現地調査にお伺いした時の様子

築３０年経過しているとのお話でしたが、定期的に外回りのメンテナンスを意識的に行ってきたそうで、全体的には綺麗な印象でした。

◆現地調査の様子◆

近々屋根塗装をお考えです

モニエル瓦の表面は塗装のタイミングを知らせるサインが出ていました。
◆モニエル瓦のメンテナンス方法◆

工事の様子

棟部分は中に葺き土、表面に漆喰と２重構造になっていました。
現在では葺き土と仕上げのしっくいが１つになった「シルガード（なんばん漆喰）」というものが主流です。
が、３０年前には存在しなかった商品ですので、当時はこの工法が主流だったんです。

しっくいは１０年～１５年くらいでやりかえが必要な劣化が出てきます。
変色やカケ、ひび割れ、剥がれなど。
ポロポロと建物周辺に落ちていることがあるので、ご自身で確認してみると良いと思います。

棟部以外にも軒先しっくいの剝がれ・劣化にもご注意を！
◆軒先しっくいの剥がれ・補修◆

棟瓦を外し、しっくい・土を撤去

しっくい・土をきれいに取り除き棟瓦の下地である「棟垂木（芯木）」の状態を確認します。
この「棟垂木（芯木）」の固定方法が甘かったり、木が腐っていたりすると交換が必要になります。

～例～　棟垂木の腐食

この状態ではいくらビスを打とうが保持力が保てないので無意味な工事となってしまいます。
棟瓦を被せてしまうと分からなくなる箇所ですので、信頼できる業者に任せないと思わぬ被害に遭うことがあるのでご注意を！

棟金具（補強金具）

今回は「棟垂木（芯木）」も健全な状態でした。
また「棟金具」もしっかりと取り付けられていたので、このまま交換せずに復旧へと移っていきます。

棟を軽くしたいのならこんな工法もありますよ！
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◆棟瓦の乾式工法についてはコチラ◆

棟瓦の復旧

シルガードの塗り込み

シルガードとは葺き土としっくいが一つになった商品で、シリコンなどが配合されていて、硬化度・防水性に優れています。
色は白と黒があり、お客様のお好みで選択することが多いです。

今回はあまり目立たせたくないという事で黒を使用しました。
塗りたては黒ですが、経年変化でグレーっぽく色が変わることがあります。

全てをシルガードで塗り込むことによって、表面剥がれなどは無くなります。
塗り幅も太すぎず細すぎず適量を塗り込み、表面を綺麗に均します。

棟瓦の固定

釘打ちだった固定方法をパッキン付きステンレスビスへ交換します。
長さは７５㎜、棟垂木（芯木）の下端まで届く長さを使用します。

短すぎると固定が弱く、長すぎるとルーフィングを傷つけてしまいます。

まとめ

棟瓦を復旧すると、どこをどうしたのか分かりづらいですが、棟はしっかりと固定され耐震性・耐風性は格段に向上しましたよ！

【工事内容】
・モニエル瓦　棟やりかえ
・やりかえに伴うしっくいの交換
・発生廃棄物処分
　　
【工期】
・１日
【工事費用】
・￥50，000（税込）　

お客様が抱いていた不安、雨漏り・耐震性・耐風性などは解消出来ましたよ！
お喜び頂けてこちらも有難く思います！

「街の屋根やさん　豊橋店」では建物の外回り（屋根・外壁・雨樋など）のお困りごとを解決しますよ。
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