福岡市博多区｜アパートオーナー様のお悩み

福岡市博多区の瓦屋根アパートにお住まいの入居者様から、天井に雨じみがあるとの報告を受け、オーナー様よりご相談をいただきました。
過去に別の業者にて屋根塗装のリフォームを経験されている物件でした。

雨漏り診断結果

瓦屋根を詳細に調査したところ、驚くべき原因が判明しました。

• 瓦表面の塗膜の確認
  瓦全体に施された塗膜（塗料の膜）が、瓦の継ぎ目や重なり部分に厚く溜まっているのを確認しました。
• 水の逆流（毛細管現象）
  瓦屋根は構造上、瓦の隙間から浸入した少量の水を下地に到達する前に排出する「水の抜け道」が確保されています。
  しかし、厚い塗膜がその水の通り道を塞いでいました。
• 建物内部への侵入
  抜け道を失った雨水が屋根の内部で溜まり、毛細管現象などを引き起こしながら、防水シートを迂回するように建物内部へ侵入し、雨漏りにつながっていました。

屋根塗装後のトラブル

瓦屋根の防水は、瓦と瓦が重なる隙間から入った雨水を、瓦の裏側にある水の通り道（排水経路）を使って排出することで成り立っています。

誤った屋根塗装を行うと、塗料が瓦の重なり部分を塞いでしまい、以下のトラブルを引き起こします。

• 水のせき止め
  瓦の裏側に溜まった水が排出されなくなり、水が飽和状態になります。
• 毛細管現象
  瓦の重なり部分に水が溜まることで、水が細い隙間を逆流して上部へ浸入しやすくなります。
• 下地への浸水
  行き場を失った水が、防水シートの側面や釘穴から下地へと浸入し、雨漏りが発生します。

福岡市博多区｜アパートで発生した雨漏りを解決するには？

雨漏りの根本原因である塗膜による排水不良を解消するため、瓦の葺き直し工事を実施、提案しました。

葺き直し工事工程

✅雨漏り箇所の瓦を一度撤去します。
瓦を撤去すると、雨水の侵入によって防水シートが腐食していました。

✅劣化した防水シートを撤去します。

✅新しい防水シートを施工しました。

✅桟木という、瓦を固定するための下地の木材を施工しました。

✅桟木に瓦を固定します。

✅瓦を全て復旧し、完了しました。

雨漏りが止まり、アパート経営の安心を確保[雨漏り工事金額165,000円]

今回の葺き直し工事により、塗膜によって塞がれていた瓦の排水経路が回復し、アパート内部への雨水の侵入が止まりました。
オーナー様からは、「塗装で雨漏りするなんて知らなかった。的確に原因を見つけてくれて助かった」と、アパート経営における安心を確保できたことにご満足いただけました。

瓦屋根への塗装は、専門知識がないと重大な雨漏りトラブルに発展する可能性があることを示す重要な事例です。