現地調査に伺いました

被害は１階屋根に集中しており、北面・南面ともにかなりの枚数がめくれあがったり、破損して無くなっていたりしていました。
棟部分の棟瓦が４本ほど吹き飛んでいました。

防災機能が備わっていない平板瓦

今でこそ「防災瓦」は一般的になりましたが、平板瓦の発売初期は防災機能が備わっていませんでした。
そもそも瓦の防災機能とは❓　をご説明致します。

左の写真が防災機能なし、右が有りの瓦です。

違いは瓦同士がロック出来るようになっているかいないかです。
左の写真はロックできるパーツがどこにも付いていません。

～「防災瓦」についてはコチラで詳しく解説しています！～

この瓦同士をロック出来ることにより耐風性・耐震性が向上しました。
メーカーでは厳しい耐風・耐震などの試験を繰り返し、現在の平板瓦は基準風速46ｍ/ｓ、震度７クラスの地震にも耐えることが出来ます。
（※条件により異なります。詳しくはお尋ねください）

防災瓦の仕組み

瓦は野地に横方向に打ち付けた瓦桟（かわらざん）と呼ばれる下地にひっかけて、その瓦桟に釘orビスで固定していきます。
これによって浮き上がる力に対しても耐えうる性能を発揮しているんです。

しかし先ほども触れましたが、発売当初は耐震・耐風性などに対する認識が不足していた為、機能として備わっていない製品だったんです。

火災保険の目的は被害箇所の原状回復のためのもの

火災保険を適用する場合、いくつかの条件があります。

～火災保険について詳しくはコチラ～

いくつかある条件の中でここでお伝えしたいのは
・原状回復はOK
・グレードアップは✖
というのがあります。

今回は「全て火災保険で賄いたい」がお客様ご要望でしたので、防災瓦への葺き替えは行いませんでした。

破損部分の原状回復工事

破損部分周辺を釘と瓦用コーキングを使って復旧していきます。
どうしても釘が打てない箇所（上に被さる瓦が健全で外すことが出来ない箇所）は瓦用コーキングで周りの瓦に接着し固定します。

幸いルーフィングへの損傷は無く、張り替えは必要ありませんでした。

棟部分の漆喰は破損していた為、塗りなおしとなりました。

北面も綺麗に原状回復を行えました。

１日で工事完了

１日で完了の工事となりました。
幸い晴天続きで雨の降る前に工事が完了出来、素早い対応にお客様も満足されていました。

有難うございました！

【工事期間】：１日
【工事範囲】：１階屋根　北面・南面合わせて約25㎡
【工事費用】：￥80，000

「街の屋根やさん　豊橋店」
お問合せお待ちしております！！