ホーム > 水戸市で漆喰不良と歪みのあった棟瓦を強化棟に取り直して耐震性…
水戸市で漆喰不良と歪みのあった棟瓦を強化棟に取り直して耐震性も向上
【工事のきっかけ】
問い合わせフォームより、漆喰の修繕についてご相談をいただいたことがきっかけです。お客様は今までも何度かメンテナンスを行ってきましたが、今回もその一環で調査の依頼を寄せてくださいました。
以前の補修で漆喰を重ねて塗ったらしく、剥がれた箇所が方々で見つかり、また棟にも歪みが生じていることから、土台に不具合が起きていると判断しました。
劣化症状に合わせ、2階は棟瓦を強化棟に取り直し、1階は漆喰を詰め直す方法で棟を健全な状態に戻します。
基本情報
- 施工費用:77万円(1階漆喰詰め直し工事・足場費用・運搬費用含む)
- 使用材料:七寸丸瓦・シルガード・タワーロック・樹脂製垂木・ステンレスビス
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は、水戸市で完了した2階の棟瓦取り直し工事の模様をご紹介いたします。
漆喰不良と歪みが見つかった棟を、下地から健全な状態に改善し、耐震性の高い強化棟に仕上げました。
まずは、先に行った1階の漆喰詰め直し工事から軽く振り返ってみましょう(*ˊᗜˋ*)ノ
「古くなった漆喰を取り除く→新しい漆喰に詰め替える」が本来の施工方法ですが、面倒な作業を省き単に重ね塗りをしたような痕跡が見られ、あちこちで漆喰がボロボロと剥がれていました。
傷んだ既存の漆喰は全て撤去した上で、土台となる棟土を均して調整します。
今回使用するのは、従来の漆喰よりも防水性や耐久性に優れたなんばん漆喰です。
棟土と強固に密着させるために、接着強化材のプライマーを塗布しながら新規の漆喰を隙間なく塗り込み、表面を綺麗に整えて詰め直しを完成させました。
それでは、いよいよ2階の棟瓦の修繕に入ります。
漆喰不良や、土台の不具合により起こった歪みを改善すべく、耐震機能を向上させた強化棟に取り直す内容で行います(๑•̀ – •́)و✧
施工前日に架設を終えた足場に、荷物の上げ下ろしをスムーズにする昇降機を取り付けました。
続いて、既存の棟瓦と傷んだ漆喰を撤去します。棟を解体する際は、土埃などが飛散しないように配慮しつつ手作業で静かに行い、順に昇降機で下へ降ろしていきます。
解体で出た廃材は、お客様ご自身が処分されるとのことです。
ご自宅の敷地内や、所有している山などに置く場合は、廃材処分費はかかりません( ´͈ ᵕ `͈ )
今までは熨斗瓦(平たく縦長な形の瓦)を数段積み上げた棟瓦でしたが、今工事では
強化棟金具(タワーロック)を使用した、
地震に強い棟に変更します。
東日本大震災以降は、日本家屋特有の熨斗瓦を何枚も高く重ねる棟ではなく、軽量化も実現できる強化棟での取り直しが多くなっています。
高さを調節して下地に取り付けた強化棟金具に、
樹脂製垂木を渡します。
樹脂製は木製と異なり、水に強く腐食しない素材なので、昨今は下地材として多用されているんです。
強化棟金具は、垂木を強固に支えられる約660㎜ピッチ(間隔)で配置しました。
使用する漆喰は、1階の詰め直し工事と同様に、
なんばん漆喰(シルガード)です。
シリコンなどが含まれたなんばん漆喰は、従来のものよりも防水性や耐久性に優れ、雨漏りの原因となりやすい棟や取り合い部に多く採用されています。
なんばん漆喰は白色と黒色がありますが、成分はほぼ同じになりますので、お客様にはお好みで選んでいただいています。
引き締まった渋い印象になる黒と、鈍色の瓦に美しく映える白、対照的な仕上がりになりますよ(*ˊᵕˋ*)
なんばん漆喰を樹脂製垂木の下部にしっかりと詰め込み、さらに両側から包むように覆い、鏝で整えて土台を形成します。
強化棟金具・樹脂製垂木・なんばん漆喰が一体化することで、さらに防水機能が高まり、強固な棟下地ができ上がりましたd(‘∀‘*)
完成した下地には、雨仕舞い用として棟瓦を設置します。
用意したのは、通常の冠瓦よりも幅が広い七寸丸瓦です。
丸瓦は五寸・六寸・七寸とサイズが分かれ、棟に合わせて幅を決めますが、今回は傘が大きい方が雨には当たらないという原理から、七寸を選びました。
三方向に分かれた三つ又部には、三つ又瓦を使用します。
設置した棟瓦は、防水パッキン付きの瓦用ステンレスビスを2本留めにして、垂木にしっかりと固定しました。
ビス穴からの雨水の侵入を防ぐパッキンが付いた錆びないステンレスビスは、棟瓦の固定には最適で欠かせない材料なんです。
ちなみに、樹脂製垂木やパッキン付きステンレスビスは当店の標準仕様です。
続いて
風切り丸の漆喰を取り直します。
切り妻屋根の端に縦に葺かれた丸瓦の列を、風切り丸(かざきりまる)と言います。
意匠性を高めるアクセント的なものに見えますが、風の被害を抑えるという重要な役割があります。
一旦丸瓦を外して内部の漆喰を詰め直し、再設置した丸瓦を新しい銅線で緊結固定しました。
風切り丸瓦を再利用することで、工事費も削減できますね((*^^)v
棟を解体したタイミングでないと交換できないのが
谷板金です。
谷板金は屋根面同士が接合する谷の部分に作られる通水路で、雨樋のような機能を持つことから谷樋とも呼ばれ、棟同様に雨漏りのリスクが高い場所になります。
周囲の瓦を一時的に外し、古い谷板金を撤去した後、ガルバリウム鋼板製の谷板金に交換しました。
瓦内に雨水が入り込まないように、
谷シーラー(谷面戸)を設けます。
スポンジ状の素材で、強風を伴う横降りの雨もガードできる上、瓦座の役目も果たす優れものなんです。
新しい谷板金の両端に貼り付け、工事のために取り外した瓦を元の位置に丁寧に戻します。
これで、1階と2階の全ての工事が完了しました!
作業を見守りながら子育てにがんばっていたツバメさんは、足場を撤去した翌日に、立派に成長した雛鳥とともに飛び立っていきました(。•ө•。)
今回の水戸市のお宅は、
1階が漆喰詰め直し、
2階が強化棟に替える棟瓦取り直しといった異なった方法を用い、これからも安全に長く住んでいただける施工を行いました。
地震や自然災害に強い作りになって安心したと、お客様もでき上がりを喜んでくださいました。
K様、この度は漆喰工事をご用命いただき誠にありがとうございました。
街の屋根やさん水戸店では漆喰を始め、屋根や住宅に関するあらゆる工事を承っております。
茨城県内であれば、ご相談・調査・お見積りは無料!お気軽にお問い合わせくださいね*( ᵕ̤ᴗᵕ̤ )*
関連記事➤茨城県全域!屋根調査・お見積りまで無料で承ります(無料点検内容)
この記事を書いた加盟店
電話 0120-989-742
E-Mail yane-mito@efc-fy.co.jp
株式会社イーエフシー
〒310-0805
茨城県水戸市中央2丁目10番26号カーサモンテ3F
茨城県の加盟店一覧
電話 0120-989-742
E-Mail yane@okanokougyou.co.jp
株式会社岡野工業
〒300-0332
茨城県稲敷郡阿見町中央1丁目4-8 102号
電話 0120-989-742
E-Mail yane@kasumibisou.com
株式会社霞美装
〒300-0013
茨城県土浦市神立町682−20
電話 0120-989-742
E-Mail info@kishida-kougyou.com
有限会社岸田工業
〒301-0000
茨城県龍ケ崎市六斗蒔8956-5
共通の施工事例はこちら
記事がありません
表示する記事はありませんでした。
各種屋根工事メニュー
私たち『街の屋根やさん』は神奈川県を含む関東全域を施工エリアとする、お住まいの屋根の専門店です!
街の屋根やさんでは下記の工事を取り扱っております。工事内容の詳細は各工事ページでご確認下さい。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様の不安を解消できるように、お問い合わせから工事の完成までの流れをご紹介しています。
街の屋根やさんが施工している様々な屋根工事と屋根リフォームの一覧をご紹介します。
お客様から寄せられた屋根に関する疑問を、当店スタッフが親身に回答しています。
弊社で行った施工事例をご紹介しています。詳細な説明と写真でわかりやすくお伝えします。
弊社の会社概要になります。街の屋根やさんとはこんな会社です。