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茨城町の入母屋屋根で漆喰詰め直しが完了!同時に小壁漆喰も塗装
茨城町 屋根材(瓦)
【工事のきっかけ】
入母屋造りの瓦屋根漆喰が黒ずんできており、所々で剥がれも起きていました。
漆喰の重ね塗りではなく、古い漆喰を除去して再施工をしてくれる業者をインターネットで探し、漆喰施工に詳しそうな街の屋根やさん水戸店さんへ相談したのがきっかけです。
※2023年9月18日更新
基本情報
- 施工内容:屋根材(瓦)
- 施工期間:約2週間
- 築年数:約40年
- 使用材料:なんばん漆喰(シルガード)・密着強化材・セラマイルド(白に若干の黒を調色)
茨城町 / 入母屋屋根 / 漆喰詰め直し工事 / 小壁漆喰塗装
茨城県の皆様こんにちは、街の屋根やさん水戸店です。
本日は茨城町で完了した漆喰詰め直し工事と小壁漆喰塗装工事についてお届けいたします。
まず工事前の漆喰の状態を軽く振り返りたいと思います(^^)/

日本瓦が美しい、重厚感のある純和風建築の堂々とした佇まいのお宅です。
お客様が気にされている漆喰の黒ずみや剥がれは、どのような様子なのでしょうか?
大棟(屋根の最も高い位置にある棟)は15段積みの甍棟で、中央部分には輪違の飾りが施された非常に立派な造りです。
棟の高さや造りが立派になればなるほど漆喰も多用されますので、どうしてもメンテナンス箇所は増えてしまいます。
ご主人様のご指摘通り漆喰は全体的に黒ずんだ色に変わり、また所々で土台から剥がれてしまった漆喰も見られました。

大棟の鬼瓦の漆喰が破断

化粧棟の鬼瓦のずれを発見
15段積みの甍棟の鬼瓦は、あまり目にする機会がないほど大きいもので、少々見入ってしまいましたが…ここにも問題がありました(-_-;)
鬼瓦の周りに塗られた漆喰を「鬼巻漆喰」と言いますが、ぱっくりと割れています。
また、化粧棟の比較的小さな鬼瓦にもずれが確認できました。
調査結果を踏まえ、今回は大棟と軒先方向に伸びる隅棟の漆喰を詰め直し、化粧棟の棟瓦の一部を取り直す工事を行うこととなりました。

工事に入る前に家屋の周囲を養生

足場兼工具類を支える半貫板
工事を始める前の下準備として、まず家屋の周囲をシートで養生します。
次に瓦屋根用の止め金具に半貫板を渡し、足場を設置します。
高所作業時での職人の安全を図るのはもちろんですが、工事に必要な道具類を支える役割もあり、これ一つで作業効率がぐんとアップするんですよ!

3名体制で臨む入母屋屋根の漆喰工事は…
大棟(甍棟)81.1m/隅棟30.3m/風切り丸(大棟から軒先まで葺いた丸瓦)29.2m/葺き止め16.9m/鬼瓦取り合い32箇所
棟自体がとても長く、施工エリアがとても大きいのが特徴です。
専用の道具を用い、傷んだ古い漆喰を解体撤去していきます。
こちらの入母屋屋根は6寸(約31度)の勾配があり、一般の方が屋根の上に立つと転がり落ちそうな感覚を覚えるほどの急傾斜です(;゚д゚)
漆喰のプロたちも足場に十分気をつけながら、三日月形に詰まった部分を一つ一つ確認しては、手際よくハンマーで取り除きました。

解体撤去された傷んだ漆喰

養生シートに落ちた細かな漆喰
解体された漆喰は屋根の上で塵取りで集めて袋詰めにしますが、どうしても細かな欠片が落下してしまいます。
その点も見越し、転がり落ちるであろう場所にあらかじめ養生シートを敷き込み、お客様の敷地内に余計なものを残さないよう配慮しているんです(*’▽’)

漆喰を剥がしていると、なんと
ヘビの抜け殻が出てきました(゚д゚)!
輪飾りの隙間が、ちょうど脱皮に適していたのでしょうか?
引っ張り出したところかなり太いもので、大きさから考えるとアオダイショウ?
ヘビの抜け殻は旧くから金運や開運をもたらすと言われ、風水系のアイテムとして販売されていますが、まさか工事中に遭遇するとは思わず…(*_*)
屋根工事中は鳥やコウモリ等々、思いがけない生物の痕跡を見つけることが多いんです。

今回の漆喰工事では、馬場商店さんの
「シルガード(なんばん漆喰)」を使用しました。
従来の主成分である石灰にシリコン等を混ぜ合わせたもので、より防水性や耐久性に優れています。
社寺建築から一般住宅まで幅広く用いられ、瓦屋根には欠かすことのできない漆喰材です。
職人愛用の漆喰関連の鏝や道具類の一部です。
鏝は様々な形状に対応するため、常時6~7種類は必要になります。
そしてもう一つ欠かせないのが、漆喰を綺麗に密着させる「接着強化材」です。
棟の土台となる葺き土と漆喰は、実はあまり相性がよくありません。
普通に塗布しただけでは、漆喰が剥がれてしまう可能性もあるので、より強固に接着させる方法として当店では欠かせないアイテムです。
万全な下準備を経て、いよいよ漆喰の詰め直し作業に入ります!
漆喰はまとめて捏ねるのではなく、必要な分をその都度用意しています。
漆喰を塗る前に、葺き土に接着強化材をピンポイントで馴染ませます。
狭い箇所にも対応できるよう、スプレーボトルには細いノズルが付いています。
接着強化材が乾かないうちに、鏝で漆喰を塗り込んでいきます。
上の平たい熨斗瓦と下の瓦に押し付けるように詰め、徐々に均しながら最後に表面を綺麗に整えます。
途中で何度も追加の漆喰を練りながらひたすらこの作業を繰り返し、職人たちは黙々と棟を仕上げていきました。

経年ですっかり剥がれていますが、甍棟には元々
縦縞に化粧漆喰が施されていました。
こちらも以前と同様の設えに復元したいと思います(“0″*)ノ
縦状にテープを貼って養生し、化粧漆喰を形成していきます。
中央の輪違飾りの両側に復元された化粧漆喰は、棟全体を引き締める効果もあり、元通りのイメージに戻ったとお施主様も喜んでくださいました。
化粧漆喰の後は、鬼瓦に取り掛かります。
破断していた漆喰は取り除かれ、新しい南蛮漆喰で重量感のある鬼瓦を支えます。
接合箇所である取り合い部も綺麗に納め、これで大棟の漆喰詰め直し工事はほぼ終了しました。
隅棟も大棟同様に傷んだ漆喰を取り除き、新たな漆喰を詰め直しました。
先端の止まりの部分には、お客様たってのご希望で黒なんばん漆喰を使用しました。
以前は他と同様に白色の漆喰でしたが、汚れや黒ずみが目立ちずっと気にされていた箇所だそうです。

黒なんばん漆喰に変えたことで、黒に近いいぶし色の瓦とも見事に同化していますね。
長年大切に住まわれているお施主様だからこそのチョイスだと思います(*^^)v
中の葺き土が見えるほど鬼瓦がずれていた化粧棟は、
一部を取り直す工事を行います。
鬼瓦の近くの棟瓦を一旦取り外し、既存の漆喰を全て撤去します。
土台となる整えた葺き土の上に、なんばん漆喰を詰めていきます。

漆喰の上に載せた熨斗瓦を銅線で緊結

銅線で緊結した熨斗瓦に漆喰を盛る

漆喰と熨斗瓦を交互に設置

最後に半丸状の棟瓦を設置

棟自体を強化することにより、ずれが起こっていた化粧棟の鬼瓦はしっかりと固定されました。
重い鬼瓦が万が一脱落しては大変ですので、これで一安心ですね(^^)/

屋根の漆喰工事と一緒に進めていたのが、
小壁漆喰の塗装です。
屋根の漆喰が黒ずんでいたのと同様に、真っ白だった壁の漆喰も年数の経過とともに汚れが付着し、沈んだ色合いにくすんでしまいます。
使用する塗料は、関西ペイントさんの
「アレスセラマイルド」の艶消しです。
防カビ性や防藻性に優れ、小壁漆喰にも塗布できる塗料です。
こちらの塗料は白色ですが、このまま塗った場合はあまりに白過ぎて却って浮いてしまいます。
風合いのある木製の付帯部との対比も考慮した上で、黒い塗料を微小ずつ混ぜて調色し、しっとりとした色味に落ちつけました。
小壁と接する部分には、全て
マスキングテープで養生します。
この養生テープを貼ることで、塗装の際にまっすぐで綺麗なラインが生み出されるので、細部も丁寧に行わなければいけません。
窓には塗料が付かないようにビニールを貼って予防します。
広い面はローラーを用い、狭い場所は刷毛でどんどん塗り進めていき、完了後はまだ塗料が半乾きのタイミングでテープを剥がします。
黒ずみや汚れが一掃され、漆喰本来の美しさがよみがえりました。

外壁の塗装は白色だけではなく、実はこのような色で塗った部分もあります。
アクセントをつけるため、一部の外壁を少々濃いめのベージュ色に変えました。
こちらもお施主様のアイディアですが、白色とはまた趣が異なり、予想以上の出来栄えになりました。
風格のある入母屋屋根ととてもよく調和していて素敵ですね◝(⁰▿⁰)◜
最終確認を終え、これですべての工事が完了しました!
お引き渡しの際に喜んで下さったお客様より、後日お褒めのアンケートをいただきました。
アンケート詳細➤茨城町のご依頼主様の実際のアンケート

今回の入母屋屋根の漆喰詰め直し工事と小壁漆喰塗装工事はいかがでしたか。
伝統的な瓦屋根は非常に耐用年数が高く、割れたり欠けたりしない限りは数十年持つと言われています。
しかし残念ながら棟漆喰の耐用年数は15年~20年ほどなので、定期的なメンテナンスが必要となります。
街の屋根やさん水戸店では最新の屋根材はもちろん、伝統的な瓦屋根の日本家屋まで数多くの屋根工事を手掛けています。
漆喰に関してのお悩み事等、まずはお気軽にご相談下さいね(*^-^*)
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