奈良市平松のハイツのオーナー様からのご依頼で、雨漏り修理を行うことになりました。

今回ご依頼いただいたオーナー様は、３カ月ほど前にやはり雨漏りでお困りだったお知り合いのために屋根やさんを探していて当店を見つけて下さいました。
その際のお問い合わせを頂いたのもこちらのオーナー様で、ある意味リピートのお客様と言っても過言ではありません。

前回の工事についてはコチラの施工事例をご覧ください。
　➡　奈良市で納屋の雨漏り修理のため瓦屋根の谷板金交換工事を行いました

前回の工事を見た上での再度のご依頼ということで、当店の仕事ぶりを気に入ってもらえたようでとても嬉しく思います。
今回も、しっかりと工事をさせて頂きます。

雨漏り点検

現場のハイツで雨漏り点検を始めます。

外観はまだまだ綺麗な白い外壁で、古いという印象は受けません。
廊下の軒天に少しカビが発生しているとか、破風板が傷んでいるという状態ではありますが、大きな腐食と言うほどではありません。

雨漏りが生じているという室内に入ってきました。

天井のクロスが膨らんでいるところを見つけ、屋根からの浸水があることを確信しました。
壁のクロスにも雨染みがあり、窓にかかっているロールカーテンにはカビが発生していました。

雨漏りの原因と考えられる屋根に上ってきました。

ハイツの屋根ということで、一戸建て住宅に比べてとても広い瓦屋根です。

屋根の瓦には無数の割れや破損がありました。
うっかり屋根に足を乗せると、瓦が簡単に割れてしまいそうなほどに劣化しています。
割れた瓦には隙間が出来て、そこから雨水が侵入していると思われます。
汚れや色あせも全体的に広がっていました。

このような状態であれば、通常は葺き替え工事などをご提案します。
オーナー様にもご説明をさせて頂きましたが、今回は、雨漏りしている箇所の補修のみでとのご要望でした。

雨漏り修理

割れた瓦を剥がした屋根下地

雨漏りしている部屋の真上の屋根の瓦を剥がしました。
屋根の構造は、基礎となる垂木に野地板・防水紙・屋根材となっています。
瓦の下には防水紙が敷かれているので、瓦が割れていて雨水が瓦の内部に侵入したとしてもすぐに雨漏りが生じることはありません。

ですが、瓦を剥がしたこちらの屋根は、防水紙が劣化していて、とても雨水の侵入を防ぐ効果があるとは思えない状態でした。
防水紙がボロボロになり、屋根下地の野地板が見えている箇所もありました。
雨漏りが生じるのも当然ですね。

屋根下地の補修（コーキング処理）

まずは、雨水が屋根下地に侵入しないように、防水紙が破れている部分にコーキング処理をします。
コーキング剤には耐久性と防水性の優れたものを選択して使用しています。

粘着ルーフィングを貼り付け

瓦の設置

剥がしていた瓦を設置して完成です。
古い瓦を使用しているので、割れた部分はコーキング剤で接着しています。

オーナー様にはあくまで応急処置であるため、耐用年数に関する保証は出来かねる旨ご説明させていただき、ご了承いただきました。
また、屋根には今回補修していない割れた瓦がたくさん残っているため、そちらから新しい雨漏りが生じるという心配もあります。
末永く見守っていきたいと思います。

雨漏り修理の詳細については、こちらのブログをご覧ください。
　➡　奈良市平松のハイツで瓦屋根の破損による雨漏りを応急処置で修理