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東温市で台風被害を受けた屋根を火災保険で修理しました
東温市 屋根補修工事
【工事のきっかけ】
台風の翌日、東温市のK様からお電話を頂きました。
「昨日の台風で2階の瓦が落ちて下の瓦を割ってしまったから見て欲しい」というお電話でした。
さっそく現場調査に向かいます。
東温市のお宅に到着して見てみると、落ちていたのは降り棟の鬼瓦。
「家を災いから守る」厄除けの願いを込めて設置される鬼瓦ですが…
実はこういった被害少なくないんです。
今回は怪我人が出なかったのが不幸中の幸いですね。
火災保険の申請には工事業者の見積もり書が必須のため、翌日には修理工事の見積りを提出。
新しい鬼瓦が調達でき次第、屋根の修理をおこないます。
基本情報
- 施工内容:屋根補修工事
- 施工期間:1日
- 築年数:36年

今回の被害についてご説明します。
こちらが被害箇所を撮影した降り棟(くだりむね)の写真です。
降り棟とは読んで字のごとく、屋根の上からまっすぐ下に降(お)りているから『降り棟(くだりむね)』です。
一番先端にいるはずの鬼瓦が落ちて土が見えていますね。
【写真左(上)】こちらは被災箇所の隣の「正常な降り棟」を横から見た様子です。
この様に降り棟の先端に鬼瓦が設置されているのが本来の姿。この鬼瓦は降り棟の中で銅線で緊結されています。
実際の被災箇所をアップで撮影しました【写真右(下)】
分かりずらいかと思いますが、鬼瓦を緊結していた銅線が切れています。
細い銅線(#20:0.9㎜)を何本も束ねて留めていたようですが雨水の侵入で錆びていたのでしょう。
今回の台風による強風が、銅線の切れる引き金になった様です。
【写真左(上)】こちらは鬼瓦が落ちてきて2次被害をうけた1階の屋根です。
瓦が粉々に砕けて衝撃の強さがうかがえますね。
軒下には砕けた瓦がたくさん落ちていました【写真右(下)】
怪我人がいなかったのが不幸中の幸いです(;^ω^)
今回紹介している「東温市K様邸の事例」は降り棟の鬼瓦だけが落ちた被害でしたが、中には降り棟全体が落ちてしまうという被害もあります。
【写真左(上)】は2年前に松山市のお寺で起きた降り棟の被害。
上の方から丸ごと1本、降り棟が落ちています。
【写真右(下)】降り棟の下にあった室外機は直撃ではありませんでしたが、かすめて潰れてしまっています。
幸いなことに夜中の出来事で、こちらも怪我人等は出ませんでした。
こちらのお寺は屋根点検の結果、他の降り棟にも落下の危険性が見れたため屋根全面の葺き替え工事をしました。
屋根の傾斜に沿って軒先方向への重力を常に受けている降り棟は銅線への負担が大きく、被害が多い箇所です。
お家の屋根の状態が気になる際には是非一度「屋根の無料点検」を受けてみてください。
→「屋根の無料点検」について詳しくはこちら
東温市のK様邸に戻ってここからは実際の「火災保険利用の屋根の修理」の様子を紹介。
鬼瓦を引っ張っていた銅線が切れてしまっていたので新しく銅線を設置する必要があります。
屋根の下地に設置するために残っている降り棟を部分的に撤去しましょう。
【写真左(上)】一番上段の紐丸瓦を留めている銅線を外します。
【写真右(上)】上段から順番に瓦を解体していきます。
この解体した瓦は再利用するので割らないように気を付けましょう。
屋根の下地が見えたら新しい銅線の設置です【写真左(上)】
ステンレス製のビスを下地の隅木という構造材にしっかりと打ち込みます。
このビスに結び付けているのは、錆びないようにビニールで被膜した1.6㎜の銅線と、万が一の為のステンレス線1.2㎜の2種類。
以前の様に細い銅線を何本束ねても錆びてしまっては意味がありません。
太くて錆びにくい被膜銅線と錆びないステンレス線の2段構えなら安心ですね(*^^)v
この2種類の線で新しい鬼瓦をしっかりと結びましょう【写真右(下)】
鬼瓦が付いたら降り棟の積み直しです。
先程解体した瓦についた土を掃除して再利用します【写真左(上)】
棟の施工には土は使わず屋根用漆喰(シルガード)を使用します【写真右(下)】
シリコンが配合されたシルガードは防水性が高く固まるとカチカチになります。
災害に強い降り棟にしましょう。

一番上段の紐丸瓦まで施工が終われば今回の東温市K様邸の「火災保険利用の屋根の修理工事」完成です。
こちらのK様邸に関しては他の降り棟も被災前と同じ施工がされているはずなので、定期的に点検をしながら様子を見ていくことになりました。
当店ではお客様のお困りごと悩みに寄り添って解決の手助けをさせていただきます。
屋根のことなら屋根の専門家・街の屋根やさん西条・新居浜店にお任せください。
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