スペイン瓦の補修工事を行った現場紹介

かわいらしい建物が印象的なCAFEを営んでいらっしゃるお客様。
煙突付近の補修工事を他業者にて行っていたそうです。
その際瓦を破損させてしまったとの事でした。

当初破損した瓦をコーキングでくっつけておくだけの補修も考えたそうですが、やはり割れたままでは落ち着かないとの事でお声掛け頂きました。
コーキングで割れた瓦の断面をくっつけるだけでは一時的な応急処置としては〇ですが補修という意味では✖です。
コーキングがきれたら割れた瓦の破片が落ちて来るかもしれませんので。
まして来客のある店舗様であればなおさらのこと。

☆現場調査のブログ☆

他業者様にて養生がされていました。
差し替えまでの間に破片が落ちたり、雨が降っても雨漏りしないようにしっかりと対応されていました。

瓦をめくり、製品情報を得ます。
「MADE　IN　SPAIN」の刻印が発見出来ました。

その他単語を含めて輸入瓦を取り扱う販売店に調査を依頼。
するとスペイン瓦：ユーロフラット　ではないかとの回答がありました。

裏側の文字からの情報よりも製品寸法や形状で判断したそうです。
縦横のサイズ、働き幅・働き長さ、その他かみ合わせの形状など細かく見ないと差し替えの時にはまらないので要注意です。

スペイン瓦をはじめとする輸入瓦の特徴とは？

輸入瓦と一言でいってもその種類は様々です。
代表的なのは「スペイン瓦」と「フランス瓦」
1990年後半～2000年初めころに流行したと記憶しています。
主に店舗様での使用が多く、カフェや美容院などで今でも見かけると思います。
もちろん一般住宅でも使用され、とても人気がありました。

現在でもジブリパークなどで使われているようです。

特徴は何といってもその「風合い」です。
表面がザラザラしていて歴史を感じる質感となっていて、地中海を思わせる経年変化は日本の瓦とは違う表情があります。

形も今回の補修現場のようなフラットなものからS形のもの、半丸を上下組み合わせたものなどがあります。
いずれも国産の瓦よりも縦に長いところが見た目の違いにも影響していますね。

取り扱いしている販売店によっても微妙に製品が違っていたりするので製品の特定に神経を使います。

スペイン瓦の補修方法

スペイン瓦の補修方法は国産の瓦の差し替えと全く変わりません。
周辺の瓦を破損させないように交換する瓦を取り除き、差し込みに少しコツが必要ですが、新しい瓦を差し込みます。

製品の特性上全く同色とはいきませんでしたが、経年変化で馴染んでくることでお客様にご了承いただきました。

☆瓦の差し替え方法☆

スペイン瓦の補修費用をご紹介

今回差し替えした瓦は２枚。
万が一と今後の予備を考え、５枚手配しておきました。

【補修費用】
￥３７，５００（税別）
作業時間　２時間
スペイン瓦：ユーロフラット　５枚　

まとめ

輸入瓦は製品さえ特定出来れば補修工事自体は国産の瓦となんら変わりはありません。
一番神経を使うのはその製品が手に入るのか？、に尽きます。

我々も専門業者ですのであらゆる手を尽くして探しますが、時として探せない事もあります。
その際はまたご協議させていただく事となります。

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