塩ビシート防水・機械固定工法」となります。

屋上防水の端部には「平鋼板」と呼ばれる下地材を取り付けていきます(^_^)/

先ほどのディスクと同じ役割で、新しい塩ビシート防水を密着させる下地材になりますね！！

この様な形で、塩ビシートを用いた屋上防水工事の下地が完成しました(^_^)/

同じ防水工事現場でも工法が違う！平場と立ち上がり部分の違い

それでは、加古川市での屋上防水工事でメインとなる「塩ビシート」を貼っていきましょう(^^)/

塩ビシートは「塩化ビニールシート」の略称で、既存のゴムシート防水よりも破れにくく長持ちするため、今現在では多くの防水工事現場で使用されております。

最初に平場部分のみ塩ビシートを転がして、ジョイント部分に専用の接着剤を塗っていきますよ！！

屋上防水の立ち上がり部分も塩ビシート防水を貼っていきますが「機械固定工法」ではなく「密着工法」で施工していきます(^^)/

冒頭でも説明しましたが、密着工法はその名の通りで「既存の防水下地に直接シートを貼る工法」です。

立ち上がり部分のような細かい場所には、ディスクなどを取り付けることができない為、基本的にはこのような方法で施工していきますよ。

屋上の立ち上がり部分に施工している塩ビシートは、しっかりと密着するようにローラーを使用して転圧していきます！！

シワが出来ないように塩ビシートを貼っていくことがポイントですね(^_^)/

こちらは、機械固定工法ならではの機械になります(^^)/

ディスクと同じ形状のアイロンみたいなもので、塩ビシート防水の上から熱で融着させていきます！

一つのディスクに融着させる時間は10秒ほどかかりますので、防水工事の面積が大きくなると結構時間がかかる作業ですね。

塩ビシート防水機械固定工法で必要なオプション材料

これは「脱気筒（だっきとう）」と呼ばれるもので、あらかじめ空気層を設けていた場所からの湿気を外部に排出させる煙突のようなものですね！！

大きさはそんなに大きくないので、ベランダや屋上が生活県内の方でも邪魔にはならないと思いますよ(^^)/

材質はステンレスですので、錆びる心配もありません。

屋上防水工事も終盤になります！

塩ビシートの端部は剥がれやすいので「押さえ金物」と呼ばれるＬ型のアルミ材を取り付けていきますよ(^_^)/

振動ドリルで下穴を開けてアンカー固定していきますよ(^^)/

振動ドリルを使用する際は騒音がしますので、あらかじめ告知をしているほうが無難ですね。

最後は、抑え金物と塩ビシートの取り合い部分にシーリングをして完了になりますね(^_^)/

このシーリングは10年程度で劣化してくるので、定期点検を行いメンテナンスする必要があります！！

屋上防水工事で使用した塩ビシートの各部おさまり

排水溝の収まり！

立ち上がり部分の収まり！

屋上にある突起物廻りの収まり！

塩ビシート防水を用いた屋上全体の収まり！

塩ビシートを用いた屋上防水工事に必要な費用紹介

ということで、加古川市での塩ビシートを用いた防水工事が完了しました(^^)/

塩ビシート防水機械固定工法の費用は1㎡当たり5,500円～となっており、屋上の形状や既存の防水材の種類によって異なります！

街の屋根やさん神戸西店では「無料点検・無料見積もり」を兵庫県全域で行っておりますので、お気軽にご相談くださいね！！

今お住いのお家やお勤め先の工場や事務所をこの先どうしていきたいかが重要で、それに見合ったご提案をすることが街の屋根やさん神戸西店の仕事だと思っております(*^^*)

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