屋根と外壁を同じ塗料で同時に塗装しても、屋根の方が先に劣化が進んでしまいます。
この図は、外壁と屋根を同時にシリコン塗料で塗装した場合の劣化の進行を示しています。

①屋根の下塗り（シーラー塗布）
屋根の表面に下塗り（シーラー）を丁寧に塗布しています。下塗りは、塗料の密着性を高め、上塗りの仕上がりを長持ちさせる大切な工程です。古い塗膜との接着を良くすることで、剥がれにくく、美しい塗装が実現できます。

②タスペーサー設置
屋根材のすき間に「タスペーサー」を差し込んでいます。これはスレート屋根の通気性と排水性を確保するための部材で、塗装後に雨水がたまりにくくなり、雨漏りや結露の防止につながります。 屋根を長持ちさせるための重要な工程です。

③クギの補修（釘頭コーキング処理など）
屋根材や板金部の釘浮きを確認し、しっかりと打ち直した上でコーキング処理を行っています。釘の浮きや隙間は、雨水の侵入や強風による剥がれの原因になるため、細かな補修が非常に大切です。

④中塗り
下塗り後に中塗りを行い、塗膜の厚みを確保していきます。中塗りは、耐候性や防水性を高める役割があり、仕上がりの美しさと耐久性に直結する工程です。丁寧に均一に塗り重ねていきます。

⑤上塗り
最後に上塗りを行い、屋根全体を美しく仕上げます。塗膜の厚みが十分に確保され、紫外線や雨風から屋根をしっかりと守ります。 中塗りと同じ塗料を重ねることで、発色も良く、長持ちする仕上がりになります。

① 養生テープを貼ってプライマーを塗布中
コーキング材がしっかり密着するように、目地まわりに養生テープを貼り、下地にプライマーを塗布しています。この下準備が密着性を高め、長持ちするコーキング施工につながります。

② コーキング材を充填
専用のコーキングガンを使って、目地にコーキング材をたっぷりと充填しています。隙間なく埋めることで、雨水や湿気の侵入をしっかりと防ぎ、外壁や窓まわりの防水性を高めます。

③ コーキング材をヘラでキレイに均します
コーキング材をヘラで丁寧に押さえて均しています。表面をなめらかに仕上げることで、見た目も美しく、しっかりと密着した耐久性の高いシーリングになります。 仕上がりの美しさにもこだわっています。

シャッターボックスのケレン作業中
シャッターボックスの表面に付着した古い塗膜やサビを、ケレン作業で丁寧に取り除いています。この下地処理によって塗料の密着が良くなり、塗装のもちが格段にアップします。 見えない部分の手間が、仕上がりと耐久性を左右します。

シャッターボックス塗装中
下地処理を終えたシャッターボックスに、丁寧に塗装を施しています。サビを防ぎ、美しい光沢のある仕上がりにするために、ムラなく塗り重ねています。金属部分の塗装は、建物全体の印象を引き締める大切なポイントです。

雨樋部分も塗装します。
今回、お客様宅では雨樋の状態が良好だったたので塗装のみですみました。
劣化が酷いときは、お客様のご要望を伺いながら交換する事をおススメします。