本日は水戸市で完了した棟板金の補修工事についてお届けいたします。

強風が吹き荒れた翌日、敷地内に棟板金が剥がれて落ちていたとのご相談を受け、今回破損して飛散した棟板金の部分補修を行いました(^0^)/

調査の結果、2階の隅棟の棟板金が破損したことが判明しました。
※隅棟（すみむね）＝屋根の一番高い位置にある大棟の端から、対角線上に四隅に伸びている棟を言います。

屋根の頂点に取り付けられる棟板金は、常に太陽熱や風の影響を受け続け、屋根の中でも不具合が最も発生する部位とも言われています。

現場調査の様子はこちらをどうぞ！➤水戸市で強風によって破損した屋根を調査！下地からの交換が必要

無事補償の対象と認められ、工事を行う運びとなったのですが、実はお客様は以前に飛び込みの業者さんの勧めで保険申請を行おうと思ったことがあったとか！

しかし飛び込み業者さんの話しが怪しく、ご家族で検討した結果、クーリングオフに至ったという経緯があったそうです(°o°*)

錆び付きが見られる留め具を全て外し、残った釘孔には雨水が染み込まないようコーキングで補修を行います。

新しい貫板には、防腐処理済みの木製の貫板を使用しました。

棟板金の交換時には、通常であれば耐水性や耐久性に優れた樹脂製の貫板を用いますが、今回の修繕費用は火災保険から支払われています。この場合「元の状態に復旧する」ことが条件となります。

よって樹脂製へのグレードアップが認められないため、以前と同じ木製の貫板に防腐処理を施したものを取り付けました。

棟際より施工を始め、既存の棟板金とのジョイント部分にはコーキングを打設し、浸水防止も兼ねて入念に接合します。

棟板金の固定には、パッキン付きの専用のステンレスビスを使用しています。
費用はかかりますが、より錆に強くねじ込み式で固定するタイプの「SUSビス」に変更するのも、強風対策の一つになりますね。

同色の棟板金を用意して設置しましたが、既存の棟板金は長年に渡り紫外線を受け続けたため退色が進み、異なった色味になってしまいました(;^o^)

多数見つかった棟板金の釘浮きです。
ご依頼の補修工事は終わりましたが、どうしてもそのままにしておくことができず…。

しかしながら再打ちはあくまでも一時的な処置。
釘が抜けかかっている状況は、下地の貫板の状態があまり思わしくないというサインです。

固定力を失った棟板金が強い風に煽られ、再び飛散してしまう可能性もありますので、その点だけはしっかりとお客様にお伝えしました。

6月の初旬には梅雨に入り、早ければ7月には台風の接近も危ぶまれます。
これから夏にかけては特に天候の変化が激しい時期です。
先日もお隣の福島県で突風が発生し、いとも簡単に車を横転させ、屋根瓦を何枚も吹き飛ばしていました(; ﾟ ﾛﾟ)

棟板金は家の中で一番高い場所にあり、雨漏りを防ぐ重要な役割を担っています。

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